仕事柄、良質の舞台作品を鑑賞する事は大変重要な事です。
今日は「屋根の上のヴァイオリン弾き」を鑑賞してきました。主演はご存知、市村正親さん。
この作品はこれまでロシアにおけるユダヤ人のお話という印象を持っていましたが、今日は気がつくとテヴィエの娘に対する愛情という軸で鑑賞していました。テヴィエ役市村氏の心理描写、表現力は実に素晴らしいもので、先月の「家康と按針」London公演の大成功もうなずけます。まさに世界的な舞台俳優の力量に圧倒されました。
観客サービスも洗練された名人芸。とても充実した楽しい時間を過ごす事ができました。
さて、感動を胸に、仙台へ帰るはやてに乗り込みました。
何気なく手にしたトランヴェールという雑誌。東北の桜が特集されていました。
「こうして桜を追いかけて旅ができる方もいるんだろうなぁ」
などと、少々うらやましく思いながらページをめくっていると、
岩手のページにこんな写真が。
「あ、ここで冷麺食べたことがある、なつかしいなぁ」
と心の中で思いました。
なんだか、その頃のことがいとおしく思えて来ます。
よく、男心を掴むには胃袋を掴めなんて聞きますけど、 食べ物の記憶って、不思議に深い。
そして…少し腹が減ってきました。
仕事の一環で移動する時も、考えてみれば「小さな旅」です。
人生を旅に例える方もいらっしゃいますね。私はまだその境地まで到達していませんが、こうした小さな旅での体験や発見が自分が関わる舞台や音楽作品づくりに、おいしい影響を与えてくれるといいなぁ、などど思った帰り道でありました。
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