2014年1月26日日曜日

海への旅

一昨日ランチのあと、別れ際に友人から1枚のチケットを頂いた。
「中村征夫(なかむらいくお)写真展」



あっ、と思った。

あの、中村郁夫さんだ。
七ヶ浜国際村の5周年のときに椎名誠さん、中村征夫さん、垂見健吾さんというメンバーによる写真展が開催された。その時の写真展のタイトルが「七ヶ浜、うみ、ひと、まち」。
思い出した。七ヶ浜の様々な美しさや温かさを切り取ってくださったその写真は、僕も観ている。

そして、僕たちは、その後七ヶ浜とのご縁が生まれ、「うみ、ひと、まち」をテーマにしたミュージカル三部作を七ヶ浜のみんなと共につくりあげた。

海好きの友人は、そんなことはつゆ知らず「好きな写真家の写真展」だからというシンプルな理由で僕に勧めてくれたのだ。不思議なご縁。
もちろん、僕は迷わず日本橋の三越へと足を進めた。

会場に到着すると、平日にもかかわらず、たくさんの人たちが姿があった。

美しく神秘的な写真に見入りながら、じっくりと順路を回り、さいごに出口で中村さんの今回の写真展のタイトルにもなっている「海への旅」という写真集を見つけて、買い求めた。

ふと、会計カウンターの隣に目をやると、中村さんが本にサインをされているではないか。
僕も、その列に並び、サインをお願いした。
「七ヶ浜国際村の皆さまへ」と書いてもらった。
快くサインをしてくださた中村さんは「随分昔のことになってしまいましたが、七ヶ浜の皆さんには大変お世話になりましてね、どうかよろしくお伝えください」とおっしゃっていた。
笑顔が印象的な方であった。

翌日、国際村へ、その写真集を届けに行ったことは言うまでもない。
震災によって、中村さんに撮って頂いたころの七ヶ浜とは、だいぶ様子が変わってしまっているけれど、いまの七ヶ浜の海の中はどんなんだろうか。

その晩僕は写真集のなかの、美しい海中写真に見とれながら、
泳げない僕には一生見ることができないであろう
海の中の世界に想いを馳せた。


中村征夫公式ホームページ

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