2013年10月29日火曜日

山を見ながら

宮城と山形の県境にある笹谷(ささや)峠。

普段仙台から笹谷峠を越えて山形市へ移動する際は高速道路を使います。従って、クルマを停めて峠の山を見ることはまずありません。しかし今日は、昔はよく使っていた峠道を通る機会を得ました。

峠に差し掛かる手前の蕎麦屋に立ち寄り、向かいの山を仰げば、杉林以外の部分が色づいて里山まで秋が近づいてきているのがわかります。

あぁ、盆地で生まれ、山に囲まれて育ったはずなのに…近頃の自分は、こうした「山の色」に少々鈍感になっていたかもしれません。

 

こうして季節は巡り、時は過ぎ、時代が変わってゆくのでしょう。

紅葉も落葉も、いのちの営みです。

落葉樹は生きるために葉を落とすのだと聞いたことがあります。

花も紅葉も、次の世代へといのちを繋ぐために、美しい色を見せるのかもしれませんね。

人間もそうなのでしょうか。

 

実は今日、秋晴れのもと山形の山懐にあるお寺で営まれた、大切な舞台スタッフのお父さまのご葬儀に参列してきました。

その帰り途、

山を見ながら、そんな想いがぐるぐると

頭の中を巡っていたのでした。

 

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