2016年1月30日土曜日

現代音楽

昨夜の演奏会は楽しかったなぁ。


作曲家・池辺晋一郎先生の新作:交響曲第10番「次の時代のために」(指揮:尾高忠明氏、演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団)は、世界初演だったそうです。
とてもエネルギッシュで躍動感のある曲でした。池辺先生ご本人が演奏前に「私のメッセージ」とおっしゃっていた最後のチューブラベルのメロディ。私ごときが感想を述べるのは大変僭越ですが、あの音は、期待とか未来とか、そんな明るい「歌いかけ」のように感じられました。
とにかく最初の音から最後まで、まるで子供のようなこころ持ちで音の構成やリズムを楽しませていただいて、演奏後は掌が痛くなるくらいに拍手をしていた自分がいました。

また、故武満徹さんのご令嬢、武満真樹さんと池辺先生のお話も面白く、武満徹さんの音楽をさらに身近に感じつつ演奏に聴き入りました。聴きたかった「系図」を味わえたことも大きな経験となりました。
そんな訳で昨日は、私にとって敷居が高いと感じていた「現代音楽」が、ぐ~んと身近になった素敵な宵でありました。

会場を出ると、天から雪がちらほら舞いおりており、それがまた聴いたばかりの音の印象を深めてくれていた気がしました。


2016年1月27日水曜日

朝の色

図らずも早朝のお散歩となった今日、
ビルの上のほうからオレンジに染まっていくのを見るのは久しぶりでした。
太陽は、この街に生まれる瞬間も、消え去る間際も美しいものです。


冬の朝焼けです。
また一日がはじまるぞというワクワク感と、すぐに空が、普通の空色になっていく感じが私に現実をもたらします。そして朝焼けは私に、いつも近いところ居た人のことを思い出させます。



2016年1月26日火曜日

猫と饅頭

事務所へのお土産ということで、とあるSCS研究生から差し入れ頂きました。
ねこまんじゅう。


私は休憩時間に読書しながらいただきました。いえいえ全部ひとりで食べたわけではありません。
2個だけです。

猫のブックカバーがかけてある本の中身は、新渡戸稲造著『武士道』。

カバーと中身がアンバランスな気もいたします。しかし猫侍ってのもありましたからよしとしましょう。私の愛読書のひとつです。
実は私、小学校から高校までずっと剣道をやっておりました。今や肉体はその面影もありません(笑)が、精神面では未だにその影響を受けている気がいたします。

ところで、私は家で猫を飼っていません。しかしながら、社員の皆さんの家にはそれぞれに猫がいるようで。
さらに梶賀センセは『キャッツ』日本初演時の演出補、居合わせた安室夏さんは『ライオンキング』でチータになっていらっしゃいました。猫族多し(笑)
お饅頭とお茶を頂きながらの猫談義☺
ほのぼの事務所の昼下がり。

2016年1月25日月曜日

あだしの

日本の文芸界における重鎮、 
大岡信(おおおか・まこと)先生の作『あだしの』


1967年にNHKラジオで放送され、書籍としては1972年に小沢書店より出版されています。

実は、昨年秋に、SCSミュージカル研究所の新しき四半世紀のスタートは、主宰の梶賀千鶴子が敬愛する大岡先生の、この作品から始めようということになりました。
梶賀センセは、震災後も通い続ける宮城県の沿岸部で、『あだしの』に登場するカエデのセルフが蘇ってきたそうです。 そのセリフからタイトルを頂き『バベルの塔』という名称で名作『あだしの』を潤色・演出できないものかと、昨年からずっと考えていたのだそうです。

幸い(公財)日本文芸家協会様を通じ、この作品の使用に関しての承諾を頂くことが叶って、制作陣も今月からいよいよ力が入ってきています。稽古場では連日濃厚な作品作りが進行して、活気に溢れつつも、ちょっぴり大人の雰囲気の稽古場は、普段とは少し異なる様相を呈しています。

梶賀センセが20代の頃、自らの劇団を率いて活動していた時代にこの作品は発表されています。この度の上演は、大岡先生が書かれた作品へのオマージュであるとともに、背景を昭和40年代から平成20年代の今に移し、小中学生にも観てもらいたい舞台になればと、制作陣も出演者も奮闘中です。

出演は、劇団四季の『ライオンキング』やミュージカル『ジェーン・エア』などに出演の安室夏(やすむろ・なつ)、
ミュージカル平泉『夕焼けの向こうに』ドイツ公演において藤原清衡役で主演の亀井貢(かめい・みつぎ)、
そしてSCSミュージカル研究所正指導員を含むSCSマスターコースのメンバー。

公演は、3月26日(土)~27日(日) 場所はエル・パーク仙台スタジオホール
全4回公演。好評の『DANCE DAISUKI』も同時上演予定です。

チケット発売開始日などの詳細はSCSホームページのほか、随時このブログでも発信してまいります。
どうぞご期待ください(^^♪


2016年1月24日日曜日

仙台

この街へやって来てから、今年で36年になります。

写真は昨年暮れに撮影した、向山にある老舗の料亭、東洋館からの眺め。これを見ると、街の中心部には高層ビルやマンションがニョキニョキ建って、私が仙台を初めて訪れた当時の景色とは一変してしまっていることを実感します。これは、都会化、都市化が進んだとも言えますね。


しかし一方で、個人的には、東北の風土に育まれ人々に宿っている精神性を、私たちなりの表現で舞台や音楽に現していきたいという思いも、ビルの数だけ増大してしまいます。自分が育ったときの環境も影響しているのでしょう。

さて、今年SCSミュージカル研究所では、嬉しいことに若いアシスタントスタッフが8名増えました。2016年はSCSの次なる四半世紀の礎を築く年でもあります。彼ら若いスタッフの力を借りながら、ここ東北の仙台にさらにしっかり根を張ります。

そして、日本に生まれたこと、東北に育ったことを世界に誇れるような仕事を、ともに創出していきたいものだと思っています。

2016年1月23日土曜日

お酒

30代半ばを過ぎるまでは、全くと言ってよいほど、お酒が飲めなかった。

第一、美味しいと思ったことがなかったのである。

しかし、生まれてから半世紀を過ぎて、ようやく、たまにお酒が旨いと思えるようになってきた。

人生は予測不能で面白し。

2016年1月22日金曜日

コンパ

一週間前に「俳優修業ゼミ」(東北学院大学・教養学部)の4年生たちの記事をこのブログに書きました。今週は、同じゼミの3年生の皆さんとのコンパにお誘いをいただき、出かけてきました。

このチーム、意外だったのは昭和歌謡を知っている学生が多かったこと。誰からともなく昭和40年から50年代ぐらいの歌謡曲を歌いだすと、みんな歌手の名前はもちろんのこと、歌詞まで知っているのでした。 曲によっては合唱(笑) 不肖ヒロセ純も思わず口ずさんでしまい…

聞けば、カラオケでみんなよく歌うのだとか。私の青春時代に流行したような曲を歌う彼らに、一瞬違和感を覚えたけれど、すぐに、彼らの歌声によって自分が学生時代へと引き戻されるような不思議な親近感、懐かしさに包まれたのでした。
それにしても、どうして、昭和のポップスやロック、はては演歌まで歌えるのかと、訊くと、学生の一人は「歌詞がすんなり入ってくる」と応えてくれました。さすが、言語学科の学生が多いゼミ、言葉に対する感性が敏感なのかな、という気がしました。
仕事で音楽に携わる者の一人として、ここ数年のヒット曲にある種の危機感を覚えていたので、この学生の一言に、少し救われた思いです。
時代は変われど、これまでも、そしてこれからも変わらない感性というものはあるはずです。

そうこうしていると、突然宴席の明かりが消えて、誰かがキャンドルがともされたケーキを運んできました。ゼミ生の一人がこの日、誕生日だったようです。


こうして温かい心を通わせながら、きっと彼らは残る1年の学生生活を、素敵な時間に代えながら過ごしてくれることでしょう。
そして…
来年の今頃、彼らは私たちにシェイクスピア最後の戯曲ともいわれる『テンペスト』の、素晴らしいプレゼンテーションを示してくれているに違いありません。

大寒だった21日の日付は、さきほど変わっていました。
今日から一日一日と、季節は春へと移っていくのでしょう。

しかし、まだまだ寒い日が続きますね。
私に言わせれば、鍋物が美味しい季節も続くというわけです(笑)

写真は「せり鍋」。
仙台じゃ根っこまで食べます。

過日、事務所近くの居酒屋「きりん」さんにて頂きました。
このお店、メニューの殆どが野菜です。ゆえに 、野菜だから!と、罪悪感が薄まって、そして良き味とあいまって、ついついたくさん食べてしまいます。

ほろ酔いと、鍋を囲む笑顔たち。
尽きせぬ話題は舞台と作品。
みんなの夢は果てしなく。

2016年1月20日水曜日

冬の青空

半年ぶりぐらいかな
青空見ながら仙石線に乗って、
多賀城、七ヶ浜、塩竃あたり

友人が焼き奉行となって、駅前でホルモン焼いて、
懐かしいバーのマスターの顔見て 、
また、電車に乗る

仙台へ戻る最終電車の発車時刻は、
去年の夏より4分遅くなっていた
帰りはきれいなお月さん
地球のどこかじゃ青空だ



2016年1月19日火曜日

SCSリーディングマラソン2016

今年もやりますよ~
SCSミュージカル研究所リーシングマラソン!

一年間の読書量を、みんなで競います。
今年もさっそく、子どもたちが読んだ本の感想を持ってきてくれています。
私の机の上はあっという間にこんな感じ。


文字通り、嬉しい悲鳴です。
たくさん本を読んだ研究生にはいいことがあるかも(^^♪

2016年1月18日月曜日

雪の日

仙台では、大雪警報が出たと思うと大雨警報とか。
そしてまた大雪警報、という、
いわば荒れた天気の一日。


雪が降るという前提の無い街に雪が降ると、除雪や雪かきが行き届かなくて、歩くのさえ大変な思いをする。お昼まえ、外では再び雪の降り方が厳しくなってきたころ、事務所のドアがノックされた。現れたのは、びしょ濡れの制服姿。宅急便のお兄さん。
おお、私が待ちわびていた本の思しき包みを大事そうに抱えてきてくれている。
入口にいたスタッフが、受け取りサインをしてくれている間、
私が、
「こんな天気の悪い時に、どうもありがとう、大変だね。」
と言うと彼は、
「いえいえ。でもね、台車がね、もう、押しても動かなくて、ひっぱってる感じですよ~」
と白い歯を見せて笑って応えた。

時々、オフィスに現れる彼とは、いつもなんとなく言葉を交わす。
彼が子ぼんのうであることは、時々交わす何気ない会話から知った。先月のクリスマスの頃には「家に帰って早く子供の顔が見たいから、仕事きっちり終わらせなきゃ!」なんて言ってたっけな…。

「それじゃ、どうも!ありがとうございました!」
と、
元気に我がオフィスを後にする青年の背中に、曇天で雪降りの外とは対照的な、何か明るい兆しのようなものを感じた。
良いエネルギーは、周囲に良い影響を与える。

どんなに大変な条件でも、仕事は明るく元気にやったほうが良いと、
彼の背中が教えてくれた気がした雪の日。

2016年1月17日日曜日

9万人

昨年の10月25日に開幕した劇団四季のミュージカル『美女と野獣』。
本日が千秋楽ということで、最後のステージを拝見しに出かけてまいりました。


終演後、関係の方にお伺いしたところ、この期間にのべ9万人の方々が、この東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)においでになったとのことです。演劇関係の公演としてはけた外れの数字。圧倒的な観客動員力ですね。

さて、この作品にはSCSミュージカル研究所出身の柏谷巴絵(かしわやともえ)さんもすべての回で出演していました。はつらつとした演技が印象的でした。
一方、柏谷さんのほかに、ルフウ役で活躍していた仙台出身の赤間清人さんや、気仙沼出身の小松真美さんなど、宮城県にゆかりのある出演者もいらして、とても親しみ深い仙台ロングラン公演という印象を持っていました。それも今日で終わりかと思うと少々寂しいような気分になります。

また、今回のロングラン公演では、暮れのSCS向けバックステージツアーを開催いただいたり、役者の皆さんが何名かSCSの公演にもお客様としておいで頂いたりと、当研究所としても大変お世話になりました。この場をお借りして、研究所を代表し心から御礼申し上げます。
劇団四季の皆様、千秋楽おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。

ところで、SCS出身者としては、現在東京で上演されている『アラジン』に、渡邊寿宏(わたなべ・としひろ)さんが出演中です。今度はこちらも見逃さずに観劇しなければ。


2016年1月16日土曜日

16

あっという間に1月も半ばを過ぎ16日ですね。
数字を並べると16。今は2016年ですから、も一つ並べると1616。
ちょうど400年前の年号になります。

オヤジ的には1616を「いろいろ」と語呂合わせで読んでみたくなります。
年表によれば今年はシェイクスピアや徳川家康の没後400年にあたるそうです。シェイクスピア(1564-1616)の生没年を「ひとごろしもいろいろ」なんて語呂合わせで覚えたのは、遠い昔の記憶。そういえば、私たちが『常長の祈り』というミュージカルをつくったときに登場人物としてでてきた支倉常長や伊達政宗もこの時代に生きた侍ですね。

さて、一昨日は、七ヶ浜国際村でのお稽古。先週からレッスンは始まっているのですが、指導員がそろったのは今週からで、実質的な稽古はじめ。
国際村のセミナールームの一つでは昨年11月に上演したミュージカル「ゴスタン」の写真展も開催されていました。
七ヶ浜町の舞台芸術育成事業として位置付けられているNaNa5931を含む「七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニー」は、今年で活動開始から15年目。そして津波の被害を受けた町は、間もなく震災から5年目を迎えようとしています。

400年前の歴史と関連付けるならば、まさに今年は新しい時代がはじまる年といえるかもしれません。


一方昨夜、我々SCSスタッフは山形県へ移動。米沢市に拠点を置く「伝国座」のレッスンはじめを行いました。まだ全員揃わないものの、開始時間が近づいて、一部のメンバーがストレッチを始めると、大学受験生のメンバーがひとり現れました。(写真右手の一角)


あれ「明日はセンター試験じゃない?」とセンセ。
どうやら、試験前に梶賀センセのお顔を見ると縁起がいいらしい。
ジンクスにもいろいろあるようです(笑)
これできっとうまくいくね。

受験生がんばれ~!


2016年1月15日金曜日

じゃじゃ馬ならし

東北学院大学の下館和巳教授による俳優修業ゼミ(教養学部)では、毎年卒業前にシェイクスピアの作品から題材を得た演劇公演が行われています。

私もご縁があって同大学の非常勤講師という立場にありますが、このゼミに関しては、芸術顧問とう役割を仰せつかり、数年前から参画させていただいてます。
昨日はその下館ゼミの4年生諸君が、舞台衣裳の相談と研究のためにSCSミュージカル研究所を訪れました。
SCSの主任指導員のひとり、安倍大夢君がゼミの皆さんにSCS衣裳部の立場から、舞台衣裳の説明(写真)などの協力をしてくれています。学生諸君の真剣なまなざしが印象的でした。


一方、短時間ながら主宰の梶賀センセも衣装相談に乗ってくださいました。


梶賀センセは同大学の「文化プロデュース」でもゲストでお呼びしたことがあり、ゼミの学生たちのほとんどはその授業を受けていたせいか、和気あいあいの雰囲気での楽しい舞台衣裳相談の時間となりました。

下館ゼミ、今年度の演目は「じゃじゃ馬ならし」
みんなまじめで、明るく、一見して「じゃじゃ馬」からは、遠い感じではあります。
かつ、演劇作りも出演も、ほとんどすべてが初めての体験という学生諸君が、どんな「じゃじゃ馬ならし」に挑戦するのか、今から楽しみです。

機会があれば、公演の告知や詳細など、このブログでもご紹介していきたいと思っています。


2016年1月14日木曜日

裸参り

事務所で仕事をしていると、カランカランと鐘の音が外のほうから漏れ聞こえてきました。
仙台の風物詩のひとつにもなっている通称「裸参り」です。

正式には大崎八幡神社での「松焚祭」というのだそうですが、地元の私たちは親しみを込めて「どんと祭」と呼んでいます。1月14日の夜、そこで焚かれるご神火めざして、人々が褌姿で参拝します。
もともとは、仙台城下の造り酒屋さんの杜氏の方々がはじめたご神事。今では毎年数千人の方がこの「どんと祭の裸参り」に参加されるそうです。

写真は、SCS事務所の向かい側からNTTグループさんご一行がスタートした様子です。さっきの鐘はこの行列から聞こえてきたのでありました。時刻はまだ午後3時ごろですが、最近は、企業の皆さん、早い時間にスタートするようですね。



不肖ヒロセ純も若いころには、これ、やっていました。
学生時代に寮生のみんなでやった裸参りでは、雪がどんどん降ってきて、裸の方や、頭の上に積もってものすごく凍えたこともありました。しかし、なぜか風邪はひかなかったなぁ。
今ではよき思い出。

SCSを立ち上げてからも、90年代の何年かは仲間と参加していました。最後にやったのは1997年ごろですから随分まえのことになります。
そういえば裸参り用のSCSミュージカル研究所の提灯も作っていたのだけれど、あれはどこへいったかな。

あの提灯、いつかまた出番がくるのかしらん。



2016年1月13日水曜日

気分をかえて

今回のニューイヤーコンサートでは、SCSミュージカル研究所のダンサー4名がワルツを2曲踊らせていただきました。
そのうちの1曲が「皇帝円舞曲」ということで、ちょっとノーブルな雰囲気をこの5日間ダンサーに要求してきました。
4人ともそれを見事に演じ切ってくれていました。
最終日に皆で仙台に戻るまで、そんなノーブルな感じは続くのかなと思いきや、真っ先に「ラーメンでも食べよう!」とラーメン動議を出したのは、他ならぬ梶賀センセでありました。
そんなわけでちょいと寄り道して多賀城にある東龍さんへ。


「役者は切り替えが大事」という師匠の言葉をしっかりと実行し、みんなラーメンをぺろっと平らげてそれぞれの日常へと戻っていくのでありました。


2016年1月12日火曜日

SPEED

仕事はじめから1週間が過ぎました。
弊社、純クリエイションでは、先ほど、今年最初の月例会計監査を顧問税理士により行って頂いたところです。

2016年。年頭のキーノートスピーチでは、社員の皆さんに、目標の其々の頭文字を取って「SPEED」と題したお話を致しました。
詳細は省きますが、今年は零細企業ならではの強みを発揮する年と位置付けています。

それにしても、そんな表題を掲げたせいでしょうか、心なしか時間が過ぎるのが速いような気がいたします。
年明けから濃厚な時間の連続なのですが、ふと記憶を辿ると、昨日まで、オーケストラの音に浸った幸せかつ充実の時間も夢のようです。


ひょっとすると、
人生は夢を見ているようなもの
なのかもしれません。

夢が枯れ野を駆けめぐるまで…


ニューイヤーコンサート2016いわき公演より~(写真提供:仙台フィルハーモニー管弦楽団)


書きたいことは

ブログは基本的に毎日更新しているのですが、年に何度か更新できない時がございます。
忙しいのではなくて、書きたいことが山ほどあるときに限ってそんな感じです。
つまり、書きたいことが山ほどあるってことは、山ほどいろんなことをしたり、山ほど考えたりしているわけで…(笑)

愛読していただいている皆さま、すみません、少々お待ちください…

2016年1月10日日曜日

福島市音楽堂

久しぶりに福島市音楽堂におじゃましました。


この素敵な音楽堂は、 かつてSCSミュージカル研究所も
2007年『エレクトリック・ドールズ』
2008年『マーメイド・プリンセス』
2009年『ふたごの星』~宮澤賢治『双子の星』より
と3年連続、3本の創作ミュージカルの上演でもお世話になった場所です。

当時ご担当いただいた職員の方や、福島の友人たちにも久しぶりにお会いできて、個人的にもうれしい日となりました。

指揮の渡邊一正さんと仙台フィルの皆様による演奏は、今日も楽しく、素晴らしい内容。
音楽堂のある町でのお客様から頂く盛大な拍手がそれを示しているように感じた時間でした。
SCSのバレエチームも、お客さまからの大きな拍手と声援に、嬉しそうでした。


(上の写真は仙台フィルハーモニー管弦楽団様からご提供いただいた本日の公演時の写真。仙台フィル様よりご了解を得て掲載しているものです。)

2016年1月9日土曜日

盛岡にて

初めておじゃました盛岡市民文化ホール。


岩手、盛岡には立派な文化施設がたくさんあることをあらためて実感。
文化に行政が注力している土地は、そこに住む人々の精神性にも深く影響を及ぼしている気がしています。だから、私の知る盛岡の人たちはみんな優しい人が多いのかな。それに美人も多い(笑)


さて、その会場では、盛岡にやってきた目的をしっかりと果たそうと、到着するなり梶賀センセと4人のバレエチームは、移動のタイミング、ダンスエリアの確認に集中です。


そして盛岡は美味しいものも沢山。


また必ず来たいと思わせる魅力的な街です。

仕事ではありますが、旅は楽し。
明日は福島へ移動です!

2016年1月8日金曜日

対話

出勤途中
ちょいと寄り道


馴染みの桜と対話した
暖冬で、悩みが多いらしい(笑)


私のふるさと米沢では、今朝積雪があったというけれど
例年ならば街が雪に埋もれている時期
積雪5センチ程度のニュースは
父の生活を思えばありがたいような
しかし、我がふるさとの冬景色としては
想像するに、少し物足りない心もち

ふと、桜の枝先が
「このまま、花咲く準備していいんだべか」
と、訊いてきた気がした

私には答えがないけれど
ぱっと散ってしまった去年のあの
狂おしい桜の開花が早く見たいと
心では待ち続けている

Shed no tear! oh, shed no tear!
The flower will bloom another year.


-John Keats- "Fairy Song"


2016年1月6日水曜日

つながり

元旦の仙台。
遠くに愛宕神社の明かりが見える。
今年は元旦のお参りは遠慮して過ごした。


思えば、学生時代に住んでいたのは、どんと祭りやはだか参りで有名な大崎八幡神社のすぐそばであった。その八幡神社も、愛宕神社も、それぞれの由来によると、もともとは米沢(山形県)にあり、伊達政宗公が、米沢→岩出山→仙台と遷したものだそうだ。

伊達政宗公も支倉常長もその神社が鎮座ましましていた米沢生まれでもあるとされている。かつて宮城県が製作したミュージカルの舞台で、仙台藩士、支倉常長(はせくら・つねなが=伊達政宗の命によりローマを目指した慶長遣欧使節団のリーダー)役を演じたことがある私は、そのせいか、この風景を見ると、いつも、400年以上前のこのあたりの土地の様子を想像し、そこに暮らしていた人々に思いをはせてしまう。
そして、我が故郷米沢と仙台、この2つの土地の不思議なつながりを感じてしまう。

新しい年を重ねるたびに、
若いころにはまったく気にしていなかった
我が来し方行く末を考える時間が増えてくる。
つくづく人のつながりの有り難さが身に染みてくる。


盛りだくさんの仕事始め

昨日は朝から社員全員そろっての新年顔合わせ会&ミーティング。
昼は、梶賀センセのお母さまを慰問に。
午後からは、事務処理と並行して、稽古場でダンサーたちの仕上がりや衣装のチェックに立ち会った。
夕方からは、若手7人のスタッフとミーティング。
夜は、なつかしいSCS卒業メンバーT君、M君のイケメン2人が事務所を訪ねてきてくれた(うれしいねぇ~)ので、近くの居酒屋で彼らと会食。2人はそれぞれ、T君は役者、M君は医者となり、プロフェッショナルな仕事をしている。彼らの中学生の頃の話に花が咲いた。

ふ~、なんとも盛だくさんの内容での仕事始め。あちこち移動しながらも充実の一日が過ぎていったのであった。

SCSミュージカル研究所も26年目。
次の四半世紀に向けて、彼ら若手とのやりとりしながら新しい創作活動ができることが、嬉しく、そして頼もしく感じた。

2016年1月4日月曜日

正月休みの稽古場は

弊社、(有)純クリエイションならびにSCSミュージカル研究所は、本日4日までお休みを頂いております。
しかし、
お休みのはずの稽古場では何やら秘密の特訓が…

それもそのはず。今週から仙台フィルハーモニー管弦楽団の『ニューイヤーコンサート2016』が開始されるにあたり、SCSミュージカル研究所からも男女各2名のダンサーが、ヨハン・シュトラウス2世のワルツで2曲ほど踊らせていただくことになっているからです。
皮切りは仙台の電力ホール。


ダンサーたちは、オーケストラとともに、宮城、岩手、福島と、東北の地をめぐります。


すでに各地から「チケット購入して、楽しみに待っています」というメッセージも事務所に入っております。
そして、こうした形式での仙台フィルさんとの共演は、私たちSCSにとっても初めてのことゆえ、じゃーまねヒロセ(笑)も今からワクワクしております。

一月ほど前の河北新報さんの記事でも紹介いただいてましたね。


いつもとは違ったSCSの舞台はじめ。
素敵な一年になりそうな予感です。


2016年1月2日土曜日

年の初めに

大学関係の友人たちと「美味しい時間」を頂いた。

今年の私、個人的には喪中ということもあり、法人の立場以外での新年のご挨拶などは遠慮させていただいていたので、いつもより静かなお正月。
けれども、そんな状況を気遣ってか「年の初めに一緒に飯を食おう」と誘ってくださった友人たちとの語らいは、文化や舞台や文学など広範囲にわたり、今年が希望の年になるような、楽しい話題の連続であった。


シェフが「みなさんの活動にさらに勢いがつくように」と、伊勢海老を用意してくださっていた。
美味しい食材と歌舞音楽舞台のお話し。まるでこのブログのタイトルのような…(笑)

ありがたき、お心遣い。
ありがたき、年のはじめ。