2020年1月29日水曜日

忘れたい、忘れない

9年前の3月11日に、私たちの住む場所は突然「被災地」となり、私たちも「被災者」となりました。

忘れたいことも沢山あります。
忘れないでいたいことも沢山あります。

だから、10回目の春がくる前に、私たちは、
初めてこの作品をあの日から突然津波被災地となった町で上演します。
同じ師匠のもとにミュージカルと言う分野を共有しながら
被災地で育ってきた仲間とともに。



願わくは、一人でも多くの方に10度目の春を迎える被災地とそこで生まれている新しい舞台作品をご覧いただけますことを。


2020年1月25日土曜日

ミュージカル『でえぎの涙』写真展開催中

今週もミュージカルの指導で七ヶ浜国際村へと出かけました。
この3月には、七ヶ浜のミュージカルグループNaNa5931の皆さんとSCSミュージカル研究所メンバーとの共演が企画されています。そのこともあってか稽古場はとても良い雰囲気でお稽古が進んでいました。今週はNaNaキッズクラスの子どもたちも自分たちのお稽古を終えた後に見学をしていました。


さて一方、このお稽古場のある七ヶ浜国際村のギャラリーでは、ミュージカル『でえぎの涙』(作・演出・振付:梶賀千鶴子、音楽:上田亨、照明:塚本悟、出演:NaNa5931、プロデュース:廣瀬純)の写真展が開催されています。
ギャラリー内では舞台カメラマンの柏谷潔さんの撮影による、美しいショットの数々をお楽しみいただけます。また、作品の公演映像も特別に楽しんで頂くことが可能です。





ギャラリーの外では、館内では職員の皆さんによる、ギャラリーの展示に関連したディスプレイが私たちを迎えてくれます。
明治時代には外国人たちにより、日本の三大避暑地に数えられた美しい七ヶ浜の海とともに、ちょっとドライブに出かけられてはいかがでしょうか。写真展は2月8日まで。

2020年1月20日月曜日

奥州街道

昔、奥州街道。
今、国分町。


昼に国分町を歩くのは久しぶりです。
もっとも、国分町に飲みに来るような機会も、今ではほとんどなくなりました。
今日のニュースによると、あのすかいらーくHDのレストラン全店で24時間の営業をやめるのだとか。日本人のライフスタイルも変わってきているのでしょう。
私が仙台に来た40年近く前はまだ一方通行の道ではなくて、結構車の往来もあったような記憶があります。一方通行になったのはいつからなのでしょう。つい最近かな。この通りも時代とともにさらに変わりゆくのでしょうね。

奥州街道については、2015年にもこのブログで書いていたようでした。
お時間のある方はこちらものぞいてみてくださいね。

2020年1月16日木曜日

妄想は、湯煙の中に

ここ数年で日帰り温泉にはまりつつあることは、このブログ記事やフェイスブックの記事などからお察しの方もいらっしゃるかもしれません。

何しろ、事務所を出て25分後には秋保温泉街に到着するロケーションで仕事をしていることに、10年目で気づいてしまったわけであります。

今日も間隙を縫って2時間ほど時間をいただきチャッポンしてお仕事復帰。
温泉街では、たいていのところは500円から1000円ちょいぐらいで温泉を楽しめます。
きょうはとある旅館の100%源泉かけ流しのお風呂を楽しみました。

いつもは誰かお客さんと一緒になるのですが、時間や曜日の関係かたまたま今日は男湯が私一人。まるで貸し切り風呂のような気分で「ナトリウム・塩化物泉」を味わいました。
かけ流しですから、お風呂の縁からどんどんお湯がそとに流れていきます。
私が入ると、当然さらに私の体積分だけお湯がじゃぁ~と流れるわけで「貴重な源泉、あら、もったいないなぁ」(笑)などと思いつつ、手ぬぐいを頭に瞑想にふけったのでありました。

そして浴槽からあがれば、私の体積分だけ湯の面が下がり、またお湯がたまればそとに溢れですわけで。ぼーっとひとりで水面(みなも)ならぬ湯面のその様子を眺めておりました。
ところが、屋内のお風呂でしたから風もないはずなのに、いつまでたっても、湯面の揺らぎがとまりません。
「なぜ、ずっとゆらいでいるのだ?」
そんな疑問が湧いてきました。
流体力学の専門家ならば、状況からその原因(原理)がわかり、説明もできますでしょうに。
さらに、詩人ならば、この状態を何か言葉で表現できるでしょうに。
浅学菲才の私には、どう表してよいのやらわかりません。

ひょっとすると、物理学者でもわかっていないことがこの現象に含まれているのでは?とか、これは宇宙の摂理の解明につながるような、すごいことが隠されているのでは、ニュートンだって、リンゴが地面に落ちるのを見てひらめいたというではないか!などと、私の小さな頭脳は事を大げさにしつつありました。

気が付けば、身体が少し冷えてきたような気もして、もういちど「ちゃっぽん」。
そうすると、さっきの妄想は、湯煙の中に消えて、ゆっくりと天井へ昇っていくのでありました。天井の水滴がぴちゃっと頭に落ちてきました。きっと当たり前と思っている自然現象に私たちが生きていくうえで役に立つ様々なヒントが隠れているのでしょうね。

おそらく、何も気づかずに生きてきたのであろう、どこまでも凡人な自分と向き合う時間でもありました。
これも一種の湯治でしょうかねぇ?(笑)

人生行路、まだまだ修行は続きます。

2020年1月11日土曜日

お気軽にお立ち寄り下さい

最近はSCSのOBやOGが事務所に近況の報告や、出産の報告などで訪れてくれる機会が増えてきました。30年も続けていれば出身者も自ずと増えていきますからそれは当然と言えば当然でありますが、節目節目に気軽に訪ねてきてもらえると無条件にうれしくなります。


今日も、ニューヨーク在住の元研究生が子どもの顔を見せに遊びに来てくれました。
ちょっと親子を紹介がてら地下のお稽古場に連れて行ったら、なんだか赤ちゃんはすっかり場に馴染んでいる感じ。ダンスに興味がありそうに見えたのは気のせいかな?それともお母さんの遺伝子かな?
レッスン中だった子どもたちに「みんなもこんな時があったんだよ〜」というと、全員ニコニコ。稽古場の研究生たちも、赤ちゃんも、どちらも私にとってはめちゃ可愛いかけがえのない存在です。子どもたちの笑顔で自分が生きている実感を味わうこともあります。

この子が育っていくのもあっという間なんだろうなぁ。
SCS出身者たちがいつでも立ち寄れるように、今年もお稽古場をしっかり守って、サスティナブルな状況をつくりだしていかなければ。などと考えた一日でした。



2020年1月3日金曜日

ボーっとしていたら正月三日。

人生は案外、ボーっとしていることが大事な気がしている今日この頃です。
ずーっとボーっとしていると、そうもしていられなくなる時がございます。
その時、アイディアの神様が降りていらっしゃいます。

あけました。
ボーっとしていたら正月三日。
今日は遠刈田のお湯で神待ちさせていただきました(笑)


今年も大いに舞台に音楽に「生」を楽しみたく存じます。
皆さま、本年もどうぞ変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。