2014年3月23日日曜日

浜の涙

昼前に仙台を出て、マリンバ奏者の星律子さん率いるグループによるコンサート「マリンバファンタジー」に出かけた。
場所は七ケ浜町にある国際村ホール。
地元の福祉施設「みお七ケ浜」と七ケ浜国際村事業協会、マリンバファンタジーの3者による共同開催のコンサートである。星律子先生が指導にあたるGroove7のメンバーも演奏や運営のお手伝いに入った。
コンサートはたくさんのお客さまに恵まれ、ゲストの笙奏者YUUさんの演奏も見事であった。YUUさんとは、久しぶりの再会で、嬉しかった。
本日の私の役割は、会場や受付周りのお手伝いであったので、全ての演奏を聴くことは、叶わなかったのであるが、後半少し客席後ろで聴くことができた。


素晴らしい演奏にアンコールや、スタンディングオベーションが沸き起こった。
フィナーレの演奏中。
舞台奥のホリゾントが開き、七ケ浜の(被災した)町と、美しい海が舞台の背景として広がった。


その時私は客席後ろに立ってドア番をしていたこともあり、お客さまの後ろ姿も見ていた。
何人かの紳士は、目尻に手をやり、何人かのご婦人はハンカチを取り出していらっしゃるのがわかった。
美しい音楽と共に舞台奥に見えてきた七ケ浜の町は、客席に座る人々それぞれに様々な感情を呼び起こさせたのであろう。
私には、コンサートのエンディングに現れたその七ケ浜の景色が、客席に人々の心を浄化していくように、それぞれの涙をいざなっているように思えた。

美しい音楽と涙が、被災地を癒しているように思えた、
というのは少々大げさな表現かもしれないが、
少なくとも私にはそう感じられた。

不思議に私の心も安らいでいくようなひと時であった。

0 件のコメント: