2013年3月7日木曜日

僕はこどもを産めませんが

今夜は七ヶ浜でのお稽古日でした。
七ヶ浜国際村ホールロビーでは、
パーカッションアンサンブルグループの
Groove7(グルーヴセブン)が、


リハーサル室では、
ミュージカルグループの
NaNa5931(ナナゴーキューサンイチ)が、


それぞれ、真剣なお稽古の時間を過ごしています。

Groove7は、今月の年度末成果発表のステージへ向けて、楽曲の完成度を高める作業に余念がありません。
NaNa5931は、今月だけで4つのイベントからお呼びがかかっています。
なかでも東日本大震災から3年目にあたる11日は七ヶ浜町の慰霊祭と、仙台の宮城県民会館で行われるイベントの2箇所かけもちです。今夜のお稽古では、その時に歌われる「上を向いて歩こう」のリハーサルも行いました。
あらためて名曲だなぁと感じました。

稽古場のこどもたちが

♪幸せは雲の上に
幸せは空の上に

なんてフレーズを歌うのを聴いていると、震災後のいろんなことが想い出されて、じ~んときます。

このあと、NaNa5931のメンバーは、ホールに移動して、慰霊祭のときに歌うオリジナル2曲の練習も行いました。ここでも"We love Shichigahama!"なんて歌う子どもたちの声にじ~ん

音楽の力ってすごいね。

国際村の外へ出て空を見上げると、薄雲が拡がっていて、月も星も見えません。
「上を向いて歩こう」を聴いたからというわけではありませんが、震災後はほんとうに空を見上げることが多くなっています。
ちょっと調べてみたら、来週の11日から12日は新月でお月さんは顔を出してくれないようですね。

ぼーっと、空を見上げていたら
「月」がでてくる自分の曲の一節が浮かびました。

♪月の見えない雪の夜でも
暗い朝も
風の街でも
ぼくはいつもそばにいるよ

(JUN_harvest 「ふたり月」より)

これは震災後につくった曲の一部。
自分でつくった曲のフレーズが浮かんでくるなんて、めずらしいことです。
そして、今年に入って自分は「歌っていない」ことに気がつきました。
これは、自分のなかのバランスとしては、良くないかも。
日常何ごともなく過ごしているように見えて、実は無呼吸、みたいな。
そろそろ、こういう曲たちも、CDかなんかにしてあげないとね。

僕はこどもを産めないけれど、繋がっている人とのあいだにメロディーが生まれることがあります。
それは、止めることができません。しかし、それをカタチにしようとすると、文字通り産みの苦しみを味わいます。 おんなのひとの産みの苦しみに比べれば、きっと取るに足らない痛みでありましょうが…

でもねぇ、せっかくこうして生かされているわけで、
昨日胃カメラ飲まされたりしたけど、まだまだこのカラダ使えそうだし、
もうすこし、
それらを紡いでいかなければ。

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