じっと事務所のTVモニター画面を見つめる少女たち。
次回の稽古で使用されると思われる「振付け」を目で確認しているところです。
今回「常長の祈り」で使用する「パ(ダンスの型)」が、 かつての梶賀センセの作品のなかで使用しているものにあるといういうことで、稽古場での振付け時に主力となるメンバーが、該当する昔のSCS作品のビデオを見ているところです。
主力といっても、彼女たちは10代の少女たち。けれどもほとんどが10年近い、もしくはそれ以上のキャリアを持つベテランダンサーです。先輩格のTomoe先生の解説も手伝って、彼女たちの頭の中には、パが次々とイメージされていくようです。
きっと、頭の中では踊っているのでしょうね。
私自身ダンサーではありませんので、エラソーなことは口に出来ませんけれども、稽古場でセンセから振りを頂く姿を見ていると、ダンサーたちは大人も子供も、二度と戻らない「時間」を身体全体で表現しているような、本当に奇跡的な瞬間の連続を体験しているように思うことがあります。
さらに驚くのは、あっという間に先生の振付けがみんなで再現されていくということ。
その陰には筋肉と頭脳を使い「積み重ねの上に積み重ねられていく」こうした地道な作業があるのですね。
彼女たちは、何度か気になる場面をリピート再生した後、あっという間に「ありがおつございました〜、失礼しました〜」と、事務所を去って稽古場に降りていきました。
きっと、今頃はセンセの振付けのイメージを固める作業に入っていることでしょう。
まさにSCSが誇る、そして稽古場で各人が強力な協力を見せてくれる、頼もしい少女隊です。
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