2013年10月21日月曜日

稽古、稽古、稽古場にて。

practice, train, do exercises, rehearse, 
study, learn, take lessons...

ふと、普段何気無しに使っている「お稽古」という言葉は、英語で正確に表現できるのだろうかと、考えてみた。
浮かんだのが冒頭の単語。
すべて中学英語というか primary English である。
しかし、どれもしっくりこない。というより、全て当てはまる。
さらに加えるとすれば、日本語のお稽古には endure という要素も入り込んでいる気がする。

とにもかくにも、お稽古場では普段はあまり感じていないような言葉たちが、重要な意味をもって、その存在感を誇示し始めることがある。
このところ稽古場に居ると、そんな事を感じている。

さて、昨日は仙台市内でのイベント出演の後は、七ケ浜町の稽古場に居た。
もうすぐ本番を迎えるKIZUNA Ⅱのお稽古場だ。
現場に到着すると「集中稽古」の名の下に出演者たちはおよそ10時間に及ぶ稽古を行っていた。


昨日、イベント班とは別に昼から七ヶ浜入りしていた梶賀センセはじめ指導者たちの体力、気力にも驚嘆するが、子どもたちも、本当に頑張っていた。先輩たちに負けじと、ついて行く様は、思わず抱きしめて褒めてあげたくなるほど可愛らしくいじらしい。



かわって本日は「常長の祈り」のお稽古場。


こちらは、長時間の稽古が叶わないので、集中力、効率化が求められる現場である。 音楽も、まず譜面を持たずに徹底的に口移しでメロディーと歌詞を頭と体に叩き込んで行く。譜面は自宅に戻ってからゆっくり確認するための材料。 言葉も音楽も、脳内では文字や譜面に先行するというSCSで長年培われたメソッドが実践されてゆく。 


時間との闘いの中、出演者の脳裏には絶えず不安がよぎっているはずだ。
しかし、この作品と舞台を支えているのは百戦錬磨のプロたち。だから、安心して思い切って稽古に励んで欲しい。

舞台というものは一見派手に見えるが、
愚直なものだけが最後にそこで生き残る。

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