2015年12月31日木曜日

湯に煙る大晦日

不思議と雪の無い
ふるさとの温泉場へ
父を誘った
手を引いて湯船につかる

湯煙の中で迎えた
2015年の大晦日


ふと
45年ぐらい前の
幼い記憶が蘇る

大衆浴場や銭湯が
苦手だった私
そのくせ父の会社の慰安会では
この小野川温泉に来て
「王将」を人前で歌ったりする
そんな少年だった

父によれば、当時の旅館はもうないらしい

その頃
母は半熟卵を
「はい、ラジウム玉子!」
と食卓に出していた


懐かしさと哀しさが
湯に煙る

さようなら
2015年


2015年12月30日水曜日

バックステージ

昨日夕刻、東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)の建物伝いに長い行列が…見れば知しっている顔ばかり(笑)
それも、そのはず。昨日、SCSミュージカル研究所の研究生と関係者のために劇団四季さまの特別のお取り計らいによる「美女と野獣」バックステージツアーの企画が実現。その開始時間が迫っていたのでした。


SCS研究生とその関係者の参加者合計176名は会場内にて6つの班に分かれ、順に舞台に乗せていただきを見学。大道具の仕掛けを舞台監督さんが、照明さん、音響さんも直接、私たちにそれぞれの分野の解説を行ってくださいました。
みんな大喜びのバックステージツアー。不肖ヒロセ純も参加させていただき、はじめて見る「美女と野獣」の舞台裏に少々コーフンいたし、そして大変勉強になりました。


ツアーを終えると、せんだい光のページェントを横切って、お世話になった劇団スタッフの皆さんと仙台セリ鍋をつつきながら、一献。
ほんわか気分で夜は更けていったのでありました。








2015年12月28日月曜日

ぶんぶんシール&ぶんぶんクッキー

今年も残すところあと3日となりました。
今回のクリスマス公演で大人気だったアイテム2つをご紹介いたしましょう。

まずは、
■ぶんぶんシール
デザインは今年『カミナリム』で主演した藤田和正君。4種類1シートで100円。当日ロビーでの限定発売でしたが、あっという間に売り切れてしまいました。入手された方はラッキーでしたね。


続いては、
■ぶんぶんクッキー
Gateaux Maison 33banchi (ガトーメゾン33バンチ)謹製の美味しいクッキーです。


ただしこれは 33banchi さんから出演者へのクリスマスプレゼント。非売品です。
ぶんぶん姫や、クリスマスにちなんだデザインのお菓子。今年6月に行った25周年の記念パーティーで参加者の方々に配布されたあのクッキーもこのお店の作品。大好評でしたね。

SCSの25周年、そして個人的にも大きな出来事があった2015年。
2つの人気アイテムを眺めながら、今年1年の様々な思いが胸の奥を去来したのでありました。

暮れの稽古場風景~納会

大掃除が済んだ次の日には、きれいになったお稽古場で最後のレッスン「稽古納め」を行います。
続いて行われるのが「SCS大納会」。

今年は役員3人そろい踏みにて乾杯!


一人一品持ち寄りでの楽しいパーティの始まりです。


 

納会はプライマリーコース以上の研究生が対象ですが、冬休みに入っているにもかかわらず、50名以上の参加者。


おなかが少し膨らんだところで、いよいよメインイベント。「梶賀アワード」と「SCSリーディングマラソン」の2つの表彰式です。

■梶賀アワード
1年を通じて活躍や成長が顕著であった研究生が表彰されます。
今年は、新人賞から最優秀女優賞まで8名の研究生が表彰を受けました。
副賞はセンセが各人のために自ら街なかを走り回り買い求めた様々な品々です。
私たちは「文字通り師走のプレゼント」などと呼んでいます。


■SCSリーディングマラソン
読書は表現力の源という信念から、ヒロセ純が個人的に続けているコンテストです。
今年の優勝は昨年に引き続き、Kさんでした。


なんと、1日1冊を毎日読み続け、毎日挿絵入りの感想文を書き続けました。 私に提出してくれたノートは17冊にものぼります。

そして納会のクライマックスは「余興」。今年は有志7組が楽しい出し物を披露してくれました。歌あり、クイズあり、研究生のピアノのイントロでミュージカルナンバーの曲当てクイズなんかも。


続いて「ランダム再生」コーナー。今年SCSの公演で使われた曲が、センセの指示でランダムに再生され、音楽スタートと同時に瞬間、踊れる子、歌える子が飛び出してパフォーマンスを行います。


納会にゲストでいらした劇団関係の方も「これは、練習してたんですか!?」とびっくりするほど、狭いスペースを意識させない元気な演技が続いたのでありました。


これでSCSミュージカル研究所の2015年公式スケジュールはすべて終了です。
来年もまた稽古場でみんなの元気な顔が見られますように!


2015年12月27日日曜日

暮れの稽古場風景~大掃除

クリスマス公演を終えると、例年みんなで一年間お世話になったお稽古場の大掃除をします。SCSミュージカル研究所創立以来続く年中行事です。
普段あまり移動しないものなども移動しながら、床や壁、冷蔵庫の中まで、掃き掃除と拭き掃除を行います。


表通りから稽古場へ入る階段も拭き掃除。


外で水を使う作業は、指が悴んでしまうけれど、
みんなで力を合わせれば、あっという間にきれいになります。


心はポカポカ、大掃除も楽しい時間です。

2015年12月25日金曜日

『ぶんぶん姫と七つのお茶』舞台写真その2

お待たせいたしました。第二弾!
12/23日~24日に上演されましたSCSミュージカル研究所Xmasミュージカル
『ぶんぶん姫と七つのお茶』から舞台写真を更にいくつかご紹介いたしますのでお楽しみくださいませ~。

【お願い】掲載写真の著作権は撮影者に帰属します。無断使用並びに転用等は、法により禁じられておりますのでご注意ください。 尚、写真の解像度は、オリジナルのものから変更しています。









(C)2015 Kiyoshi Kashiwaya &JUN Creation Ltd. All rights reserved

『ぶんぶん姫と七つのお茶』舞台写真その1

お待たせいたしました!
12/23日~24日に上演されましたSCSミュージカル研究所Xmasミュージカル
『ぶんぶん姫と七つのお茶』から舞台写真をいくつかご紹介いたしますのでお楽しみくださいませ。
当日の切符入手できなかったお客さまへ、ささやかながらのクリスマスプレゼント。
第2弾は今晩10時ごろにアップ予定(^^)/

【お願い】掲載写真の著作権は撮影者に帰属します。無断使用並びに転用等は、法により禁じられておりますのでご注意ください。尚、写真の解像度は、オリジナルのものから変更しています。









(C)2015 Kiyoshi Kashiwaya &JUN Creation Ltd. All rights reserved

2015年12月23日水曜日

ぶんぶんシール

SCSミュージカル『ぶんぶん姫と七つのお茶』
お陰さまで無事に初日を、終えることが出来ました。
マチネ、ソワレともに、切符が完売という有り難い状況のなか、お客さまの暖かい眼差しに見守られ、子どもたちをはじめ、ベテランキャストも思いきった演技をさせて頂くことができました。
もともと子どもたちが喜ぶようにと作った藤田和正デザインの「ぶんぶんシール」も好評だったようです。

公演は明日も続きます。

なお、残念ながらチケットを入手出来なかったお客さまのためにも、今回の公演の模様は2回に分けてこのblogでもご紹介していく予定です。
どうぞお楽しみに。

2015年12月22日火曜日

SCSの本年最終公演いよいよ明日から!

昨日はお稽古場で、衣裳をつけて動きを確認しました。照明や音響の舞台スタッフさんも何人かお稽古に立ち会ってくださいました。


一方、今日は劇場入りして、「場当たり」をしました。お稽古場での演技を実際のステージに当てはめていく作業です。


Xmas時期に毎年上演しているこの「クリスマスって大変!」シリーズ。今年で21回目となります。
不肖ヒロセ純がこのシリーズに出始めたころはまだ30代でありましたが、あれから21年…感慨深いものがあります。ずっと「白の王さま」役やってます(笑)
気が付けば自分以外のシリーズ開始当初のキャストは、女優の鈴木由美さん(ばあ役)しかいなくなってしまいました。けれども、このシリーズのリピーターとなってくださるお客さまは年々増え続けております。
近年は、必ずチケットが売り切れてしまう回がでて、スタッフ、キャストともに、嬉しく、ありがたく感じております。と同時に、お客さまに少しでも多く楽しんでいただけるようにと身の引き締まる思いでもあります。

それでは、チケットを手にされたお客さま、白の王さまは、キャスト・スタッフとともに劇場にてお待ち申し上げておりまするぞ~!

米沢で紅白?

随分と前に、昨年に引き続き、「米沢で紅白歌合戦やるので、審査員を」というご依頼を受けました。そこで出かけた一昨日の米沢。この時期にしては珍しく、峠にさえも全く雪はありませんでした。 やはり「暖冬」なのでしょうか。

さて、今年は第2回目の開催。昨年の大変な盛り上がりの余波もあってか、比較的早い時期に切符は売り切れてしまったそうです。さらに地元FM局の3周年記念とも併せての開催ということで、FMでの生中継もありました。
大晦日のNHKに負けず劣らず盛り上がった一昨日の歌合戦会場、伝国の杜ホール。10組20団体に及ぶ出演者も、ロックから歌謡曲、ポップス、演歌まで実に幅広いジャンルで楽しませていただきました。
審査員席の顔ぶれも、米沢市次期市長、商工会議所会頭、観光物産協会会長、繊維協議会会長などなど…地元の名士がずらり。米沢のあらゆる分野でけん引役となっている皆さまがボランティアで集結し、「みんなで楽しもう」という姿勢を見せてくださっていることに、大変感動しました。

(写真は開会時に紅組キャプテンから優勝旗の返還を受けたところ)

実はこのイベント、実は東日本大震災のチャリティ企画ということでありました。私たちが住む太平洋側の被災地では、震災の記憶の風化が懸念されているところですが、今でもしっかりと被災地のことを思ってくださる米沢の皆さんの温かい心が身にしみます。
終演後、会場の募金箱には昨年を上回る金額の募金があったそうです。実行委員長のお話によれば、この募金は事業の収益金と併せ、昨年同様山形新聞社さんの窓口にお持ちになる予定とのことでした。

肝心の、結果は…会場の皆様の客席票、FM放送を通じたオンライン投票の結果を合わせて、今年は「白組優勝」となりました。


2015年12月20日日曜日

追い込み稽古

SCSミュージカル研究所本年最後の公演となりますXmaミュージカル「ぶんぶん姫と七つのお茶」。
稽古場では、梶賀先生による細かなダメ出しが続いています。


稽古場に入ってから、セリフや音楽が変更になることもあります。
オリジナル作品の大変な部分でもあり、醍醐味でもあります。


時間との戦いの中で舞台作品を成立させていく共同作業は、世代を超えて各人を成長させるビックチャンスでもあります。

2015年12月19日土曜日

街角の月

七ヶ浜からの帰り道
仙台のまちに入ってから
少し遠回り
いつもとは違う通りに入った
私は滅多にそういうことはしない性質(たち)なのだけれど
いわゆる気まぐれというやつか

路地に入ると、
道の先っぽの上のほう
遠いけれど、おおきな半月が浮かんでいた


なぁ~んだ、そこにいらしていたのね

すると、
半月は街の向こうに隠れるような素振り

あとの半分は、どこにいったのか

ある人が、
月と母のイメージを重ね合わせていたことを思い出す
そういえば、
今日は4度目の、今年最後の月命日

あとの半分はどこにいったのか
街角の月に問い詰めたくなった


2015年12月18日金曜日

七ヶ浜にて「レッスン納会」

七ヶ浜町にある七ヶ浜国際村では「七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニー」として、2つのグループを育成しています。
ミュージカルグループのNaNa5931(ななごーきゅーさんいち)と、パーカッションアンサンブルのGroove7(ぐるーぶ・せぶん)です。(私はその事業のプロデューサーを仰せつかっています)

この2つのグループは、通年で毎週レッスンを重ねているのですが、毎年12月最後のレッスン日には、公演とは別に普段のレッスンでの課題曲だなどをご家族にも見ていただく短いショーを実施しています。そのイベントをもって、1年を納める「納会」としています。


ことしもこの2つのグループは、町内はもとより、県内外で大活躍をしました。震災後は、たくさんの皆さんに支えていただきながら、活動を続けてきました。今や七ヶ浜町を代表するパフォーマンス集団と言っても過言ではありません。


いよいよ来年は、このパフォーマンスカンパニー、活動15年目を迎えます。
昨夜の納会では、メンバーたちが来年への大きな期待を胸に、それぞれが笑顔で今年を締めくくってくれました。
必ずや飛躍の年とするべく、そして、少しでも支えてくださっている皆様への恩返しができるよう、私たちスタッフも今から様々な準備を進めているところであります。


2015年12月17日木曜日

「ぶんぶん姫と七つのお茶」お稽古それぞれに

お稽古場では、出演者たちが、ちょっとした時間やスペースを見つけては、場面ごと、グループごと、個人で、ペアで…各自のお稽古が進んでいます。

それぞれに、お稽古場の入り口、


お衣裳の倉庫部分(笑)、


お稽古場を分割して…



幕が開く時間が決まっていますから、みんなその時間から逆算して、いろんな準備をすすめています。今年最後のステージに向けて、お稽古も徐々に佳境となってまいりました。

公演は今月23日(祝・水)と24日(木)の2日間。
初日の1回目はお陰様で完売となりましたが、他の回はまだ少しチケットございます。


お問い合わせは、
022-224-7051(SCSミュージカル研究所)まで
お気軽にどうぞ。

2015年12月16日水曜日

ドロン

遠く英国ケンブリッジからお見えになったお客さまをエスコートして、はじめてウエスティンホテル仙台の客室階に入った。

高層階の客室窓からの眺めはなんとも素晴らしかった。


まるで自分自身がドローンになった気分。
しかし、師走はいろいろと慌ただしいことも多い。ドローンならぬドロンして旅に出たい気分にもなる。 と同時に、景色を眺めながら、そんなオヤジギャグをつい口に出して年になったのだと改めて思う。

この街、仙台に来た頃。すなわち1980年代には、こんな景色を建物の中から見るなんて全く思いもよらなかった。その頃の写真をスキャンしたデータがあったのを思い出したので恥ずかしながら公開しよう。
1989年春の不肖ヒロセ純。28歳。
大型コンピュータの営業職。東北6県を担当していた。電話はカールコード。机上にパソコンはないが、灰皿がある(笑)


ちょうどその頃、現在のウエスティンホテルの向かい側、宮城学院跡地に立った通称SS30という30階建てのビルが勤務先であった。ウエスティンホテルのところには、東北学院高校があった。

当時は昼間は完璧なサラリーマン。
しかし、週に一度、夜はドロンと変身。(おっと、オヤジギャグの2度塗りは不粋ですな)
スーツを脱いでギターを抱え、国分町にあったライブハウスのレギュラー歌手なんかもやっていた。

「ミュージカル」に出会ったのも、この頃である。