2013年1月14日月曜日

大雪は引きこもり

今朝から降り続いた仙台の雪は、先ほどのニュースで積雪18センチとのこと。
東京もこの雪ですごいことになっている様子。
幸い今日は会社は休みですから、こんな日は引きこもりに限ります。しかし、こういう時に限ってスートーブの調子が悪くなったりするもので…こりゃ買い替え時でしょうかね。さすがに15年ぐらい使ってますから。


さて、仙台では恒例の正月神事「どんと祭」が行われる日でもあります。
仙台のどんと祭は「裸参り」が有名ですね。はだかと言ってもまっぱではありません。白褌に晒を巻くのが正統です。SCSでもスタッフは15年位前までその裸参り、やっておりました。
さらに遡ることヒロセ純がまだ学生のころ、もう30年位前の話になりますが、当時「仙台興譲館」という学生寮に入っていた時分にもやりました。
雪の降る日は特に厳しい行事で、裸の肩に雪がつもり、手足の感覚が無くなっていった記憶があります。
高校時代までは雪国米沢に住み、剣道の「年越し稽古」とか「寒稽古」などもやってきましたが、これらの寒さとはまた違います。何しろ目的の大崎八幡神社までは、しゃべってはいけない、走ってはいけない。伝統ある神事の作法に則って進まなければならないのです。

この「裸参り」は、もともと杜氏(とうじ)の方々が今年も良いお酒が出来ますようにと願う神事から始まったと言われています。従ってもともと庶民の私たちが真似をするようなことは畏れ多いとも思うのですが、何しろこの大崎八幡神社は、伊達家が代々信仰を厚くしていた成島八幡神社(山形県米沢市)を分霊し祀ったもの。自分の故郷とゆかりのある神社の行事ということもあり、当時の僕は厳寒のなか「はだか参り」を敢行していたのでしょう。
もともと米沢に祀られていたと言えば、昔のSCS事務所があったマンションの川向いにある愛宕神社もそうですね。仙台の古地図を見るとこの愛宕神社から仙台東照宮までまっすぐに延びる道路があったことが判ります。30年くらい前までは、愛宕神社のてっぺんに登ると何となくその道が判ったものですが、今や高いビルが建ち並びその面影は、宮町通りのまっすぐな道くらいしかありません。

こんな雪の日は、こうして家に引き込もって、歴史に思いを馳せてみるのもよいかも知れませんね。
それにしてもこの雪、明日の朝は仙台でも交通状況など、大変なことになっていそうです。
大崎八幡宮や愛宕神社を仙台に移した政宗公は、米沢の雪に慣れていたでしょうから、この程度の雪では驚きもせず。城下では何の混乱も起きなかったでしょうけれど、現代の仙台は雪には弱く、積雪があると首都圏のように非常に心もとない状況。
明日の朝におきるであろう仙台のてんやわんやを見て、お空の上の政宗公や家臣たちは笑ってしまわれるかもしれませんのう。


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