ミュージカル「常長の祈り」の制作が佳境に入ってきた。
台本は最終稿(上演台本)も完成し、作曲も急ピッチで進められ、制作スタッフは日々持ち上がる様々な課題をクリアすべく、公演事務局総動員体制で実務に追われている。
そんななか、肝心の「常長」の衣裳がまだ決まっていない。
ローマ入市式などで、着用したとされる「晴れ」の衣裳。
絵画としては残っているのだが、それをミュージカルの舞台衣装としてどうアレンジしていけばよいのか。
演出の梶賀先生も頭を悩ませていた。どうやらこれまでの衣装制作のアプローチとはまた違ったものにしいという。
ふと、思い出した。
この夏、私の故郷米沢の新聞「米沢日報」の記事を見たことを。
それは「伊達家家臣・支倉常長生誕地に案内板設置」(←クリックで記事にリンク)という記事であった。
そうだ、支倉常長が生まれたといわれる土地、支倉家ゆかりの米沢に相談してみよう!
と、いうわけで、さっそく本日米沢にクルマを走らせた。
予算のない、残り日数のないところでの無理難題の相談。果たしてそんな相談に乗ってくださるかたがいるのだろうか…。
杞憂であった。
米沢の人は、やはりあたたかい。
なんと、強力な助っ人が現れたのである。
米沢繊維協議会会長の近藤哲夫(こんどうてつお)氏、そして、米沢織の手描き染め職人、藤倉裕(ふじくらゆたか)氏のお二人である。
両氏は、我々が持ち込んだステージ衣装の実例を熱心に見入り、すぐさま伝統の「米沢織」との融合をイメージされていたようだ。
問題は、素材集めと、製作に費やすことのできる残り時間。
しかし、このお二人の協力を得れば何とかなる!急に視界が開けた気分になった。
実を言えば近藤氏とは文字通りの竹馬の友。(ほんと、急に突拍子もないお願いごめんね)そして、無理難題に立ち向かってくださるという藤倉氏は、すでに衣装デザインの概要を頭に描いておられる様子。
宮城と米沢、伊達と上杉。
伝統の技とミュージカルの融合。
実は、密接にかかわっているこの二つの土地を新しい糸でつむぐきっかけとなれれば…
そんな夢が広がった一日であった。
【オマケ】
出張の〆は、もちろん「米沢ラーメン」。
今日は「桂町 さっぽろ」
これぞ懐かしい米沢ラーメン!という味でした!(^^)!
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