2012年11月30日金曜日

米沢ラーメン番外編

目前に迫った「Faith」公演。
連日の米沢通いであります。
やっぱりラーメンが食べたくなります。
 
しかし、今回はちょっと変化球。
米沢市中心部にあるお蕎麦屋さん「弥平」さんの
とり中華そば」。
 
 
鳥中華そばは、天童の水車そばさんの一品が有名ですけど、こちらは、米沢独特のちりちり麺。
米沢生まれの僕ですが、米沢で鳥中華そばは、初めて!
 
お蕎麦屋さんのラーメンって、
和風のダシが効いていているせいか、
「中華」というには、いい意味での違和感があります。
言葉に出来ないうまさ。
日本人で良かったと思う一瞬。
 
仕事先で我々指導スタッフは、
ちょっとの時間を見つけては(時にはあえて時間を作り)
こういう美味しいものを貪欲に頂戴いたします。
 
 
なぜか「生きている」という実感。
ささやかな幸せを感じたのでありました。
 

2012年11月28日水曜日

よねざわおはりこーず

よねざわ市民ミュージカル「Faith」公演まで、あと3日。
昨日米沢は雪との情報を得て、峠道の状況を心配しながら夕方仙台から栗子峠へ向かいました。
幸い、路面は乾いていて順調に移動。
無事到着した稽古場は、役者、スタッフ共に熱気あふれる雰囲気に満ちていました。
 
 
白熱する稽古場の一方、忘れてならないのは、
稽古は勿論、本番でも舞台袖付近に待機し、
衣装の直しやフィッティングに大活躍の
米沢おはりこーず」。
 
 
主に、出演者のお母様方で構成されるおはりこーずは、
公演成功に無くてはならない重要なスタッフでもあります。
一保護者としての立場を超えて、こうして作品のためにご尽力頂いております。
本当にありがたく、頭が下がります。
今回の舞台には、米沢織物、通称「米織」も使用されていますよ。
米沢はラーメンばかりではなく、織物も有名なのであります。
 
おかげさまでチケットの売れ行きも好調のようです。
一般公開公演は12月2日(日)17時から、伝国の杜ホールにて。
 
当日ご来場の皆さま、舞台衣装もじっくりお楽しみくださいね。
 
 

2012年11月27日火曜日

仙台の街に初雪

今日は、今週唯一の米沢通いがお休みの日です。
移動がないと思うと、少し気持ちはゆったりです。
しかし、やる事はいつも無限にあるわけで…終日事務所でデスクワーク。

昨日は、日中七ヶ浜で打合せのあと、一旦仙台に戻り、米沢に向かいました。
工事による渋滞や事故による高速道路の通行止めなど、移動の時間がなかなか読めず、苦労しましたが、無事昨日の業務も完了。
深夜家に戻ると、友人からのメールの中に「明日は仙台も雪らしいよ」との一文。
昨夜の栗子峠(福島県と山形県の県境にある峠)は気温7度くらいと、かなり暖かかったので、雪といわれてもピンときませんでした。

ところが、一夜明けて目覚めると、外は時折ひゅ~~んと強い風。
体感温度はかなり低し。
お空の雲はあっという間に飛ばされて、青空がのぞいています。
ランチを食べに外に出たところ、その風にのって、白いものがちらほら
文字通りちらほらですので、写真では捕らえることができませんけど、ビルがどんどん出来てきて狭くなったお空から舞い降りてきます。


確実に晩秋から初冬へと季節は移っていくのですね。
豪雪地帯でもある山形県米沢市生まれの僕は、雪に対して「めんどくせ~」イメージばかりが先行してしまいます。雪の多い地方では冬は「克雪」という言葉があるくらい、雪のトラブルを克服するために雪と戦い続ける日が続く季節でもあります。
しかし、そんな雪国育ちの僕でも初雪って言葉には何か特別な色やロマンチシズムを感じてしまいます。

さあて、
今日は季節の移ろいを感じるアンテナを張って、
気持ちを少しゆったりさせる日にしよう。

心に栄養注入して、気持ちを整えたら、
今週末のミュージカル「Faith」の成功に向けて、スタッフと共に明日からの米沢通い再びがんばらねば!

2012年11月25日日曜日

米沢でラーメン

「伝国座」の稽古などで、ふるさと米沢にこれほど通っているのに、
まだまだ行った事のないラーメン屋さんはあるものです。

今日は、集中稽古の昼休み、スタッフとともに
五十番」という老舗ラーメン屋さんにお邪魔しました。

なんと、お店の出入り口近くには、
懐かしい「薪ストーブ」。
いい感じです。


オーダーしたのは勿論「中華そば」


それは、醤油味に縮れ麺、シンプルな具。
これぞ、ザ・米沢ラーメン
って感じの風格でテーブルに運ばれてきました。

味は、とても懐かしい、素敵な印象。
小学生の頃に、おじいちゃんに連れられて食べた中華そばの味を思い出しました。

しばしのノスタルジーのあと、
稽古場に戻れば、
もちろん、
本番まであと6日に迫った
ミュージカル「Faith」の集中稽古。


今日は舞台スタッフも加わり、
スタッフ、キャスト共に内容の濃い稽古が繰り広げられました。

2012年11月24日土曜日

雪囲い

来週、12月1日〜2日にかけて
山形県米沢市中心部、上杉神社となりにある
伝国の杜ホールにて
よねざわ市民ミュージカル
「Faith」が上演されます。

今日明日は、その仕上げの為の集中稽古であります。


朝9時から夜9時までの12時間稽古!

稽古場では、演出の梶賀先生から、
各場面の細かな確認と指導が行われています。

一方、伝国の杜ホールの外に目を向けると、
米沢のまちはすかっり初冬の装いです。

雪囲いって、ご存知でしょうか?
米沢は、東北でも有数の豪雪都市であります。
冬の間の雪の重みから、植木などの植物の枝折れなどを防ぐ目的で
毎年秋になると、写真のように植物たちに、独特の方法で囲いが施されます。
美しく、丈夫な雪囲いを施すためには、熟練した技術、くわえて、様々な条件に対応する経験と感も要求されます。


もみじの赤い色と、雪囲いの木の色、
そして、少し曇りがかった空の色。

それぞれの色とのコントラストは、
あぁ、僕はこういう気候風土に生まれ育ったんだ
という郷愁を誘います。

仙台に住み始めて30年以上。
帰省の際にたまに出会う、
こうした風景は、いつの頃からか、
何か自分の感性の原点をくすぐるようになっています。

ところで、意外に仙台人には知られていないのですが、
(伊達政宗公は、仙台生まれのようなイメージがありますが)
記録によれば、25歳ごろまでは、
米沢の城を拠点としていました。

ここ数年、仙台と故郷米沢を行き来し
舞台創りをしていくなかで、
いつか、その2カ所を結んでいけるような作品作りを手がけて見たいものだなぁ、
などと、ぼんやり考えはじめています。

ホールでは、子どもも大人も一緒になって
熱心な稽古が繰り広げられています。
その子供たちの姿に自分の少年時代がふと重なり
様々な思いが胸を去来してゆきます。

50数年の人生がふと、とても短いように感じられ、
自分の残された人生でなすべきことは…
などと考え、

しばし雪囲いの前に立ち尽くし
晩秋の米沢の風を感じていたのでありました。

2012年11月23日金曜日

12月23日(日)ライブやります!

JUN_harvestひさびさのライブ情報です!


「冬のあったかコンサート」
と題したステージ。

今回は
平成24年度 仙台市広瀬図書館・広瀬文化センター・広瀬市民センター共催事業
ということで、お招きいただきました。

心がポカポカしてくる歌声とバンド演奏を
皆様にお贈りいたします。

日 時 12月23日(日)13:15~14:15
会 場 広瀬市民センター2階 ミニステージとオープンスペース
費 用 無 料  
対 象 どなたでも 当日直接会場へお越しください。

【問い合わせ】

広瀬市民センター
電話 022-392-8405
〒989-3125
仙台市青葉区下愛子字観音堂5


【出演】JUN_harvest(ジュン ハーベスト)
ヒロセ 純(ボーカル・ギター)
サイトウ ミノル(ギター)
只野 展也(ベース・シンセサイザー)
黒瀬 理知(パーカッション)

【演奏予定曲目の一部】
 1.空を見上げて
 2.どんぐりと山猫
 3.Good bye my town
 4.KIZUNA 他


みんな、待ってるよ~!


2012年11月21日水曜日

いずれにしても、しっかり、きっちり、汗をかく

衆議院の解散を受けて、やおら巷は選挙のことで騒がしくなってきました。
日ごろ、ほとんどテレビを見ない僕も、ニュース番組を見るために、帰宅後TVをつける日も出てきました。

舞台や音楽を通じて、言ってみれば「夢を売る」ような仕事をしている人間からすれば、政治のことなど、無関心でいいように思われがちです。しかし、この国で生まれ、この国で育ち、この国で活動している以上、国の行く末に無関心で居るわけにはいきません。
愛する人やこどもたちを守るためにも、国の状況は気になります。それに、
愛情の反対語は無関心」なんて言いますものね。

そんなわけで、関心を持って、政治家の皆様の言葉を聴いていると、どうも気になることが出てきました。
それがタイトルに示した言葉です。

しっかりと○○をやっていくことが重要です」
きっちりと行っていく必要があります」
「みなさまと共に汗をかきたいと思います」

どれも、僕にとって何となく違和感のあることば使いです。
そうした言葉を多く使う人の話には具体性の無いことが多いように感じます。
つまり、今まで、
しっかりしていない、きっちりしていない、汗もかいていない
そんな風に聞こえるのは僕だけでしょうか?
政治家たるものの使うことばにしては、なにかしら品格の欠如した言葉に聞こえてきます。

それから、
いずれにしても」ということば。
一見、直前の話題が論理的に聞こえてくるような錯覚に陥りますが、
気をつけなければなりません。
この言葉を使う人の演説の内容のほとんどは、「いずれ」が何を指すのか分からないような内容です。

まぁ、そんなふうにいちゃもんつけながら、TVやラジオでの政治の話題に興味を持つのも、持たないよりは、よいのかな、と思う今日この頃です。

少しでも興味があるというのは愛情の表れ、ですから。

2012年11月19日月曜日

おかげさまでの大盛況、そして感謝。

おかげさまで、七ヶ浜国際村
パフォーマンスカンパニー公演
「ゴーへ」が無事に幕を閉じました。
単独2日間公演としては、これまでの最高観客動員数を更新。


当初予定の3公演の客席チケットは売り切れ、急遽直前になって決定した追加公演も短い宣伝期間にも関わらず販売数は8割近くまで達する盛況ぶりでした。

千秋楽の幕を閉じた夜、事務室にてアンケートの集計を見ながら、お客様の暖かい励ましのお言葉に、心から感動し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
地元宮城県はもとより、東北、関東、東海、関西の各地方から実にたくさんのお客様が駆けつけてくださって胸が熱くなる思い。

沢山のお客様の声や、アンケートに残された熱い応援メッセージ。
それは、出演したメンバー、子どもたちはもちろん、我々スタッフにとっても、
今後の活動や復興活動の大いなる励みとなるものでした。
励まされる私たちの方が「言葉にならない」ほど、感謝の気持ちでいっぱいになった素晴らしい2日間でした。


上の写真は、初日応援に駆けつけてくださった、よねざわ市民ミュージカル「伝国座」のみなさまと、お隣の塩竈市を拠点として活動する「塩釜夢ミュージカル」のメンバーの方々との記念撮影の模様。
各地で活躍するミュージカルグループとの交流も深める事ができました。
また、最終回には、名古屋からこの夏の名古屋公演でお世話になった実行委員会のみなさまもおいでになりました。
公演終了後、バスで名古屋までお戻りになるという「弾丸ツアー」での応援部隊。
この他、すべての団体企業のみなさまはご紹介できませんが、全国各地からのほんとにたくさんのみなさまのご声援に、胸が熱くなりました。

この場をお借りして、お客さまはじめ、この公演を成功に導いて下さいました関係各位に、出演者、スタッフを代表し心から御礼申し上げます。

これからも、七ヶ浜から舞台芸術や音楽を通じたメッセージを発信し続けたい、微力ながらそのお手伝いをやり続けて行きたいと強く感じました。
まさにタイトル通り、
「ゴーへ」(go ahead)
 なのであります。




2012年11月16日金曜日

いよいよ明日から~七ヶ浜「ゴーへ」公演

いよいよ明日から
七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニーによる
「ゴーへ」の公演が始まります

(写真はNaNa5931によるリハーサル風景)




充実したリハーサルが続いております。
チケットをgetされた幸運なお客さま。
明日、明後日と、劇場にてお待ちしておりま~す!

さて、昨夜は、七ヶ浜にていただいた地元の食材、
「ワタリガニ」と「ボッケ」を堪能させて頂きました。


指導陣の皆様へと主催者からの暖かいご配慮なのです。


調理は「すけぞう」の巨匠にお願いしました。



おいしかったことは言うまでもありません。


星空が美しく輝く冷え込んだ仙台の夜でありましたが、
あったまりました~!

我々スタッフも、明日からの本番へ向けて
気力、体力共に充実しております!

2012年11月15日木曜日

今年のXmasもSCSの「ぶんぶん」で楽しもう!

チラシが出来ました!!!


オリジナルミュージカル
クリスマスって大変!シリーズ第18弾

ほしぞらキラキラぶんぶん姫

日  時   2012年12月24日(月・祝) 開演①18:00
            25日(火)   開演②12:00 ③15:30
 (開場20分前)

会  場   仙台市福祉プラザ ふれあいホール

チケット   前売 2,000円 当日 2,300円(全席自由 消費税込み)
ローソンチケット Lコード28852、チケットぴあ Pコード 425-300





内  容   今年もこの季節がやってまいりました。SCSのクリスマスといえば、もちろん“とある国の とあるお城の 超わがままな『ぶんぶん姫』”が繰り広げるハチャメチャミュージカルコメディー、「クリスマスって大変!」シリーズ。回を重ねて第18弾となりました。今年はナ・ナ・ナント、ぶんぶん姫のキャストが世代交代!みずみずしくパワフルにお贈りいたします。また、お客様から、「これを観ないと年を越せない!」と評判の第二幕では、「ひいらぎ家」の面々とぶんぶん姫が繰り広げる毎度お馴染みの爆笑方言ドラマと、この季節には欠かせない胸躍るクリスマスソングを盛り込みながら、笑いあり涙ありの展開でお贈りいたします。クリスマスの宵、劇場にて皆さまとともに永久(とわ)の平和を祈りながら、素敵なひとときを……。

出演:SCSミュージカル研究所ドリームキャスト
スタッフ:作・演出・振付=梶賀千鶴子
音楽監督=ヒロセ純
照明=山口清史(彩創屋)
音響=緒方晴英(コルチバーレ)、片山こうき(SCS)
主催:SCSミュージカル研究所
制作:純クリエイション

お問合せは…純クリエイション 022-213-6789 または 022-224-7051までお気軽に。
ホームページ:www.scsmusical.com

2012年11月14日水曜日

Catsが仙台にやってくる!

本日の河北新報記事などでも、既に公になりましたので、
僕もお知らせしちゃいます。

来年4月から劇団四季のミュージカル「キャッツ」の長期公演が仙台で開催されます。
昨日は、その制作発表会にお招きを頂き出かけてゆきました。

「キャッツ」の仙台公演は2度目となりますが、劇団四季の仙台長期公演は、2010年の「マンマ・ミーア!」以来となります。「キャッツ」は9年前。
今回の主催は四季と仙台市のほか、宮城県、仙台商工会議所、河北新報社。会場には、各主催者代表の皆様が登壇されての会見となりました。


会場は東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)。
公共施設を、長期貸し出しすることに異を唱える方もいらっしゃいますが、現実的に東北でキャッツのような大掛かりな舞台装置を用いたミュージカルを上演できる施設は今のところありません。
仕込みだけでも相当な時間と費用を要するので、短期での上演は困難でしょう。
個人的な意見としてですが、東京やロンドン、NYに出かけなくても、そうした本格舞台を地元で体験できるという意味においては、公に反せず、大いに価値のあるものだと感じています。

さて、その大掛かりな舞台の模型が、制作発表会の会場に展示してありました。


観ているだけでワクワクしてきますね。
模型に「覗き窓」があったので覗いてみると、こんな感じです。


この劇団四季のキャッツ。実はその日本初演時にSCS主宰の梶賀千鶴子が「演出補」として、深く関わった作品でもあります。
制作発表の席上、劇団四季の被災地公演の話題も出ました。
その被災地で上演された「ユタと不思議な仲間たち」 も梶賀千鶴子台本作品。
そうした意味においても、ゆかりの深い劇団四季の公演が我々の地元仙台にやってくることに、大いに期待をしたひとときでありました。




2012年11月13日火曜日

来月のライブ!

久しぶりに、JUN_harvestはライブをやることになりました。
取り急ぎお知らせいたしま~す!

■タイトル
「冬のあったかおはなしコンサート」

■日時
12月23日(日)
13:15~14:15

■場所
広瀬市民センター2階 ミニステージ
 (青葉区下愛子字観音堂5番地)

■出演(JUN_harvest)
ヒロセ純(vacal)
サイトウミノル(guitar)
只野展也(bass)
黒瀬理知(perc)

■主催
広瀬市民センター、広瀬図書館

詳細は決定次第このブログでお知らせしていきますね!



2012年11月12日月曜日

SCSマスターコースオーディション

昨日は第41回SCSミュージカル研究所マスターコースのオーディションを行いました。
今回は受験者全員がプライマリーコースからのチャレンジです。
中には、キッズクラスから稽古場に通っているキャリアを持つ研究生も。
受験科目には、ダンス、歌唱、台詞、面接があります。
プライバシーを考慮し、写真は掲載しませんが、皆さん真剣な面持ちで受験されていました。
梶賀千鶴子審査委員長をはじめとする審査員による厳正な審査の結果は、各自に郵送されることになっています。
みんな合格するといいなぁ。
 
夢を持って生きている人は、大人も子供も輝いていますね。
我々舞台を創る側も、そして昨日の受験者のように、常に夢を持ち続けたいものだと、あらためて思った一日でありました。
 
叶うものならば、夢に向かって人生を終えたいものです。
人生の残り時間は誰にも分かりませんが、意外に短いかもしれません。
 
時が経つのは速く、季節は間違いなく移ろいでゆきます。
そろそろ、冬支度をしないと。
さっき、愛車のタイヤ交換をした帰り道、
信号待ちで、久しぶりの虹を見ました。
 
 
子どもの頃、虹の根元をどうしても見たくなって
近所の道を走って走って…
しかし、いつの間にか見失い
その不思議な魅力にワクワクしたと同時に
ちょっぴり悲しい気持ちになったことを思い出しました。
 
いつまでもそんなワクワク感は忘れずにいたいなぁ。
たとえ子どもっぽいと詰られようが。
 
♪ Someday over the rainbow...
 
 
 

2012年11月11日日曜日

米沢のABC

12月の公演に向けて、我々SCSスタッフが
毎週「伝国座」のメンバー向けの指導に通っている米沢市。

突然ですが、みなさん、
「米沢のABC」ってご存知でしょうか?

正確には米沢のABCてところなんですが、
この半月ほどの間に、そのABC全てが事務所に届きました。

まず


次に



最後に





もうお分かりですな。

APPLE(りんご、勿論館山りんご)

BEEF (米沢牛、禁断の事務所焼肉Party)

CARP(米沢鯉、アライもいいけど、やっぱりうま煮だね)

そうなんです。
このブログで(11/7)、(10/25)、とご紹介して参りましたけれども、このたびついに3つ目の贈り物「C」が届きまして、米沢のABCが完結した、という訳であります。
送っていただきましたFさん、SCSスタッフを代表しこの場をお借りして心から感謝申し上げます。
スタッフみんなピラニアのようになっていただきました。

この他に、もちろんこのブログにも度々登場する「米沢ラーメン」ほか「うこぎ」など、米沢にはうまいものがたくさんございます。
ラーメンはさすがに現地に出向いて食べなければなりません。
これから寒い季節に向かって、稽古場に通うのは大変な時もありますが、外では雪の降りしきるなか、熱い中華そばをすするのもなかなかオツなものなのでございます。

なんだか、食べ物に釣られて米沢に通っているみたい(笑)


いよいよ1週間後〜「ゴーへ」

七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニーによる「ゴーへ」公演。
いよいよ本番まで残すところ1週間を切りました。

ミュージカルグループNaNa59311、
パーカッショングループGroove7、
それぞれの練習が連日続けられています。
そんななか、一昨日はピアニストの仲道郁代さんが通し稽古を観にいらして下さいました。


仲道さん(右端)から応援の言葉を聞くNaNa5931のメンバー。

東日本大震災、特に津波による被災という不幸な出来事はありましたが、こうした様々な分野のアーティスト、NPOなど各種団体から応援を受ける七ヶ浜の子どもたちは、大変幸せだと思います。
そしてさらに、国際村職員の方々はじめ町内の皆さんの応援を頂きながら、子どもたちはますます自信を得て、両グループともに作品の完成度は日増しにアップしていくように感じています。

凱旋公演と銘打ったこの公演。
神戸、名古屋、横浜、東京など、県外での公演でつちかった成果をいかんなく発揮できるよう、先生方の指導にも自然に熱が入っていきます。
まるで国際村全体が熱気を帯びている感じです。

追加公演も決まったその日程は以下の通り。
ご来場の際は、こころがふるえた時のための 
ハンカチをお忘れなく、ね(^^)

■日時

平成24年11月17日(土曜日)

    開場14時00分 開演14時30分[追加公演分]
    開場17時30分 開演18時00分

平成24年11月18日(日曜日)

    開場10時30分 開演11時00分
    開場14時30分 開演15時00分

■会場

七ヶ浜国際村ホール(全席指定)

■料金(全席指定)

    ヴィレジャーズ会員大人/1,500円
    ヴィレジャーズ会員高校生以下/500円
    一般大人/2,000円
    一般高校生以下/1,000円
    当日券大人/2,500円
    当日券高校生以下/1,500円

2012年11月10日土曜日

オトコとオンナ

男と女。
どきっとしました?
恋愛のお話ではありません。

今週観たお芝居のお話。
「芝居なんて観て優雅だなぁ」などとおっしゃらないでください。
これも、自分の職業上大切な事なのです。

まず、火曜日に観たのは宝塚月組の郡山での公演。

「愛するには短すぎる」と「Heart on Beat!」
いわゆる2本立て。
蓮つかさ」という芸名でSCS出身者が出演中です。
(残念ながら写真は掲載できませんが)

彼女の役どころは、いわゆる「男役」 。
宝塚音楽学校を卒業したばかり、
アンサンブルが中心でしたけれど、
立派に役どころを勤めていて、感動しました。
蓮つかささん、今後も益々の活躍を期待してます!

次に、木曜日。
東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)に出かけました。
観劇したのは「弁慶上使(べんけいじょうし)」という歌舞伎。
お目当ては「中村児太郎(なかむらこたろう)」さん。


実は、彼。今でこそ、りっぱな歌舞伎役者、
そして青山学院大学に通う大学生でありますが、
2003年の日生劇場40周年記念ミュージカル
「みどりのゆび」(梶賀千鶴子演出)において「チト」役で主演したことがありました。
当時、SCSからも8名の役者が参画した関係で、ご縁がありました。
当時はこんな感じ。(演出の梶賀センセとともに記者の取材に応じている様子)


まだ小学生だった児太郎くん。児太郎ちゃんとか言われて、皆から愛されてました。
あれから、9年…。
美しい女形を演じる役者に成長された児太郎くんの舞台に、僕は釘付けになっていました。

それもそのはず。昨年お亡くなりになられた人間国宝、
中村芝翫(しかん)さんのお孫さんでもある児太郎さん。
しっかりそのDNAは受け継がれていらっしゃるのですね。
写真は、日生劇場の楽屋口にて演出の梶賀と。
芝翫さんは、当時から児太郎さんをとても目にかけていらっしゃいました。


さて、9年ぶりの演出家との対面は、忙しい舞台の合間をぬった楽屋。
梶賀センセが「覚えてる?」と言えば、
「忘れる訳ありませんよ~!」と笑顔で、楽屋に招き入れてくれました。
僕が、写真はまずいよねぇ?と問いかけると、
「ぜんぜんかまいませんよ!どんどん撮って」と気さくな声。
しゃべりはじめると、9年前の変わらない、
彼独特のサービス精神旺盛な、はつらつとした空気感がよみがえってきました。


かつらや衣装をとれば(化粧はしているものの)、ごく普通の大学生との会話って感じでした。
短い時間でしたが、皆で懐かしい話に花が咲いたのち、我々は劇場を後にしたのでありました。

斯様に左様に、一週間のうちに、演目やスタイルは違えど、
舞台上で「男役」と「女形」両方を拝見。
それぞれに、美しく、感動的でした。
舞台ならではの贅沢な「非日常」のひとときを味わわせていただきました。

それにしても…
世の中を二分するニンゲンのオトコとオンナ。
現実世界に目を向ければ、強い女とか、逆に、美しい男が居たり、
ジェンダーフリーとか浅学の僕にとって訳のわからぬ論理を展開する者が居たり
そういえば「女々しい」って言葉はあっても「男々しい」って言葉はないなぁ、
一方、今じゃ男がエステに通う時代だとか。
…うーむ。
まことに、
摩訶不思議なオトコとオンナ。
で、あります。

しかし、今でも目に焼きついている、
指先まで神経のはった児太郎さんの女形の演技。
美しいものは、善いもの
つくづくそう感じさせられた舞台でありました。



2012年11月7日水曜日

伊達と上杉、りんごと酒

米沢からりんごとお酒を頂きました。
実家の親父からもらったのは、米沢市の西部にある館山という地区で採れた館山りんご
そして伝国座のMさんからいただいた地元でもなかなか手に入らない『白い酒 東光
サンプル品を特別にいただきました。
一般には明日11月8日からの発売だそうです。
りんごもお酒も、味も口当たりも絶品であります。
(写真撮影カズくん)


さて、その館山りんごの産地、館山は、かつて出羽・館山城があったところでもあります。
館山城は諸説あるそうでが天正15年(1587年)頃に伊達政宗によって築かれたとの説が一般的とのこと。
 一方、白い酒東光の蔵元、小嶋総本店は、慶長2年(1597年)創業の米沢藩上杉家御用酒屋であります。

11月4日のブログ記事にて慶長遣欧使節団のことを書きましたが、奇しくもこの2品、そのあたりの時代との関連がありました。
館山城の築城から10年後にこの蔵元が創業されていたのですね。
しかも、米沢の領主はその間、伊達から上杉へと変わっていたというわけです。

ふむふむ、米沢、伊達家、上杉家…
当時の山城や酒蔵って、どんなふうだったんだろうなぁ
領主が変わったことで、今では米沢で伊達家の事を聞く機会はほとんどありません。
しかし政宗は年表によると、18歳で家督を継ぎ、
150万石の領主として25歳まで米沢を本拠地としていた訳だ…
「伊達政宗の血液型はB型」って聞いた事あるけど、
どんな性格だったのだろう?
この雪深い米沢で、冬はどんな生活をしていたんだろう?

平成のこの時代に、仙台で館山りんごと東光のお酒を頂きながら、
米沢生まれでB型の僕は、
400年以上前の歴史ロマンをいだきつつ、
豊かな米沢の恵みを堪能させていただきました。
ごちそうさまでした!


2012年11月6日火曜日

今年のSCS Xmas公演は…

お待たせいたしました。
クリスマス公演の概要が決まりました!
チラシは少々お待ちを。出来次第、
このブログでもご紹介してまいりま〜す(^^)
ヒロセ純もたぶん…出演…?
ん? きっと、そうなります(^▽^;) 

オリジナルミュージカル
クリスマスって大変!シリーズ第18弾
ほしぞらキラキラ
ぶんぶん姫

日  時    2012年
       12月24日(月・祝) ①18:00
         25日(火)   ②12:00 ③15:30 
              (開場は各20分前)
会  場   仙台市福祉プラザ ふれあいホール
チケット   前売 2,000円 当日 2,300円
       (全席自由。税込み)
       ローソンチケット Lコード 28852
       チケットぴあ Pコード 425-300 

今年もこの季節がやってまいりました。SCSのクリスマスといえば、もちろん“とある国の とあるお城の 超わがままな『ぶんぶん姫』”が繰り広げるハチャメチャミュージカルコメディー、「クリスマスって大変!」シリーズ。回を重ねて第18弾となりました。今年はナ・ナ・ナント、ぶんぶん姫のキャストが世代交代!みずみずしくパワフルにお贈りいたします。また、お客様から、「これを観ないと年を越せない!」と評判の第二幕では、「ひいらぎ家」の面々とぶんぶん姫が繰り広げる毎度お馴染みの爆笑方言ドラマと、この季節には欠かせない胸躍るクリスマスソングを盛り込みながら、笑いあり涙ありの展開でお贈りいたします。クリスマスの宵、劇場にて皆さまとともに永久(とわ)の平和を祈りながら、素敵なひととき…。

出  演   SCSミュージカル研究所ドリームキャスト

作・演出・振付 梶賀千鶴子
音楽監督   ヒロセ純
照明     山口清史(彩創屋)
音響     緒方晴英(コルチバーレ)
       片山こうき

主  催   SCSミュージカル研究所

制  作   純クリエイション

お問い合わせ 純クリエイション 022-213-6789 
    または 022-224-7051(SCSミュージカル研究所)
       info@scsmusical.com   www.scsmusical.com

チケット発売 11月13日(火)(予定)

2012年11月5日月曜日

11月6日(火)午後2時00分~ お見逃しなく!

以前にもこのブログでお伝えした番組。
NHK BS1のTomorrow という番組がいよいよ明日放送になります。

2012年11月6日(火)午後2時00分~
クリスチャン・リース・ラッセン
(アメリカ/アーティスト)
~海をきらいにならないで~

七ヶ浜町のミュージカルグループ
NaNa5931の子どもたちと、ラッセン氏が
絵を通じてふれあう様子も描かれています。

なお、この番組は、
NHK WORLD TVや、NHK WORLD Premiumを通じて
全世界にも放送されます。
どうぞ、お見逃しなく!

詳細は
http://www.nhk.or.jp/ashita/tomorrow/

2012年11月4日日曜日

手負いのマスト

昨日は、久しぶりに石巻市に出かけてきました。
慶長使節 400 年記念シンポジウム
「出帆 400 年に向かって―慶長使節がもたらしたもの」
というタイトルの講演を聴いてきました。


会場のサンファン館に向かう途中、昨年、5月21日に、
日生劇場の支援で人形劇を上演した湊小学校の前を通りました。
震災直後の避難所独特の混乱した空気はないものの、
今は人影なく、1階部分は完全に目張りされた校舎を見て、なにか、大きな哀しみが再び襲ってくる感覚にとらわれました。
写真を撮る気にもなれませんでした。

さて、そのシンポジウム。
仙台藩士、支倉常長が、伊達政宗の命を受けてローマへ出帆したのは1613年。
記録によると、その2年前には、慶長の大津波がこの地区を襲ったとされています。
大津波のダメージから2年後に、ガレオン船を仕立てて、
この歴史的な慶長遣欧使節団をローマへ向けて送り出した事実。
そして、平成の大津波の2年後に常長出帆から400年の時を迎えるという事。
復興という観点から見ると、何か不思議な符号やヒントを感じざるを得ません。
シンポジウムの内容は大変充実して、ためになるものでした。

実は、ヒロセ純、20年前に「ビバ!支倉」という
宮城県主催のミュージカルに支倉常長役で出演した経験があります。
当時は県内5都市で宮城県民会館を含む6公演を行いました。
そうした意味においても、興味深く、かつ勉強し直すつもりで、真剣に講演を拝聴しました。
忘れていたことを思い出したり、新しい発見もあり、サンファン館に来た甲斐がありました。

一方、そのサンファン館に係留されている復元船「サン・ファン・バウティスタ号」も昨年の津波で大きな被害を受けました。
震災でダメージを受けた船体に追い打ちをかけるようにやって来た翌月の暴風雨でメインマストも折れてしまいました。
被害の状況はサンファン館のブログなどでも確認いただけます。
震災前の様子とは違ってしまった施設内を抜けて「早く元の姿に戻って欲しい」という願いを胸に、少し哀しい気持ちで会場を後にしました。

しかし、帰り道に見た景色に、僕はしばし立ち尽くしました。
400年前、常長一行が旅立った月の浦に沈みゆく夕陽を受けたそのマストは、
手負いでも武士の一分を賭けて最後まで闘おうとするサムライのすがたに見えたのです。
それは、長い復興への道のりへ向けての力強さを示すかの如く、美しいシルエットを作って見せてくれているように思えました。


400年前の仙台藩、石巻、そして侍の魂を、
今まさに見直す時が来ているのかもしれません。



2012年11月1日木曜日

Over the Golden Sunset

霜月になりました。
言うまでもなく今年も残すところあと2ヶ月。
さすがに少し寒くなってきましたが、
今日の仙台は比較的穏やかな天気で時折陽も差しています。

ふと、去年の今頃は何やってたっけかぁと、手帳を見てみると、
そうだ、ドイツ公演直前で、バタバタしてたんだ。
翻訳の最終的なチェックでドタバタしてたっけ。
七ヶ浜の震災後初のオリジナル作品「ゴーへ」の制作も佳境だったなぁ。
などなど…
ずいぶん、いろいろとやっていたもんです。
去年の今頃はプライベートでも様々な変化があったなぁ。

かくいう今年はどうかと言えば、
もちろん年末に向けて、SCSは全力疾走で楽しい舞台づくりや音楽活動に邁進します。
その様子はまたこのブログでも随時お知らせしていきますね。

さて、ドイツ公演を成功させたミュージカル平泉。
夕焼けの向こうに」(Over the Golden Sunset)という作品は、9月23日の平泉公演をもって一旦我々のミッションは終了しましたが、今月11月10日には、地元の一関文化協会の総会会場にて、その一部をまた会場の皆様にお披露目することになったということです。
私たちが関わった作品が地元の人たちによって大切にされているということは、この上ない喜びであります。
上演するみちのくミュージカルシアターの皆さん、応援してますよ~!


昨年、フランクフルトに向かう機上からの夕焼け。
黄金色に輝く未来を予感させました。