2014年1月22日水曜日

佇む

一日一日と日没の時間が遅くなっている

夕暮れ時、街なかで
ふと空を見上げる


予報通り「変わりやすい天気」だった一日を象徴するように

雪雲の奥の方に夕焼雲

クルマに乗っていたのでは気づかないだろう
飛ぶことのできない私は
重力に従い地表に立ち
佇む

二度と同じ形になることのない雲や
次の瞬間に変わってゆく空の色
すべては心に刻まれる色

生命が誕生しニンゲンが発生して
地動説の時代から
天動説の時代になって

「反物質がどうして宇宙には殆ど存在していないのか」
などと考え続けている人も居る時代

どこまでも謎に包まれたままの宇宙にいて
私はほんの一瞬だけ
地球におじゃましているような気になってくる

佇むことによって
時折私は
時空を超えていくような感覚を得る

会いたい人や会えない人と
この空で繋がっているような感覚を得る

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