2014年3月8日土曜日

防災庁舎前にて

たけちゃん
あれからもうすぐ3年経つんだね

昨日、東京の友人を案内して久しぶりに志津川まで出かけてきたんだ


3年前までたけちゃんが居た場所には
以前ほどではないけれど、ときおり慰霊の人々が訪れているね

海の方に目をやれば、
なんだか、海を目隠しするような堤防建設が始まっています

たけちゃん
もうすぐ、志津川や歌津の海は見えなくなってしまうのかなぁ
どうせつくるなら、次の大地震の確率から言っても
大切な友人たちが住む東京や横浜、静岡や神戸、大阪にこそ作るべきだと思うのは
僕だけかな
いや、海に目隠ししても根本的な解決にはならないかもね
絶対渋滞しないような避難道をつくって欲しいよね
お年寄りも安全に高台へ避難できる仕組みをつくって欲しいよね

あなたが、ここで最期までマイクを握って叫んでいたのは
ここに住む人たちのいのちを守りたかったからだもんね
とにかく早くみんな高いところへ逃げて欲しかったからだもんね

たけちゃん
この写真を撮った後に、たけちゃんの故郷の歌津まで足を運んだよ
友達が、また歌津で買い物したいって言うもんでね
志津川~歌津と久しぶりにめぐって
あらためて感じたよ

復興、復興っていうけれど
FUKUSHIMAも含めて、
被災地に人が戻れないんじゃ、
復興なんてありえないよね

たけちゃん
昨日は、時々雪が舞ったり、青空が見えたりしてね
空を見上げながら、
あなたの笑顔を思い出していたよ

ここには何度も訪れているけど、
毎回、ブログに書いていたわけじゃない
悲しみや、やりきれない思いが先だって
書けないことのほうが多かったかな
だけど、ちょっと振り返ってみたよ

会えなくなった人たちを忘れないことが
今も、そこに住んでいる人たち、
そこに再び住んで復興しようとしている人たちの
元気につながるんだよね

先日七ヶ浜の人たちにそんなことを教えられてね
そしたら、昨日は全くもって不思議なことに、
さんさん商店街で、ばったりと
七ヶ浜の役場の人たちにお会いしてね
実に、不思議、というか運命的

きっと思いを寄せる魂は
時空を超えてつながっているのかもね

たけちゃん、また来るね


2011.3.23
南三陸町 志津川
http://jun-harvest.blogspot.jp/2011/03/blog-post_6157.html

2011.6.21
かなしみのかたまり
http://jun-harvest.blogspot.jp/2011/06/blog-post_21.html

2011.7.3
もう仕事しなくていいよ
http://jun-harvest.blogspot.jp/2011/07/blog-post_03.html

2012.4.6
南三陸町にて
http://jun-harvest.blogspot.jp/2012/04/blog-post_06.html

2012.5.3
暴風雨の南三陸町にて
http://jun-harvest.blogspot.jp/2012/05/blog-post_04.html

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