2013年8月31日土曜日

オペレッタリハーサル佳境

仙台の南にある尚絅学院大学をお借りしてのオペラ協会主催公演「こうもり」のリハーサル。

佳境に入って参りました(^^♪


チケットの売れ行きもよろしいようです。
指揮の本多先生との絶妙なコンビで、梶賀演出も冴えてきています。


歌手、縁者の皆さんのボルテージもかなり上がって、「喜歌劇」のリハーサルらしい楽しい稽古場になっています。

ここは、丘の上。
今日は曇り空ですこし霞がかかっているような景色ですが、良く見ると、いつも見慣れているテレビ塔を後ろ側にみて、仙台の街並みを見渡すことが出来ます。


こんないい環境でのお稽古。
中味が充実しないわけがありません。

SCSミュージカル研究所が全面協力しているこのオペレッタ「こうもり」。
見ごたえある場面が随所にございます。
どうぞ、お楽しみに。

公演は9月7日~8日
東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館大ホール)にて。

そば

若い頃は、蕎麦に対してそれほどの思い入れは無かったけれど、近頃は「美味しい蕎麦屋」と聞けば行ってみたくなる。

昨日は尊敬する先輩、そして友人たちと日本橋の本陣房でランチに「ぶっかけ温玉そば」を頂いた。


これは、胡麻だれをたっぷりかけて、具と混ぜて食べます。

うんまい!

熱帯東京のど真ん中で、オアシスのひと時でありました。
先輩、ごちそうさまでした(^^♪

さて、今日は仙台でのお仕事。やること山積ですが、おいしいものを頂いた次の日はゲンキに仕事が出来るゲンキンなわたし。

2013年8月30日金曜日

ロマンス

日中の最高気温が36.8度だったそうな。
8月平日最終日の東京。



確かに外に出ると「体温より高い」ことを実感できた。
歩道を歩いているとまるで熱めの風呂に入っているようで、汗が噴き出す。
さて、幾つかの打ち合わせ、懇親会を経て、仙台に戻ろうと(多少酔った状態で)ふと見上げれば、見慣れた表示。


今日はなぜか
♪有楽町で会いましょう〜
無意識にそんなメロディーが口をついた。
同時に自分がまだ幼い頃に父がよくこの歌を歌っていたことを思い出した。
昭和30年代の前半、父は東京に居たことがあったと聞いている。
ひょっとして父にとっては、何かロマンスに絡んだ曲だったのかもしれない。
その頃から50年以上を経て、五十路を歩く彼の息子はそんな妄想を膨らませている。
なんだか可笑しくなった。
灼熱の東京。
今夜は良い酒だった。

2013年8月29日木曜日

蟹チャーハン

カレーライス、チキンライス、ハンバーグ、オムライス、筋子ご飯、卵かけご飯、ラーメン、トンカツ…この歳になってもそうしたお子ちゃま系の食べ物が好きである。
 
チャーハンと言えば、文化横丁の八仙の炒飯が最高だと思っていたが、今日「すけぞう」さんで頂いた蟹チャーハンは最高だった。
 
何てったて、蟹は七ヶ浜から頂いてきた、獲れたて特上のワタリガニ。それを親方のすけさんが特別に調理してくださった。
 
 
七ヶ浜の幸がふんだんに散りばめられた、最高の味だった。
 
七ヶ浜に通っていて良かったなぁ、すけさんとお友達でよかったなぁ(笑)
こんな素晴らしい味の蟹をくださったKさん、ありがとうございます。
 
美味しい料理は人生を豊かにしてくれますね。
明日も楽しくお仕事ができそうです。
 
( ちなみにこのチャーハン、当然メニューにはございません、食べたくなっちゃった人居るよね、きっと。ゴメンね)
 

2013年8月28日水曜日

菖蒲田海岸に来てみた。

とあるレクチャーの依頼を受けて七ヶ浜町に出かけた。

七ヶ浜には夕方にお邪魔することが多い。
しかし今日は日中のレクチャー。天気も良かったので、大好きな菖蒲田(しょうぶた)浜に立ち寄れるチャンスだ。少し早めに事務所を出た。

予想通り、海はどこまでもおだやかで、
優しげな表情を見せていた。


浜辺ではカップルが子犬と遊び、若いグループがBBQの準備をしている。
まったくもって平和な光景。

しかし、少し目線を移せば、
津波で破壊され、応急処置が施された堤防。
震災前からあった「津波避難経路」のサインがしっかりと読める。


そして、道路と海岸の間には新しい堤防の建設が進んでいる。少し離れたところからでも見上げるほどの高さだ。


あの日の爪あとは、まだあちこちに見られる。


避難経路を示すたて看板は、折れたまま。
青空に突き刺さっているように見えた。

住宅密集地であったこのあたりは、青草が生い茂っている。
間もなく、この草たちも枯れて、茶色の景色となるのであろう。 
被災地は三度目の秋を迎えようとしている。

そんな中で植物たちは、あたりまえのように営みを続け、
壊れた塀の間で、可憐な花を咲かせていた。


花を見ながら、どこまでも諦めない彼らの逞しさを感じていた。

大好きなこの町に、私の出来る範囲で、
少しずつだけれど、自分の時間と力を注いでいこう。

そう思った。


2013年8月27日火曜日

めぐる季節

午前中の印刷物関係の打合せに続き、午後は県庁でのミーティングと、充実した日程。
デスクに戻ると、陽が傾き始めておりました。

僕の机の後ろに見える楓の街路樹。
写真ではうまく色を表現できないのですが、この時間の葉っぱの色はとても美しいのでいつも見とれてしまいます。


しかし、良く見ると木の枝の先の方の葉っぱは少し赤みがかったような茶色になってきています

季節はめぐってゆくのですねぇ。
春から夏にかけて綺麗な緑色を楽しませてくれた、この木に感謝。

さて、少しデスクワークを進めると、今度は稽古場に子供たちが集まってくる時間になりました。
最初のクラスはキッズクラス。
平日のキッズクラスは比較的人数が少ないのですが、それども今日はこんなふうに賑やかな感じになっています。

僕が子どもたちからいつも感じるのは新緑の息吹。


指導にあたってくれているお姉さんインストラクターたちも、ちょっと前まではこんな風だったのになぁ…と、少し感慨深くしばし稽古場の様子を眺めておりました。

ニンゲンも植物も動物も、めぐる季節のなかで少しずつそれぞれの役割を果たしていくのですね。
そして、太陽や月、星のめぐりのなか、この世で出会ったいのちたちとは、何かしら運命的なものを感ぜずにはいられないのであります。


一昨日出逢った「うつせみ」↑



2013年8月26日月曜日

ガラパゴス

「ガラパゴス諸島に行って海イグアナと話がしてみたい」
などというと、大抵「変なの」と一笑に付される。だが僕はかれこれ30年くらい、彼らに逢いたいと思いつづけている。しかしながら、まだ実現はしていない。

なぜ、そんなに逢いたいのか。
だって、あ~んないかめしい風貌で、鋭い爪を持ちながら、彼らは草食系なんだそうな。どうも訳がありそうだ。
それに、まさに恐竜や怪獣を髣髴とさせるスタイル。
僕としてはもう十代の頃から興味津々なのである。
何の根拠も無いのだが「きっと彼らと話が通じる」と感じてしまっている。
死ぬ前にガラパゴス行きは実現させたいものだ。

さて、ガラパゴスと言えば近頃は携帯電話の「ガラケー」の語源としても話題。
なんか、進化に取り残されたというイメージでちょっと馬鹿にした感のある言葉。
でも、僕にとってはガラパゴスと言われるのは勲章である。何より憧れている海イグアナの生息地だ。

先日、自分が保有するそのガラケーのバッテリーが劣化してきた。周囲からは「いよいよ純さんもスマホデビューすか!?」などとはやし立てられ、ガラケーユーザーを卒業しようかと少々心が揺らいだ。

確かに5年半も使っているから外見がボロボロで、見た目が良くない。裏面の塗装なんかは、ほとんど剥がれ落ちている。
「やっぱ、替え時かな」という気分を携えて家電量販店に行ってみた。
ちなみに、今のガラケーってどんなんだろ?と思い探してみると、
なんと「ガラケーはもう1種類しか売っていない!」

心が決まった。

いよいよ進化から取り残されつつある。上等だぜ。
「このケータイのバッテリーパックと、新しい充電器をください」
気がつくと店員にそう告げている自分が居た。

で、届いた新品のバッテリー。


何しろ、このケータイは震災も一緒に乗り越えたやつ。

あの日、停電し情報が入りにくくなったとき、この小さなワンセグ画面で、荒浜に押し寄せる津波の映像を見たときのことは忘れることが出来ない。

一方で、当時震災で延期になったiPad2の発売日には、迷わずその日に手に入れたほどの新し物好きではあるけれど、震災後にケータイを握り締める場面を何度も共有しているコイツ。愛着というより、幾多の困難を乗り越えた同志って感じだ。
しばらくiPadとの協働で活躍してもらうことにしよう。

ガラパゴスでも文字通り「話が通じる」

2013年8月24日土曜日

ふるさとにて

山形県米沢市はヒロセ純の生まれ故郷です。
昨日は、その米沢で活動するミュージカルグループ「伝国座」の指導で出かけてきました。

稽古場に入る前の腹ごしらえ、今回は山大前の「やまとや」さんです。
このお店は、僕が小学校の頃にもよく食べに行った老舗。
夏の終わりの夕暮れに、風にたなびく暖簾をくぐれば、なんとも食欲をそそるいいにおいに包まれます。


このお店も近年の米沢ラーメンブームで、だいぶ有名になりました。
しかし、変わらないこの麺と、スープの味。
子どものころの記憶では、もう少しスープの味に丸みがあった気もするのですが…
とにかく、スタイルとしては米沢ラーメンの王道をいってますね。


うまかった。また、機会があれば食べに行きたいなぁ。スープを全部飲み干したくなる衝動を抑えつつ、テーブルを離れ我々は稽古場を目指しました。

さて、その稽古場ではいつものように座員たちが熱心かつまじめな取り組みを行っているのは言うまでもありません。
そして、実に楽しそうにレッスンに励んでいます。
一見、オーディナリーな様子と思いきや、サプライズ・イベントがありました。

座員のうち2名が「寿退団」。つまり、ご結婚が決まり、引越しやその準備などで残念ながら伝国座は退団せざるをえないとの報告を受けました。
聞けばどうやら、2人ともお相手はミュージカルの活動と間接的に関係のある方だとか。
ミュージカルをやっていなかったら、この出会いは無かったんだそうな。

退団されるのは少々残念ではありますが、まずはめでたい!
お二人には、メンバーから可愛い花束が贈られ、お二人からは、子どもたちへ、ごあいさつのプレゼントも頂きました。


のりこさん、すずかさん、末永きお幸せをお祈り申し上げます!
ふるさと米沢での、幸せなエピソードでありました。

ところで…ミュージカルって、婚活にも効果あり、なのかな(笑)


2013年8月23日金曜日

玉響道行(たまゆらみちゆき)チラシが出来ました。


 次回のSCSミュージカル研究所
次回の公演は豪華二本立て!









───────────────────
SCSミュージカル研究所
2013オータムスペシャル
文芸倶楽部Vol.6 舞踊劇 玉響道行(たまゆらみちゆき)
         (泉鏡花 作「夜叉ヶ(やしゃが)池」より)
ダンスショー DANCE DAISUKI
────────────────────

■日時  2013年 
9月28日(土) 開演①18:00
  29日(日) 開演②11:00 ③15:00(開場各回20分前)

■会場  仙台市福祉プラザ ふれあいホール
    (仙台市青葉区五橋2-12-2 2階)

■チケット 前売 2,000円 当日 2,300円
     (全席自由、消費税込み)
ローソンチケット Lコード 24072 
チケットぴあ   Pコード 431-844
         または純クリエイションまで

■チケット発売日 8月26日(月)

■内  容

 文芸倶楽部シリーズは、日本の文豪たちの作品をベースに梶賀千鶴子が書き下ろしてきた舞踊劇。6作目となる今回は、今から100年前の大正2年に発表された泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」をモチーフにした「玉響道行」。
 実在する池に伝わる龍神伝説を背景に、人間界と異界が交錯する至純の愛がテーマの幻想劇です。100年目の今年はやっぱ「これでしょ!」一方、「DANCE DAISUKI」は毎年恒例となっている、SCSらしさが最も際立つダンスショー。
 これまで上演した作品の中から選りすぐりのナンバーをお届けします。子どもから大人まで楽しめるSCSミュージカル研究所の「2本立て」 どうぞ、心ゆくまでお楽しみください!


■出  演        SCSミュージカル研究所、SCSフェロー

■スタッフ
     
潤色・構成・振付・演出 梶賀千鶴子

音楽監督    ヒロセ純
副音楽監督      草薙潤一 
照明      玉響道行:山口清史(彩創屋)
  DANCE DAISUKI:間宮庸介(彩創屋)
音響      緒方晴英(コルチバーレ)
          片山こうき
美術            藤田和正 
制作            純クリエイション

■主 催        SCSミュージカル研究所
       
お問い合わせ/純クリエイション
022-213-6789 または 022-224-7051
info@scsmusical.com   www.scsmusical.com

2013年8月22日木曜日

嬉しそうな楽器

あるご縁により、七ヶ浜国際村を拠点に活動するパーカッショングループGroove7に、楽器の寄付を頂く仲介をさせて頂いた。
 
ご寄付いただいたのは、マリンバやスネアドラム、トライアングルなどの打楽器。
全て立派なものですが、事情により長い間眠っていたものである。
今日は、国際村でそれらを組み立てて、Groove7のメンバーが初めて演奏した。
 
 
恐らく30年ぶりぐらいに奏でられる音。
なんだか、楽器たちが喜んでいるように聴こえた。
 
ご寄付いただいたご夫婦にも喜んでいただき、Groove7のメンバーも自分たちの楽器が増えて練習にも熱が入る。そして、新しくメンバーに加わった楽器たちも嬉しそう。

こんな風にみんなが嬉しそうで、仲介人の僕も、少しはみんなのお役に立ったのかな、と嬉しい気持ちの夜である。

 

惜夏

やはり、存在しなかった。
そんな単語。
パソコンで変換候補に出て来ないなって、ググってみたら「惜夏」なんて単語は無いらしい。
「惜春」はあるのにね。

昨夜、仕事がらみの飲食の後、地下鉄に乗ろうとしたら、頭上の満月と目が合った。


「そうか、この夏最後の満月だな」

目があってしまったからには、一緒に歩くしかない。
東二番町をひたすら歩いた。
彼女は道に沿ってずっとついてくる。
そして、隠れもせずにずっとこちらを見つめ続けていた。


今朝は事務所近くの片平キャンパスを歩いた。
ミンミンゼミ、ツクツクホウシ、アブラゼミ…


セミが必死に鳴いている。
いや、しゃべっているように感じた。

「もう夏も終わりだな」

青い空と、灰色の雲が半分ずつの空を見上げて
そう思った。

昨夜から今朝にかけて
「惜夏」って気分だったのにそんな単語は無いのである。
だがそこに、何かステキな創造の源泉が隠れている。

2013年8月21日水曜日

声のご所望

いつの頃からかTV番組出演に関する小生へのご依頼はとんと無くなってしまいました。若くないってことは、こういうことなのでしょう。自然の流れです(笑)
しかし、アテレコアナウンスなど、ヒロセ純の「声」については、まだご所望の方がいらしゃいます。ありがたいことであります。


今日は、とある「館内アナウンス」のご依頼を受けて、出かけてきました。
小生、アナウンスの勉強をしてきたわけではありませぬが、舞台やライブでのMCをお聴きいただいた方からのご依頼。
たった3行の原稿ですが「毎日流れるもの」となれば、ちょいと気を遣います。

現場スタッフの皆さまのしっかりとした準備のおかげでスムーズに録音を終えることが出来ました。
さてさて、この「声」、どこでどんな風に流れるのでしょうか?
もうすこし状況が判明したらまたお知らせいたしまする。

2013年8月20日火曜日

節目

昨夜のミュージカル「常長の祈り」お稽古場はいつものように楽しい雰囲気ながらも、みなさん難しい課題にも挑戦し、またまた「進歩」が感じられる時間でした。

もちろん、私も「ストレッチ」から参加。しかしいつものことながら制作の仕事も同時進行しているので、なかなか皆さんと歩調を合わせるのが難しい…もちろん肉体的にも、ですが。


こりゃ、影練習が必要かな…と感じている今日この頃(笑)

明けて今日。
午前中から一番町の稽古場では「おとなクラス」のレッスン。
火曜日は「」のコース。


少しずつ参加される方が増えてきて、皆さん楽しみながら身体をリフレッシュさせておられるようです。

一方、外に目を向ければ、仙台は久しぶりの雨。


ほんとに久しぶりです。 たまには雨もよいもの。
気温は相変わらず高いのですが、
このあとは、ひと雨ごとに秋が深まってゆくのでしょう。
今が季節の変わり目。節目ですなぁ。

どうもこんな雨の風景は、自分の時間を遡らせる効果があるようです。
ふと、昨年の今頃は何してたんだっけ?
などと思いをめぐらしました。

写真が残っていました。

そうだ、昨年は現在各地で活躍中の「ふくしま八重隊」の指導で福島通いしてたんだっけ。


今年になってからお会いしていませんが、フェイスブックなどで応援していますよ。彼らの益々の活躍を祈ります。

さらにその前の年は何してたんだっけ…
ありました。写真。JUN_harvestのメンバー、只野展也が「わらび座」の音楽制作に協力し、その作品を観るために秋田におりました。

わらび座の方に薦められ芝居の前に散策した「抱き返り渓谷」
過ぎ行く夏の静けさを湛えた不思議な空気だったなぁ。


そして帰り道に立ち寄った田沢湖
これは、お気に入りの写真のひとつ。FBのカバーページにしているほど。


雲の様子が、夏の秋のあいだ、節目であることを示してくれています。
美しい思い出です。

考えてみると今年はどこにも行かない夏でした。
今からでも遊ばなくちゃ~!

2013年8月19日月曜日

オトナの楽しみ

昨日のオペレッタ「こうもり」の稽古場には、SCSミュージカル研究所のメンバーも合流し、関連するダンスシーンや、芝居部分の一部のリハーサルを行わせていただきました。


ふと、制作のデスクに目をやると、今回の作品のためのTシャツとワインが出来ていました。
この作品、最終的に「全てはシャンパンのせい!」と、あっけらかんな一面もある喜歌劇。乾杯!と歌うナンバーは有名です。
欧米の劇場の周辺には飲食店もたくさん立ちなんでいる光景が良く見られます。本格的な舞台には、お酒はつきものなのですね。
まさにオトナの楽しみ。
Tシャツも黒をベースに白地のタイトル、かっこいい!


それにしても名作と言われるオペラのほとんどは、テーマが男と女。さらにそのほとんどが、不倫です。なんでやろ?
一方、この「こうもり」という作品は、言うなれば男対男のいわゆる復讐劇。しかしながら、やはり色っぽい場面はございます。「男と女」の関係、きっとニンゲンにとって永遠の関心事なのでしょうな。

昔から音楽作品やそれをとりまく話には、官能的なもの、倫理に反するもの、果ては麻薬のようなものが出てくるものが多いですね。日本ではオペラ作品なんていうと、何か品格や敷居が高いイメージがありますが、表現されている内容や、ストーリーには、とんでもないものが沢山あります。そんな危なっかしさを客席から眺めるのもオトナの楽しみなのでしょう。


私自身はそれほどお酒が得意というわけではありませんが、たまにはワインを傾けてオトナの楽しみに耽ってみたい日もございます(^^♪

しかし、今宵も私は稽古場。
せいぜい、こうしてボトルを眺めるのが関の山かな。

2013年8月18日日曜日

夏の音

久しぶりに東北大学片平キャンパスを歩いた。
お盆を過ぎた最初の日曜日。


夏の午前、まだ9時過ぎだが、既に30度越えの体感温度。
少し歩いただけで汗ばむ。
人影はほとんどない。
ミンミンゼミとスズメの声が響き渡る。

スズメは昔に比べるとだいぶ見かける機会が減ったように思う。多分気のせいではない。が、ここ片平キャンパスのスズメたちは健在。少し安心。
木陰でしばし、彼らの声に耳を傾けてみた。

木々の色に、風に、セミの声に、ちょっぴり秋の気配を感じた。
2013年の夏が逝く。

さてと、残り時間はそれほどない。
今日も一日がんばろう。

2013年8月17日土曜日

をのこもすなり針しごと

ヘッドホンをして音楽編集に没頭していたら、なんか不思議な気配を感じた。
ふと、顔を上げると40代のオトコが二人、針仕事。


みんな器用ですなぁ。
僕にはとても真似ができませぬが、それぞれに得意技をフル活用して衣裳や小道具作りのお仕事。

「何つくってんの?」
と訊けば
「今度のオペラで使うんです」
とのこと。


一方僕は、机の上にノートパソコン3台稼動させて、10年前の音楽シーケンスファイルの復元。
OSや、アプリケーションのバージョン、周辺機材の変遷で、現状で完全復元は不可能なものの、当時よりちょっとでも良くすべく、奮闘中。

今日の事務所は職人さんの仕事場状態なのであった。

2013年8月16日金曜日

発掘

昔の曲を来月の新作舞台で使いたいという要望があり、その曲が含まれる10年前の作品のDVDを観ることになった。
使用したいのは僕が作った曲らしいのだが、タイトルだけ言われても、恥ずかしながらどんな曲だったのか、さっぱり思い出せない。
そんなわけで、映像記録をみながら自分の曲の「発掘」作業。
収録されていたメロディーを聴くと、それが自分で作ったものだとまるで昨日のことのように思い出した。人間の脳みそって不思議なものである。ちょっとしたきっかけで記憶の鍵が開く。
しかし、このままでは自分のアレンジがダサ過ぎて恥ずかしい、修正が必要であるが…何とか再利用できそうである。
そして、オマケの発掘。
そのDVDの中には、10年前の自分の姿も映っていた。

 

長髪(笑)

2013年8月14日水曜日

ぁ〜あ

七夕まつりの前日に受診した定期健康診断の結果が届いた。
基本的には異常なし。
 
が、しかし、
何故か去年より身長が8mm伸びて171.5cmになっとった。
この年になって身長って伸びるもんなのか。
 
それに伴って(?)体重も増えていて…
 
 
ぁ〜あ(-。-;
ある程度予測はしていたコメントなれど、明文化されるとドキっとするもんじゃのう。
太り君です。
仰るとおりで御座います。
 

自力で空を飛ぶ

子供達は夏休みである。
そしてお盆である。
この頃になると、暑い暑いと言いながらも、
頬を撫でる風に秋が混じっていることも感じ始める。
 
世の中お盆休みにもかかわらず次の作品稽古の為に稽古場に集まる子供たち。彼らの間では「夏休みの宿題終った〜」とか、「理科の自由研究が…」「作文が…」などという会話が飛び交う。
 
ふと自分の昔を考えてみた。
剣道の夏合宿、辛かったなぁなんて記憶もあるけれど、
読書感想文で「原生林のコウモリ」って本を題材にしたことを思い出した。
本の内容を良く思い出せないので試しにネットで検索してみると、
何と改訂版っちゅうのが手にはいるらしい。思わずAmazonでポチった。
コウモリは哺乳類で唯一、自力で空を飛ぶことが出来る。
自力で空を飛ぶってどんな気持ちなんだろう。
想像しただけで五感が刺激されて、ワクワクする。
本が届くのが楽しみ。
 
コウモリと言えば、近頃僕の周辺に居るのはオペレッタの「こうもり」。
一昨日4日間に渡る集中稽古を終えたばかりである。
オペレッタ「こうもり」のお話の中で、ファルケが何故蝙蝠の姿になったのかは述べられていないし、実際にコウモリは登場しないけれど、9月6日〜7日の本番では、そのあたりの演出がどうなるのか。これまたワクワクする。
写真は一昨日こうもりお稽古場でのワンシーン。
 
 
お稽古場に立ち会っていると まさに喜歌劇!を痛感。本番でも客席で大いに笑って楽しんでいただける作品になりそうだ。
人間はコウモリと違って飛べない哺乳類だけれど、そのぶん想像力や創造力を授かっているのかも知れない。最大限に活用せねば。
 
 

2013年8月13日火曜日

SCS動画初公開!

SCSミュージカル研究所の作品をはじめてYouTubeにアップしてみました。
お時間のある方は、是非ご覧になってみてください。

SCSミュージカル研究所公演 "sakura" より (July 2012 電力ホール)

昨年の公演 ”sakura” の様子を編集したものです。
今後、随時この他の動画をアップロードしていく予定です。
ご期待ください(^^♪


2013年8月12日月曜日

うつせみ

近頃の暑さのせいか、眠れぬ夜の睡眠薬に、未だに読みこなすことが出来ない源氏物語なんぞの頁をめくる。
頁をめくると言っても、近頃はiPadのバーチャルな頁めくりであるが(笑)。夜中に光る画面を見る読書。紫式部もビックリのスタイルだわな。
たまたま昨夜出くわしたのは空蟬のところ。
そういえば、先日の公演「繭姫」でも、うつせみって曲歌ったなぁ。とか、サンフランシスコでこの曲を録音しようとした時、蝉の抜け殻のことを説明するのにとっても苦労したっけ。(米国西海岸に蝉は居ない)
などと、思い出しつつ眠りに落ちた。

しかし、窓を全開で寝ていたが、やっぱり暑さで何度か目が覚めた。
そんな暑苦しい夜が明けて、
今日は、血税の支払日。
うつせみは現し身、生きてるということ。
生きてるだけで金がかかる。あぁ、それにしても税金も、社会保険料も高いなぁ!
…ぢゃなくて、オペラ集中稽古最終日。
さて、出かけたその大学敷地内の木から、
はっきりと蝉の声。
オペラは「こうもり」だが、その時の僕の興味は「セミ」。
そっと近づいてみた。

木陰に見つけた、声のヌシ。

さらに見つけた! こ、これは。

なんたる符号。


空蝉の 身を変へてける 木の元に
なほ人柄の 懐かしきかな
(光源氏) 

空蝉の 羽に置く露の 木がくれて
忍び忍びに 濡るる袖かな
(空蝉)

2013年8月11日日曜日

「こうもり」お稽古場リポート

オペレッタ「こうもり集中稽古3日目です。
昨日は若林文化センターにて。
 
 
私は別件あり、ちょっとしか立ち会えませんでしたが、駆けつけると合唱のみなさんへ演出の梶賀センセがステップのお稽古をつけてるところでした。
合唱団の皆さん、なかなか筋が宜しいようで、梶賀センセ曰く想像以上にスムーズに進んだとのこと。
指揮者の本多先生とのやり取りもとても順調に進んでいるようです。
 
 
さて、ところ変わって
本日は、尚絅学院大学におじゃましての稽古。
 
 
衣装合わせも同時進行です。
 
 
フランク役の 佐藤一成さん、なんか可愛らしい。
 
稽古場では時折、センセの厳しい声が飛んだりしておりますが、長時間の稽古にも関わらず皆さん集中力を持続しつつ楽しい雰囲気に包まれている状況です。
どんどん作品が面白くなって行くのがよくわかります。
 
さて、休憩時間に外に出てみると、ほんのり空は茜色でした。
 
来し方行く末…様々な想いが胸を去来します。
 
 
そういえば、今日は月命日。

「あかねちゃん、みんな元気にやってるよ」

山の向こうの西の空を見ながら、
ふと、そうつぶやいている自分がいました。
 

2013年8月10日土曜日

オペレッタ「こうもり」集中稽古はじまりました。

いよいよ残り1ヶ月迫った仙台オペラ協会主催によるヨハン・シュトラウスⅡ作曲オペレッタ「こうもり」公演。
4日間にわたる集中稽古が昨日から始まりました。
 
 
昨日は宮城教育大学をお借りしてのお稽古。
今日は若林文化センターをお借りし、明日は尚絅学院大学と、稽古場を移しながら、連日10時間に及ぶ集中稽古です。
 
指揮の本多先生、演出の梶賀先生による綿密な稽古プログラムが進められています。
演出助手の三品君も時折代役をこなしながら、稽古場を走り回っています。
 
今回の作品はSCSミュージカル研究所が全面的に協力をさせていただいており、
ダンスシーンなどでは、SCSの選抜ダンサーが加わることになっています。
もちろん、その振付や稽古もSCS稽古場で同時進行。
 
七夕まつりが終わって息つく間もなく、次々と新しい舞台への準備と挑戦が続いている筆者の周辺であります。
 

2013年8月9日金曜日

同時進行

毎週木曜日は、七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニーのお稽古。
 
 
ミュージカルグループのNaNa5931とパーカッショングループのGroove7。
 
 
いつものことながら、国際村施設内をフルに使った贅沢なレッスンがあちこちで繰り広げられています。
 
一方レッスン日以外は両グループともに、この夏は様々なイベントにお呼びがかかっており大忙し。
昨日はここ国際村で七ヶ浜町と姉妹都市になっている米国プリマスからいらしたご一行のフェアウェルパーティーが開催され、両グループはパフォーマンスで華を添えました。
 
明後日もまた町内でお座敷がかかっているので、その練習もあるのですが、基礎レッスンも欠かしません。
 
私は毎週、施設内のあちこちで行われているレッスンの様子を見て回るのが常です。
おや、ホールの入り口からあまり聞き慣れない音が響いています。
 
 
写真が暗くてちょっと分かりにくいかもしれませんが、Groove7のメンバーが手に持っているのは、バスケットボールです。
バスケットボールを打楽器にした曲の練習。
楽しそう!しかし意外に体力も使う曲の模様。1曲終わるたびに息を切らしながらも真剣な表情で何度もトライしていました。
 
こうして木曜日の国際村は、音楽、ダンス、お芝居と様々な分野のスキルアップが同時進行しているのでありました。
 
地道に謙虚にレッスンを重ねる彼ら。
どんどんレベルが上がって行くパフォーマンスカンパニーに、様々な団体からお呼びがかかるのも納得。
彼らの稽古場を覗く度、次の舞台がますます楽しみになります。