昨日、山形県川西町で開催されたこども演劇祭に行かれた方からメールを頂きました。
「観に来てくれた小学校一年生が、でんちゃん(主人公)がやる気無いのが面白かったそうです。最初は恥ずかしがって歌わなかったのですが、早口言葉に挑戦したり、拍手でパンパンパパン!を、楽しそうにやってました。」とのこと。
客席の子供たちが楽しんでくれた様子が目に浮かぶような、嬉しい便りです。
昨日の舞台に出演した米沢のミュージカルグループ伝国座の代表メンバーは、しっかりミッションを果たしてくれたようです。
この伝国座というネーミングは上杉鷹山の「伝国の辞」から頂いたものです。
伝国の辞では、江戸時代という封建社会にあるにも関わらず、現在でいうところの民主主義の様な概念が短い文章で説かれています。
一国を預かる城主であるからこそ、民の心を重んじなければならない、ということを鷹山は、時期城主、そして後世に伝えたかったのでしょう。現代の我々にとっても政治、経済、文化、あらゆる分野に対し示唆に富んだ文であると感じています。
一方、その鷹山公が伝国の辞をお書きになったのはなぜか。
私は、伝国の根底にある「伝えていくことの重要性」を外に示して行くことが、伝国座の活動の背骨であると考えています。
昨日のミニミュージカルの主人公「でんちゃん」は、作者による架空の人物です。でんは、伝国のでんです。ミュージカルでは面倒くさがりやのでんちゃんが、周囲の子供たちの力で様々な気づき発見していくストーリーが展開されます。
頂いた感想にあるように。もしも子供たちの世界で、その時間、でんちゃんが、現実になってくれていたとすれば、小さなことではありますが、伝国座にとっては、大きな一歩であります。
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