2015年2月28日土曜日

大汗かいてる外では猛吹雪

昨夜は山形県米沢市のミュージカルグループ「伝国座」(でんこくざ)のお稽古日。
青空の仙台を出発して、栗子峠を抜ければ、そこはまだ冬の様相。

しかし、稽古場では、梶賀センセ自らによる振り付けや指導が行われていて、団員たちは大汗をかいています。


昨夜は「よねざわおはりこーず」の皆さんが製作して下さった衣装合わせも行われました。


一方、あまりの熱気に飲み物を求めて、稽古場の玄関口に行けば、なんと自販機の中身が見えず、雪を払いながら買わなければいけない状況。(笑)


あっという間に稽古場の前は銀世界。


猛吹雪を写真に収めようとしたけれど、うまくとれませんねぇ。稽古場を出る頃は暴風雪のピークだったのかもしれません。何度か、いわゆる「ホワイトアウト」という状況になりながら、米沢を後にしたのでありました。


でも、あえて雪の中のなかに立つと、頬に雪が当たってくる感覚。ああ、この吹雪。これは、私自身に、ものすごく懐かしい感覚を呼び戻してくれました。
18歳までこの土地で冬を過ごしていた私の肌は、米沢の西にある「なでら山」おろしの風の音、冬の夜の風吹の怖さや気持ちよさをしっかりと覚えていたのでした。


2015年2月27日金曜日

五たびの春

来月開催されるSCSミュージカル研究所
春公演のお知らせです(^^)/


【タイトル】
「五たびの春」

【日時】
2015年 
3月21日(土)  ①19時
3月22日(日)  ②11時 ③14時 ④17時

【場所】
エル・パーク仙台スタジオホール

下記にチラシを掲載いたします。(クリックで拡大できます)



【あらすじ】
 あの日から4年「私たち」は五たびの春を迎えます。私たちは、波音が微かに響く、この場所で、月明かりの中に集い、交信しあっています。
松林の中、折れて横たわったまま誇らしげに花を咲かせていた「サクラ」。「ミラクル」と尊敬されている老犬は、荒れた海、漂流する屋根の上で、3週間生き延びました。降り積もった雪を食べて。「まてちゃん」も、ミラクルと同じように屋根に乗ったまま知らないところに運ばれました。じっとじっと、言われたとおりに待っていたのです。自分のママを。
 向こうからやってくるのは、閖上(ゆりあげ)生まれの「ササカマ黒猫」。ぼくの故郷は全部持ってかれちゃったんだ。父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃん、ご先祖のお墓もね。
体験談は生命の数だけあるのです。
 あれから「サクラ」は花を落とした後、枯れ木としてもうひとつのお役目を果たしました。ゴミとして焼き物のかまどで燃やされました。しかし漂う煙となったサクラは、2たび3たび、4たびと、自分の子孫たちに出会うことが出来たのです。小鳥やミツバチが繋いでくれたいのちです。
 5度目の春に「私たち」は、パーティーを開きます。そして、しっかりとつながりあって、次の世代へと大事な贈り物を紡いでゆくのです。

【チケット】
SCSミュージカル研究所 電話:022-224-7051または、メール:info@scsmusical.com(@は小文字の@に直してください)までお気軽にお問い合わせください。

震災のあった3月に、被災地から明るく楽しい舞台作品の発信です。SCSならではのダイナミックなダンスシーンと歌、元気な若者たちの演技で構成されるミュージカル。大人も子供もお楽しみいただけます。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。





2015年2月26日木曜日

復刻鳥樽めし

復刻という言葉には、弱い。
ついつい見入ってしまいます。

昨日「鳥樽めし」なるものを初めて頂きました。
昔、秋田の大館(おおだて)駅で売られていたお弁当の完全復刻版とのこと。


パッケージはもとより、お弁当の材料に至るまで当時のものにこだわって、今はないものは、味を覚えている方々により復刻されたのだとか。



もちろん、非常に美味しいお弁当でした。
え?誰が買ってきたのかって?
それはもちろん、「藤崎百貨店の実演販売」の言葉に弱い、当社の巨匠であります。

それにしても、おてふきのデザインまで当時を再現したのだそうで、 ロゴの雰囲気とか、懐かしさ満載です。パッケージには昭和45年ごろ~51年ごろに実際に使われていたものを再現とあります。心を込めて作られたものは、こうして再現されても、しっかりとした存在感があるものですね。秋田県には、古いものを大切にする、そして温故知新という風土が根付いているようにも感じられます。


すべて、完璧なお味。あっという間に、頂きました。
JR東日本の駅弁副将軍にもなったという、鳥樽めし、復刻版、素晴らしい!
ごちそうさまでございました!


2015年2月25日水曜日

カメラ小僧

近頃、カメラに興味が湧いてきている。
一昨日、とあるバーのカウンターで友人3人と語らっていると、突然ウィスキーのボトルの美しさが気になり始めた。
マスターの許可をもらって、カバンから愛用のカメラで撮影を始めてみた。
お酒には全く詳しくないのだが、風格のあるボトルだ。


その様子をさらに友人が撮影していた。熱中していて撮られていることに全く気付かなかった(^^;


写真の後ろ姿、カメラ小僧というには、少々薹が立ってしまっている感じもするけれど、小僧のようにチョロチョロする体力はキープしたいものである。


カウンターの向こう側に目を移せば、どうですか、なんかウイスキーの色って、きれいですよね。
そういえば、私が子どもの頃、父がミノルタのカメラを大事そうにいつも持っていたっけな。これを書きながらそんなことを思い出した。自分の名前が稔だから、ミノルタを持つ。確かそう言っていた(^^)。
私も、自分の目が見えるうちは、目の前の風景を当たり前と思わずに、何かしらを感じ取っていきたいものだ。


2015年2月24日火曜日

朝日町にて

大阪から戻った翌日は、朝から山形県に向かいました。
目的地は「朝日町」。

山形道から眺める月山をはじめとする美しい山々。よい天気に恵まれました。


朝日町に入ると、太郎亭で「肉そば」を頂きました。


ここでは冬でも「冷たい肉そば」が食べたくなります。
何度食べても、このうまみはどこからくるのか、と不思議に思います。

さて、今回の旅の目的は「朝日町生涯学習推進大会」での講演。
七ヶ浜国際村事業協会の鈴木裕治さんとの共同講演です。


公演中、特に震災や津波の話では、開場の皆さまが多少身を乗り出して聞いてくださっているのがわかりました。朝日町と七ヶ浜町は「友好の町」条約を締結しているということもあり、震災後もたくさんの物的人的ご支援を頂いております。その場をお借りしてあらためて朝日町の皆さまへの御礼を申し上げました。

懇親会の席ではレアアイテムのワインなども頂き、教育長様はじめ町の皆さまと温かい雰囲気での交流を行うことができました。


今後の両町交流が益々充実されることを願いつつ、朝日町の美味しいワインと食事を楽しませていただきました。


お膳にある「あさつき」という野菜などは、宮城に居るとほとんど食べる機会がないのですが、山形県出身の私は非常に懐かしく感じながらいただきました。
 

2015年2月21日土曜日

マクベス観劇~西宮の夜

昨夜は兵庫県立芸術文化センターにおじゃまいたしました。
兵庫県立ピッコロ劇団第51回公演/ピッコロシアタープロデュース
「マクベス」を観劇するためです。
W.シェイクスピアの名作悲劇が、翻訳=喜志哲雄、演出=ジェイスン・アーカリ、客演=浜畑賢吉、大鳥れい、という豪華ラインナップで上演されるという企画です。


SCSミュージカル研究所からは、魔女役で柏谷巴絵(かしわやともえ)さんも客演しています。
公演は明日まで。
詳しくはこちら
とにかく素晴らしい舞台、一見の価値ありです!

観劇のあとは「終電に遅れない程度に語り合おう!」というこで、楽しい懇親会がありました。
(現場にて私の「ブログに写真載せてもよろしいですか?」との問いかけに、みんな「いいよ~」とおっしゃってくださったので、記念に掲載せさせて頂きます。)


楽しい時間はあっという間です。
それぞれ笑顔をたたえながら、西宮の夜空に「またね~」という声が響いていったのでありました。




2015年2月20日金曜日

見上げれば

このところ七ヶ浜町へは週2回ペースで通っている。
スタッフ諸氏からは「純さんはよっぽど七ヶ浜が好きなのね」と言われるが、否めない(笑)
なぜなら、海、山、空…と、仙台から数十分車で離れただけで、美しい景色に出会えるという大きな魅力もあるからである。

昨夜も定例のレッスン日で七ヶ浜国際村にお邪魔していた。特に昨日は雨模様ということもあって、写真などは撮らなかったが、今週は、月曜日にも会議で訪問していて、その際、日没直後に大空の美しいグラデーションと出会うことができた。


カメラではその素晴らしさを完全に表現できないのであるが、たまたま劇場裏手、駐車場のほうに出て空を見上げれば、西から天空に向かって、オレンジから群青の美しい移り変わりに出会えた。
ここ、国際村あたりは町のなかでも高台にあるために、空がより大きく感じる。

この写真では小さな点でしかないけれど、実は肉眼では一番星が美しく輝いているのも見えた。
上の写真の中央部を拡大してみよう。ご覧になれるでしょうか。


特に何も考えず、ただ空を見上げることがある。
そうすると、自分が宇宙の一員であることが、
ちょっぴり感じられる。

2015年2月19日木曜日

雨水

昨日は出張から戻り、雑務をさまざま。
PCの画面ばかりを見ていると、すぐ近くの変化にも気づかないこともあるようです。
夕方、ふと何か気配を感じ振り向けば、
スターカーニバルの花がほころび始めています。
ちょっと自慢げにこちらを向いています。



そして、昨日は全く気づかなかったのですが、この子、実は、窓の向こうに向かっても存在を誇示しておりました(笑) 
昨年、公演のお祝いに頂いたスターカーニバルデンドロビウム)。2週間前のブログでは、まだ蕾だった子。形はどうあれ、生きて、この部屋で2度目の開花です。



さて、今日は旧暦の元旦で新月。また二十四節気では雨水(うすい)なのだそうです。

安直にwikiを見たら「空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ」とありました。
昨日は霙、今日は小雨の仙台。
まさに季節を分けている日のように感じます。何かが始まっていく感じがします。

私たちも花が開いてゆくように、
新しいことを。
美しいことを。




2015年2月18日水曜日

江戸にて環太平洋的

昼食はメキシコで、ディナーはタイ。
半日で太平洋を巡りました。
と言っても、お食事の話。

友人のナビゲートで充実の21世紀江戸ライフでありました。

MUCHO -MODERN MEXICANO-(丸の内)にて


近代的なたたずまいのなかに、陽気で明るいスポットが出現しているような印象でした。


昼も夜も大盛況のお店のようです。

そして、夜は…
プァンタイ (新宿)にて


昨夜のお料理、すべて私の口に合いました。


誘ってくださった友人たちに感謝感謝!

一方、プァンタイの家庭的な雰囲気に誘われたのか、お店の入り口に来客が。


「写真撮っていいですか」と話しかけると、
「いいけど、きれいに撮ってね」と言われた気がしました。
すいません、ちょっとピンボケでした(笑)
まねきねこだったのでしょうかね。

新宿の大久保駅近く、不思議なアジアンテイストに包まれた一夜でした。

2015年2月17日火曜日

新印象派

雨の東京を歩くのもいいものです。
以前から少し気になっていた「新印象派」という展覧会に行ってきました。

絵はほとんど描けないし、絵画の知識があるわけでもありません。しかし、絵を見ることは好きなのです。
珍しく館内で「音声ガイド」なるものを利用してみました。
門外漢でありますから当然と言えばそうなのでありますが、知らないことや、新たな発見の連続でした。
いろんなことを知るということは、大変楽しく感じます。そして「美」に触れるときはなおさら。
絵を見て回るうちに、若い頃から、もっともっといろんな知識に貪欲に、敏感になるべきであったと、少々自責の念を抱きつつ、残された時間で精一杯のことはしようと、なんだか決意にも似た気持ちが湧いてきました。

もっともっと知りたい、観たいと思う感情は、
ある種、恋心にも通じるものがあります。
恋心は理想と現実の狭間をたゆたうファンタジーです。
それはいつの時代も気持ちを若返らせ、血を沸かせ、
無意識にその人をリフレッシュする力となっているのかもしれません。

なぜか抹茶アイスが飲みたくなり、カフェで休憩。


外の雨を眺めながら、そんなことを考えていました。