2020年12月30日水曜日

 今年のSCSミュージカル研究所納会は「非接触型」で行いました。ビデオ会議システムの「Zoom」を使って。

納会の中では、研究生が制作した余興動画5作品(これが非常におもしろかった)や、現在プロとして活躍している先輩俳優4名からのメッセージ、また、今年制作した動画の翻訳作業などで協力を頂いた友人2名がカナダから参加してくださるなど、大変盛り上がりました。そうそう、お約束のSCSリーシングマラソン2020の結果発表も。

ことばや国境を越えて納会を行うことができたことも、リモートならでは良さともいえるかもしれません。私は司会を兼ねながら、Zoomの共有機能を利用し写真でこの一年を皆と振り返ってみました。

創立30年目にしてパンデミックの中での活動を体験することになるとは。あらためて、激動の一年であったことを感じました。 ダメージも大きかったけれども、いろんな意味で未来へつながる確信をもった瞬間も時々あって、総じて得るものも多くあった一年でありました。

今年も残すところあと48時間。

心しずかに明るい年の滑走路になれるような時間を過ごしたいと思います。

 

2020年12月24日木曜日

クリスマスの色

今朝出会った、クリスマスカラー。


May peace and Joy be yours at Christmas and throughout the new year.

 

2020年12月18日金曜日

ただただ嬉しい

感染予防策の一環で、広いお稽古場をお借りしました。そして今週末に迫った舞台のお稽古です。

子どもたちとお稽古場にいると、ふと自分が子供だった頃の感覚が微かに戻ることがあります。私はかなり真剣な表情になっていますが、内実なかなか楽しいんです。




それもそうだけれど、子どもたちとのお稽古は理由抜きで、ただただ嬉しいのであります。
とてもシンプルな感情を共有できる瞬間です。

2020年12月16日水曜日

対策

世界的にコロナウイルスの感染終息が見えないばかりか、収束の糸口も見えない状況が続いていますね。

私たちに出来ること、毎日考え続けています。東日本大震災からの復旧、復興(それすらまだ道半ばですが)とは異質の、得体の知れない敵と戦っている感じがいたします。

きっと、復旧や復興といった「もとに戻す」感覚を捨てなければならないのかも知れません。捨てることで見えてくる新しい未来を目指さなくてはなりません。

時間という薬を服用しながら。

ちょっと感染防止対策状況動画を作ってみました。


https://youtu.be/Ox7MVjs9l7w

この秋に行った私のライブの時に行った感染防止対策状況です。
動画では触れていませんが、アンケート用紙も廃止して、パンフレットに印刷したQRコードを任意でスマホで読み込んでもらいアンケートにお答えいただく方法をとったり、場内の常時換気は勿論、出演者の控え室も会場に隣接する広いギャラリーホールを使用したりなど、出来うる対策を可能な限り講じました。

2020年3月以降、何をするにも一手間もふた手間も増えた感じですが、私たちは決して舞台を諦めず、さまざまな方法を模索しながら、お客さまと出演者の安全対策を行なっていきます。

また、私たちのこれら小さな取り組みが、少しでもどなた様かの参考た力になれるのなら幸いです。


2020年12月12日土曜日

水のかたち

 関山大滝。

数えきれないぐらい何度も国道48号線を通っているのに、この滝を初めて見ました。


あらためてそんな事を想いました。
この時代に必要な極意かもしれません。

そういえば、先日観た『鬼滅の刃』に「水の型」ってのがありました。

会得してみたいものです。





2020年12月6日日曜日

うつせみ

 30年前につくった曲を、この秋のコンサートで歌った。空蝉の殻の中に在るものは、未だに何も変わっていないような実感を持った。時代はずいぶん変わったのに、それは、変わらないのか、私が成長していないのか…。

一方、日めくりはあっという間に12月の数枚が剥がれた。過ごした実感のないような2020年が、非接触のまま、目の前を通り過ぎてゆく。



2020年11月29日日曜日

人の振り見て

劇場でのレッスンを行っていると、いつもの稽古場では気づきにくい発見をすることがある。

この写真は、来月の舞台のある場面の稽古の様子だが、客席前の方では、舞台にいる役者・ダンサーたちを指導にあたっているSCS指導員たち。指導員たちはとても若いけれど、センセの元で全員12年以上ミュージカルづくりの指導を受けてきたセンセの愛弟子たちだ。それを後方から見守る梶賀センセ。



今や稽古場やリハーサルは、完全に指導員チームの主導によって行われるが、センセは指導員たちの動きと舞台の動きを同時に見ながら、的確なアドバイスを繰り出していく。
研究生と指導者の育成を同時進行している図である。

そして写真を撮った私の周辺には(写真には写っていないが)多くの研究生たち。センセと指導員たちによる稽古進行の様子を見守っている。

この時間は、研究生たちにとって、とても大切な時間。「人の振り見て我が振り直せ」ということわざがあるけれど、まさに舞台の上の人たちの「振り」をみて、自分が同じ場面に出ていたらどうするだろうか、どう見えるのだろうかと考える良い機会なのである。

2020年11月23日月曜日

愛情いっぱい最高のネタ

東日本大震災の翌年からずっと、津波被災地七ヶ浜町のミュージカルグループNaNa5931(ななごーきゅーさんいち)に頂いているご支援。
東京・世田谷にあるお寿司屋さんによる毎年七ヶ浜ミュージカルの舞台公演に合わせたお寿司の出前です。単なる出前ではありません。お寿司屋さんがそのまま「出張」してくださるのです。ネタは東京で仕入れた極上のものばかり。子ども達に最高の江戸前寿司を味わってもらおうと、すべてを自費でまかなってのご支援です。



「寿司屋の宮城野」の親方、稲村さんは、高倉健さんのように口数は少ないけれど一本筋の通った、そして日本一あったかい心を持った親方です。

このご支援の発端は、2011年の東日本大震災の直後に創られた、メイド・イン・七ヶ浜のミュージカル『ゴーへ(Go Ahead)』が、日本生命様やNPO法人のレスキュー・ストックヤード様はじめ多くの企業、団体のご支援を得て、東京の日生劇場にて上演が叶ったときに、稲村親方率いる「にぎり隊」の皆さんが終演後に出演者・スタッフ全員に、 お寿司をふるまっていただいたことにさかのぼります。

今年はコロナ禍でNaNa5931の本公演はできませんでした。ある意味肩を落としていたメンバーに「今年もお寿司を握りに行きますよ」と連絡をくださった親方のお申し出に、皆大喜び!昨日ついに実現したのでした。

例年のように、みんな集まっていただくのではなく、今年は一人一人が持ち帰って食べてもらえるよう折詰にしていただきました。

好きなネタを注文して折詰を頂くのも、小さなグループに分けて、時間差をつくりで密にならないように。




NaNa5931とそれを擁する七ヶ浜国際村職員の皆さんは、親方ご一行に特別のパフォーマンスを準備して、御礼の気持ちを表しました。もちろん、全員マウスシールドつけて、最大限の換気を行いながら。





最後に、我らが誇る舞台衣装製作最強チーム「七ヶ浜おはりこーず」の皆さんから、お寿司キャラの特製マスクが、握り隊の皆さまに贈られました。こちらもお母さんたちの愛情いっぱい最高のネタがデザインされています。





時を経ても私たちのことを、震災で大きなダメージを受けたことを忘れずにいて下さりご支援いただいていること、そのご厚情に対して感謝の気持ちをつたえること、そんな双方のやりとりを見つめていたら、いろんなことが思い出されて、ありがたくて、目頭が熱くなる私がいたのでありました。

寿司屋の宮城野の皆さん、今年も本当にありがとうございました!


2020年11月21日土曜日

コーラスライン

『A Chorus Line』。1975年、ブロードウェイで初演。1979年に劇団四季により日本初演が実現した作品です。

ブロードウェイで大ヒットしたこの作品の日本初演が劇団四季により実現した際、梶賀千鶴子先生(現SCSミュージカル研究所芸術監督)は、劇団四季の文芸部に在籍し、故浅利慶太先生の日本版演出の演出補として活躍しています。

当時、梶賀先生は日本版を作るにあたり、ニューヨークに渡り『コーラスライン』の作・演出・振付を担った故マイケルベネット氏から、同作の振付や演出の直接指導を受けたそうです。そして帰国の際は衣裳の一部(最後の場面のタキシード風衣裳)とともに劇団四季に持ち帰ってきたとのことでした。先生の話によると、マイケル・ベネットさんの指導は大変緻密なもので、文字通り「LINE」に関しては特に厳しい注文があったそうです。ご自宅にうかがった時には、ほとんどが鏡張りの独特のお部屋に驚いたとか。そこで、マイケルさんに鏡張りの理由を尋ねたところ「このほうが(鏡張りの部屋が)落ち着くんだ」と、おっしゃったそうです。そういえば『コーラスライン』では、鏡を大胆に使った演出が有名ですね。

さて、今週はその『コーラスライン』日本版の仙台公演初日。梶賀先生と共にお招きいただきしっかりと堪能させて戴きました。個人的にこの作品は、舞台でも映画でも何度も観ていますが、全てにおいて大変質の高い作品であることはもちろん、シンプルな舞台装置は、観るたびに何か我々舞台制作者の核心を刺激させられるような思いがいたします。


今回の公演では入場時の検温、消毒はもちろん、劇場を出る際には密を避けた座席指定の退場となるなど、入退場の際の感染防止対策にも安心感がありました。
さらに(それはいつもの光景ではあるのですが)終演後、劇団四季の会長、社長、役員のみなさんが、最後の一人のお客さまが劇場を後にされるまで頭を下げて御礼を言ってお見送りされておられました。
このコロナ禍における舞台公演。即ち仙台の地に質の高い舞台を持ってきてくださるのは並大抵の努力ではなかったであろうと容易に想像できます。
しかし、役員、スタッフの皆さんが総出で公演を支えるその姿に、劇団四季の皆さんの並々ならぬ決意と共に、演劇に対する情熱的でかつ真摯な取り組みがいつにも増して伝わってくる印象的な場面でした。

私も大いに勇気づけられ、我々も何としてもこのコロナ禍を乗り越えなければ、と勇気が湧いてくるような公演でありました。




2020年11月10日火曜日

秋深し

実家の庭を何気なしに歩いてみたら、かつて母が育てていた秋の花たちがひっそりと花を咲かせていました。



カメラに収めようとしたところ、ブーンと飛んできたものがありました。
ハナアブでしょうか?ハチではないようです。



小さな虫ですが、間接的に私たちのいのちにも大いに関わっていますね。いのちは循環しています。写真撮っても良いかな?と話しかけたところ、じっとしてくれていたので、遠慮なく1枚撮らせていただきました(笑)

家の裏手にまわってみると、鮮やかなオレンジ色の柿の実がたくさん。



おいしそうです。しかしながら収穫したところで、私には手に余る代物。これはもう自然の循環、いのちの循環に任せて、このまま放っておくしかないかな。

秋深し。



2020年11月1日日曜日

そろりそろりと

あっという間に11月。
今年も残すところ…なんてフレーズが聞こえてくる季節に突入です。

さて、今週はコロナ禍で、まったくレッスンや指導ができていなかった米沢のミュージカルグループ「伝国座」のお稽古は、関係の皆さまのご尽力により、一昨日ようやく再開にこぎつけました。





消毒やマスクなど基本的なことはもちろん、広い会場で、換気や間隔を保った状態でのお稽古です。まずは、なまった身体を戻していくことから。

そろりそろりと、
現状出来うる最大の安全確認をしつつ、
前に進みます。

2020年10月24日土曜日

行きたしと思へども

いぎりすへ行きたしと思へども
いぎりすはあまりに遠し
せめては古き地図をみて
きままなる旅にいでてみん。

替え歌ならぬなんちゃって「替え詩」で遊んでいます(^^)
元ネタは、ご存じ萩原朔太郎先生の『純情小曲集』より。
何せ純情の純ですからね。

コロナにて『旅上』ならぬ「無常」でありますなぁ(笑)


2020年10月22日木曜日

活路

七ヶ浜のお稽古場。
本来であれば、来月はミュージカル公演のはずでしたが、今年はその定期公演を断念しました。コロナ禍です。

しかし、お稽古はゆっくりと開始しています。メンバー全員来年の公演実現を夢見て…。

先週までは

1、マスクの全員着用(稽古中も)
 
2、施設入り口での検温

3、入り口ならびに休憩時間でのアルコールによる手指の消毒

4、稽古時間の短縮
 
5、可能な限りの場内換気 

を徹底してしていただいてました。
そして今週からは

6、稽古場となるホール入り口での靴底消毒


 
7、液体せっけんによる全員の手洗い



対策が追加で行われています。
スタッフの皆さん全員が、子ども達そしてメンバー全員を、全力で応援してくださっています。

正しく恐れ、希望を見失わないように。
そして困難に直面した時に「どうやって活路を見出してゆくのか」を身をもって示してくださっています。
 
稽古場で私からメンバーへは、免疫力の低下を招かないよう、栄養バランスの取れた食事と年齢に応じた睡眠時間の確保、身体を冷やさないことなどをお願いいたしました。
 
東日本大震災での絶望的な状況を乗り越えてきたこの劇場スタッフの皆さまならではの、知恵と力に感謝申し上げます。
 

2020年10月21日水曜日

Quite breathing

 2ヶ月うちに5作品、10ステージを上演した我々はしばし、休憩モード。

急ぎすぎるとろくなことはない。急速充電を繰り返すことが電池の寿命を縮めることもあるそうだ。そこで、今週は休息充電! などと、一日ゆっくりしただけでオヤジギャグを考える余裕も出てきた(笑)

さて、ここ数日で急に秋めいた気候になった。

事務所近くを散歩しながら、昨夜、英国ケンブリッジに住む友人とZoomで話したことを思い出した。ケンブリッジも今は仙台とさほど変わらない気温だとのこと。

そして英国という単語でさらに思い出した。すなわち私は学生時代に英国ロマン派の詩人たちの作品に触れる機会があった。夭折の詩人、ジョン・キーツ の有名な一節を初めて目にしたのもその頃である。そして何故かその音律は私に秋を連想させるのである。初めて読んだのが秋だったからだろうか。いつか秋のケンブリッジも訪れてみたいものだ。

A thing of beauty is a joy for ever: 
Its loveliness increases; it will never 
Pass into nothingness; but still will keep 
A bower quiet for us, and a sleep 
Full of sweet dreams, and health, and quiet breathing.

これは『Endymion』冒頭の一節。初めて読んでから約40年。この頃ようやく、quiet breathing という部分が実感としてわかり始めた。

キーツ  のことは映画にもなっている。「休息充電」ついでに、書棚からDVD引っ張り出してPCで観た。





ラストシーン、喪服姿で、キーツの詩を口にしながら冬枯れの森を彷徨うように歩くフィアンセの姿、そこからエンドロールへの流れは、何度観ても泣けてくる。


2020年10月16日金曜日

ほんのり

おかげさまで、先月の舞台公演再開は無事でした。

今日から再び劇場入りです。今月の公演も無事に、安全に、楽しく千穐楽を迎えられますように。

昨日は、2時間ほどの隙間を見つけて秋保温泉のお湯に入ってきました。
温泉街の木々もほんのり色づきはじめ、

ほんのり人影も戻ってきているようです。



短い時間でしたが英気を養うことができました。
観光、宿泊業も大変なようですが、国難ともいえるこの局面をともに乗り越えていけますように。

2020年10月10日土曜日

いけないわ

 いけないわ、いけないわ、と思いつつの

夜ラー。

10年ぶりぐらいの仙台駅東口ちばき屋さん。

煮たまご乗せ支那そば、ねぎトッピング。



あったかいものがさらにおいしい季節になってきましたね。

ああ、いけないわ(笑)

 

 

2020年10月6日火曜日

いいわけ

 それほど温泉好きではなかった私ですが、3年ほど前からでしょうか、週に1回はお湯に浸かりたいという気持ちが抑えられません。

「事務所から車で25分で湯ぶねにちゃっぽ~ん」という恵まれた環境が、それに拍車をかけています。



身体を芯からあっためるのは、よい事。

気分も免疫力もアップして次の仕事へのモティベーションが上がります。

それは「言い訳」という声も聞こえてきそうですが、「良い訳」とすぐに脳内変換している私(笑)


2020年10月2日金曜日

雑記帳復活

 Facebookでどなたかが「東北道の国見PAの施設が新しくなった」と書かれていたことをふと思い出して、郡山での講義を終えた帰り道に立ち寄ってみました。

綺麗でとても大きな施設に変身していました。



そして何とあの「雑記帳」も復活しているではありませんか!



毎週米沢にミュージカルの指導で通っていた頃、スタッフと共にここで夜食を食べななら雑記帳を読んでいた懐かしい思い出が蘇りました。

赤ペン先生ご健在かな?


2020年9月30日水曜日

違い

 同じ青い色でも、夏空の青と秋の初めの空の青は違うように思います。

いえ、絶対に違うと思います。

 

 

この違いをなんとか自分の持てる手段で表現したいと思うことがあります。

いろんな「違い」が気になります。人生はあっという間と言いますから、そのうちではなく今のうちにわかりたい、伝えたいとおもうのです。

思い違いも含めて。 

ああ、もう10月になります。

 


2020年9月28日月曜日

もっともっと

沢山の方々のご協力を頂きつつ先週の土曜日から、合計3演目の7ステージは、客席数が半分とはいえ全部の回でチケット完売。かつ沢山の拍手を頂き無事に上演ができました。おいで頂いたお客さまと関係のみなさまに心からの感謝を申し上げます。
その怒涛の2週間が明けた月曜。午前中はお湯に浸かって身体を整え、午後から次のステージへ向けての準備に取り掛かりました。

今回の公演の映像編集もやってみようと思っています。
意外に忙しくなりそうな2020年第4四半期。

音響のO氏が、昨日のライブのリハーサル写真を送ってくれました。



楽しい舞台をもっともっと創り続けていきたいと確信した2週間でありました。

次回は来月の舞踊劇。こちらもお楽しみに。

2020年9月16日水曜日

リフレッシュタイム

 今朝の河北新報朝刊でも記事になっていた「髙橋 勉 テンペラ画展」。

明るい色調に、ほっとして、癒された。

 

 

高橋勉さんとは同い年ということもあり親近感がある。そして来し方に共通点も多い。

とにかく、ひとつひとつ多くの時間が費やされた作品たちから発せられる優しいオーラは、一級品。

先週初日にうかがったが、短いながら素敵なリフレッシュタイムを頂いた。

 

2020年9月13日日曜日

内作

コロナは、私たちに現在何をもたらしているか。
それは、徹底的な「内作」である。


SCS事務所では、指導員の先生たちが小道具づくりをはじめている。



私も音楽制作や編集の場所をとなりの役員室に移し、地下で行われているオンラインレッスンの状況をモニターしながら、マルチタスクの日々が続いている。

 


出来るだけ動かずに安全を確保しながら、古い機材や道具を含め今あるものを最大限に活用しなければならない。

いよいよ公演活動再開の日が近づいてきた。

私たちの知恵が試される正念場である。


2020年9月12日土曜日

専門外のこと

二人で向かいあって話をすることを「対談」という。それが三人になると「鼎談」となる。

先週は、仏文学者、英文学者、そして舞台作品制作者としての私。この三人が会した料亭でいただいた日本料理は素晴らしかった。タイミングよく運ばれてくる品々に舌鼓を打ちつつ、まさに話題もお料理も旬の味を堪能させていただいた。

鼎談では、それぞれの専門分野に留まらず一番盛り上がったのは、日本の歴史。特に幕末から明治時代あたりのお話。


本当の専門家は、専門以外のことに常に興味を持ち大事にしていることがよくわかった宵であった。

2020年8月31日月曜日

奥州の覇者生誕地

先日、二人の先輩とともに米沢市にある小野川温泉を目指した。

昨年大きな仕事を成し遂げられたお二人はそれぞれ弁護士と大学教授。移動の車中でも話題は縦横無尽に広がる。三人の中で私は一番の若輩であるから学ぶことや感ずることが多々あって、実り多き有難き時間。

小さな旅ではあったが、今回の目的地米沢は私のふるさと。
先輩のお一人は「私は晴れ男」とおっしゃる。その通りよく晴れて良い旅となった。故郷をあちこちご案内しながら、私は18歳までしか居なかったけれど、ふるさとってのはいいもんだと、つくづく思った。
ほろ苦く、そして甘い。

写真は伊達政宗生誕の地あたり。



仙台市博物館の年表によると、政宗は25歳で岩出山(宮城県)に移るまで、この米沢を本拠地としていたことになる。

わずか23歳でおよそ150万石に相当する領地を切り開いて奥州の覇者となった政宗。TVドラマなどで見られた政宗が戦う勇ましい姿は、実のところここ米沢時代の話なのだ。仙台市民歴40年の私は、先輩方をご案内しつつ約400年前に繰り広げられた歴史絵巻に想いを馳せたのであった。もちろん、このあとに目的地の湯船を堪能したのは言うまでもない(笑)

2020年8月24日月曜日

擬態

コロナの影響で稽古場はもちろん、事務所も換気をしながらの業務である。
幸いこのオフィスビルは窓が開く。そこで常に窓を開け外気を取り入れながらエアコンを入れている。
当然のことながら、陽が落ちると、虫さんたちが明けた窓から明るい事務所へお入りになってくる。 たいていはあまり気にもならない小さな虫たちだ。
しかし、昨夜はちょっと違った。ちょっと大きい。「蜂!」と誰かが叫んだ。

窓を開けているからすぐに出ていくだろうとしばらく放っておいたが、事務所の中をブンブン飛び回るのは、あまり気分の良いものではない。追い払おうとしたところ見失ってしまった。多分…ホワイトボードのあたりだっかな?と恐る恐るボードをトントンしてみても反応はなし。

やっぱり、違ったか。ボードから目を離そうとした瞬間、

「いた!」

なんと、9か月ぶりにSCSが公演再開しようとしている作品のチラシの端。奇しくも、このミュージカル作品は虫の世界のお話。蜂も出てくるのでそのイラストのそばにじっとしていたのだった(笑)






居合わせた事務所メンバーは大笑い。「これがおやくめ?」

その後蜂らしき君には、私の誘導で無事お外へ帰っていただいたが、実のところ蜂らしき君の正体がどうも気になったのでネットで1時間ぐらいかけて調べてみた。これは蜂ではなくて「ハナアブ」の仲間らしい。人を刺したりはしないやつ。むしろ人や植物たちの役に立っているやつなのである。

それにしても、蜂と間違えそうなあの黄色と黒のストライプは見事。なんとそれは擬態なのだそうだ。

我々はすっかり騙されてしまった。
かつ、蜂のイラストのそばにとまって、身を隠すとはwww忍者か!

昆虫たちは天才である。
そして、自然は何にも勝る偉大な先生だ。

2020年8月18日火曜日

夏が逝く

暑い日も夕刻には少しだけやさしい顔をみせてくれます。



夜風には少し秋が混じり始めました。
夏が逝きます。

仙台の子どもたちの短い夏休みも終わりです。
そろそろゆっくりしっかり安全に、

舞台づくりを再開しよう。


2020年8月15日土曜日

Nobody wins

今年で75年。
終戦記念日と聞くと、思い出すことがある。


若くして母を亡くした祖母には、年の離れた弟があった。
まだ中学生だった祖母は、米のとぎ汁をミルク代わりに弟を育てた。
その弟は「特攻隊」に志願し、1945年の5月、沖縄の海に散った。
祖母が、ごくまれに僕にしてくれた話。
今思えば、孫にその話をしながら不条理の塊と対峙していたのであろう。
諦めと怒りを内に秘めたような祖母の悲しみの表情を忘れることができない。

当時校長をしていた祖父は、空襲警報が鳴ると生徒と職員を防空壕などの所定の場所へ避難させたのち、一人校舎にとどまり「奉安殿」を身体を張って守ったそうである。
海軍兵学校へ行った叔父からそんな戦時下の断片的な話を聞いた。しかし、祖父の口からは戦争の話を聞いたことがなかった。

戦後50年を過ぎた頃、私はサンフランシスコ近郊で、自分のCD制作のためレコーディングを行った。
その時、1曲づつのイメージを固めるために、プロデューサーのアメリカ人、スコット・マシューズと多くの時間を共にし、討論した。
ある時、お互いにオフということでプールサイドでくつろぎなら、戦争の話になった。直接曲作りに関係ないけれど、大切なことだと思った。半日以上話し続けたと思う。

その時僕たちが共有した言葉。

Nobody wins.




2020年8月10日月曜日

山の日の海

 「山の日」というのは、どうもまだピンときていないのです。2016年からだそうですから、それもそのはず。山の日以外にも、みどりの日、昭和の日、12月になった天皇誕生日。私が子どもの頃には無かった祝日が増えています。

一方で今日は、祝日には家々に日の丸が掲げられた光景は、なぜ見られなくなったのだろう。祝日を増やし続けるほど日本は豊かになってきているのだろうか… 

などと考えながら、山の日に菖蒲田浜の何気ない風景を見ていたのでありました。



快晴とまではいかなくても夏の空は、良いものです。

大きな解放感と、どこかで秋へ向かう準備がなされている少しの哀愁と。


2020年8月4日火曜日

梅雨は明けれど

今日の仙台は気温30度を超えました。


東北にも短い夏、そして祭りの無い夏がやって来ました。

2020年7月31日金曜日

お日さま

曇天続きの上、コロナのせいで、大学の授業時間を消化するのが結構大変です。学生の皆さんも職員の皆さんも本当に苦労しています。そんな中、今日は授業を終えて外に出てみると、雨はすっかり上がって、ご覧の通りの青空。


お日さまを、本当にありがたく思いました。
久々に青く抜けるような空を背に、木々の葉も嬉しそうです。

この写真を見た友人が「何やら強烈な満月にも見える」とのコメント。
なるほど、言われてみればそう見えなくもないですね。奥が深い。
思い込みを疑ってみることは大事であります。

兎にも角にも青空を見るのは気持ちがいいものです。
地球上の生き物たちはみんなお日さまに生かされていることを実感します。
「お日さま」と敬語になっている意味が少しわかる気がした昼下がり。

湯舟と蝉の声

時間帯が良かったのだろうか。日中ちょっとリフレッシュに行った温泉旅館のかけ流しの湯舟は、貸し切り状態だった。ラッキーである。

肩までお湯に浸かって「ああ、もう7月も終わるなあ」と、独り言つ。
少し開いていた浴室の窓からはほんの少し緑の色がのぞいていて、殺風景な風呂場の景色にアクセントをつけている。

「ふう、気持ちいがいいな」と思った次の瞬間、その窓から蝉の声が盛大に風呂場へと侵入してきた。
アブラゼミとニイニイゼミが混じっているような音。

そういえば、今年は「春」がなかったような気もする。
そういえば、雪も降らず「冬」も知らないうちに過ぎていた。

人との距離を保つこと、人と接触しないこと。
これは、人の季節感をも危うくしてしまうのかもしれない。

西の方では少しづつ梅雨明けしているそうな。
短い東北の夏がはじまることを、蝉たちに教えられる。


2020年7月28日火曜日

10年

今日は朝からひどい雨ふりだ。

久しぶりに、10年前の今日書いた自分のブログ記事を見てみた。
その日の午前、僕らは大事な大事な仲間を失った。
40才という若さで。

10年前の自分は、短く、客観的に、空の写真を添えて報告していた。

窓を叩く雨の音が、健ちゃんのスティックの音に似ている。



2020年7月25日土曜日

…と信じて

コロナ騒ぎ無ければ、今日はSCSミュージカル研究所創立30周年記念ミュージカル『梵天丸』公演の初日でした。
今日のSCSは、オンラインレッスンと、感染予防対策を施した稽古場では、人数を限定したレッスンが行われています。

ほんとうに、先を読むのが難しい時代に入りました。
かつて私たちは、舞台に立てる日を目指して9年前の震災の時は「がんばろう」と声を掛け合い、手を握り合い、肩を抱き合い、乗り越えてきました。
ところが、今回の新型コロナウイルスは、手ごわい。「がんばろう」というための希望の灯がよく見えない。とにかく先の計画を立てることが難しいのです。
しかし、何もしなければこのまま消滅してしまいます。止まっているわけにはいきません。

さて、一昨日我々は、東日本大震災の津波で街の3分の1の面積が被害にあった七ヶ浜町で、ミュージカルの指導にあたっておりました。会館職員の皆さんの全面的な協力のもとに、検温、消毒、マスク、換気…あらゆる感染拡大防止策を尽くしながら、地元の子どもたちの夢を消さない、いや、夢を紡ぎ続けるための作業です。


いわゆる密を回避しながらのお稽古。意外に盲点とだったなと感じたのは、換気。
写真にはありませんが、会場の出入り口や袖の搬入口などは、全部開けて空気の流れをつくっています。

すると…暑い。蒸し暑い。
とにかく、外気温と会場の気温が同じぐらいになってしまいます。
もともと劇場は普通のオフィスなどよりもかなり換気能力が高く設計されているそうですから、そこまでしなくても良いのかもしれません。

見えない敵を相手に試行錯誤が続きます。
けれども私たちは、知恵と力を尽くして、何としても七ヶ浜ミュージカルの灯をともし続けたいと考えています。
19年続いているミュージカル。メンバーはみんな七ヶ浜が大好きになって地元に就職して続けてい入る方も多く、小さいときから続けているメンバーは立派な指導員として、後進の指導にあたってくれています。

さあ、稽古を続けます。
近い将来必ずまた舞台に立てる日が来る、と信じて。


2020年7月22日水曜日

松ちゃん

6年前の今日も暑い日でありました。

その日私たちは、大切なSCS創設メンバーの一人である松澤幸男君を病に奪われました。

今日は、朝早く起きて松ちゃんが眠る場所まで、出かけてきました。
松ちゃん、梶賀センセもお連れしたよ。創設メンバーの藤田君もね。この3人はまだ相変わらず事務所でミュージカルづくりやってるんだ。

今こんな時代だから、松ちゃんがSCSの黎明期からそうしてくれたように「支える人」になれればと考えているんだ。いろんな面でね。微力だけどね。

今朝の空は何処までも青く、久々に明るい光に包まれて、何だか励まされているような気持ちになったよ。

松ちゃん、ありがとね。



2020年7月19日日曜日

しばしの青空に

梅雨の晴れ間と言うのでしょうか、事務所の窓から見える狭い空が青く見えました。
青い空に飢えていましたから、外へ出て少し歩いてみました。


普段比較的車の往来の多い五ッ橋通り。
しかし、休日のこんな時間には、突然車の気配がなくなる瞬間があります。
青い空を見上げると、一瞬時間が止まって、
逢いたい人や、もう逢えなくなった人たちの面影が浮ぶような…。

次の瞬間。
再び上下線とも車の往来がはじまって、
かの妄想は騒音にかき消されてゆくのでありました。



2020年7月18日土曜日

おもいがけず

ニュースに触れるたび、心が痛みます。西の方での記録的な豪雨災害。
謹んでお見舞い申し上げます。
おまけに、新型コロナ。
東京を中心に再び感染が拡大してきていますね。
仙台でもクラスターが2か所で発生。

この時期、本来ならば東北地方は夏祭りで各地が盛り上がり始めるころ。
しかし、ご承知の通りリアルなお祭りはすべて中止です。
仙台の七夕まつりは例年ほかの土地よりひと月遅い8月6日~7日に開催されるのですが、
当然のように、花火大会もお祭りもありません。
さらに、このところ気温が低め、雨が多めです。

何となく明るいニュースがすくなくって意気消沈していたところ、
とあるちいさなお祝いの席で、ちいさなちいさな七夕祭りに出会いました。


ちょっぴりだけれど、思いがけず
お祭り気分を味わうことが出来た2020年7月。

2020年7月12日日曜日

気を付けて帰ります

雨が続いています。
所用で故郷に行ったのですが、帰路忘れ物に気が付き間もなく実家に戻りました。

すると、さっき玄関に向かった時には気づきもしませんでしたが、庭先でこちらを向いて咲くユリがありました。
なかなか手入れが行き届かなくなってしまったこの場所で、強い雨が近づいてきている気配の黒っぽい空を背に、花びらの鮮やかなイエローが水滴をはじいていました。


黄色と黒のコントラストは注意を促す配色ですよね。

どうしてこの場所に咲いたのだろう、そして、こんなに美しい色にどうしてさっき気づかなかったのだろうなどと考えていたら、これは昔母がこの庭で育てていたユリの子孫なのだとか。
一緒にいた妹が教えてくれました。

何となく合点がいきました。

はい、気をつけて帰ります。

2020年7月7日火曜日

一瞬のおてんとさんに

天気予報欄にはこのところずっと傘マーク。
しかし、ちょっとだけ薄日のさした昼下がりの仙台。


このあと空は再びあっという間に雲に覆われて、
ぽつぽつと雨が落ちてきましたが。

狭い空から見えた一瞬のおてんとさんに
九州地方の大雨がはやく止みますようにと祈りました。
コロナ禍での大洪水。胸が痛みます。

ひとりでも多くの方のいのちが守られますように。


2020年7月4日土曜日

今即ち過去

近頃はデスクワークが続いている。

例えば自分のデスクで稽古場で進んでいるリモートレッスンを監修しながら、さっき行ったオンラインミーティングを録画したものを題材に、大学の授業で使う教材を編集している。それだけではなく、VHSやHi-8時代のテープに収録された作品たちのアーカイブ作業を同時進行させている。無意識にPC3台を使っていた。


そこでふと考えた。
「今」はどこにあるのだろう。

リアルタイムと思われるリモートレッスンさえ、回線や回路を通ってくるのにレイテンシーが生じている。それでは、今、手にしている4つめのCPUであるスマホで撮影した写真かな?否、写真は「今」じゃない。ものごとをめんどくさく、理屈っぽく考えるのもおもしろものである。
考えてみれば、記録映像をアーカーブして未来に残すなんてのも、不思議なことで、自己矛盾を孕んでいる。「今」は、文法上のtenseとしてしか存在し得ないのだろうか。

写真や動画にいるわたしは、あなたは、今どこにいるのだろう。

ひょっとすると、今「生きてる」ってことは、
単に「時間がある」ということなのかもしれない。


2020年6月29日月曜日

この季節の色合い

梅雨どきというものは「鬱陶しい」と、ひとくくりにしてきたような気がする。
しかし、先日ふとしたことから祖父母の住んでいた家の裏庭にあった紫陽花のことを鮮烈に思い出した。もう半世紀以上前のことなのに、その色、花びらの水滴、土のにおい、なぜか克明にインプリンティングされていた。

この季節には、今しか感じ取ることのできない独特の色合いがあるものだ。特に、曇天のまま陽が落ちてゆく時間の水辺。届きにくい太陽光と水分の多い空気があいまって、目に入ってくる緑がとても深い色に感じることがある。
この時間の光の強さと色合いには、不思議な魅力がある。


しばし、その場に佇んで景色に見入っていた私。
ずっと鬱陶しいと思っていた梅雨も、
いつの間にか好きになっていたのかもしれない。

2020年6月22日月曜日

根っこに味がある

温泉街にほど近い、とあるお蕎麦屋さんの軒先で見つけた花。
遠目には紫陽花かな?と思ったのだが、どうも違う。


店主が教えてくれた。
何とこれは「ニンジンの花」。
畑で放っておいたニンジンが花をつけたのだとか。
非常に身近な存在の野菜だけに、ニンジンの姿からは似ても似つかな花の姿に驚いた。

美味しい根菜たちの花は、どれも奥ゆかしい気がする。
大根の花にしても、カブの花にしても…
派手さはないけれど、根っこにはしっかりと味がある。

なるほど。
自然が教えてくれることは、深い。
最高の先生だ。


2020年6月21日日曜日

戯言

‪2020年夏至‬の夜
Midsummer Night
シェイクスピアが描く
妖精の森では
新しく何かが区切られて
夢になる

‪時あたかも新月‬
‪今夜から少しずつ‬
‪月を満たし‬

長い昼の疲れを癒しながら
‪夜を満たして‬

私たちは
収穫の季節へ向かうのだ

フルーツケーキ

なんと、思いがけずケーキを頂きました。

「父の日」だそうです。

(私を含めて)事務所で仕事していた男性(おやじ)3人へSCSミュージカル研究所指導員全員からのプレゼントだそうです。

いや~、父の日ね、ネットの記事か何かで最近その文字を見て「あ、今月は父の日があるんだ」と認識してはいたものの、忘れていました。そうか今日でしたね。
フルーツケーキなんて、本当に久しぶりです。
すてきなホールケーキでしたので、事務所スタッフ全員でいただくことにしました。特にオヤジ3名はしみじみとその味をかみしめたのでありました。


全国のお父さんたち、そしてお父さん世代のみなさん、厳しい時代ですが、次の世代は確実に育っています。彼らにしっかりバトンを渡せるよう、お互いにがんばってこのコロナ時代を乗り切りましょうね!


2020年6月13日土曜日

June

故郷米沢を離れ、仙台に来てから40年。
この土地で大学を出て、東京本社に就職したつもりが研修後「東北支店勤務」を命ぜられ(住民票も移していたのに)たった3か月弱の都民生活を終え再び仙台に。
その時のオフィスは、宮城学院跡地に建った仙台で一番高いビルにありました。

今や、仙台で一番高いビルは、その宮城学院の向かいにあった東北学院の跡地に建った37階建ビル。
初めて一番上まで上ってみました。

来し方行く末、さまざまな想いが胸の奥を去来します。
ここで40回目の6月を噛みしめました。
あらためて仙台、いい街です。


June
自分の名前に似ているからという訳ではありませんが(笑)
いろいろと思い出深い6月です。



2020年6月10日水曜日

長く使うということ~コロナの影響

長く続いてきた自粛生活もようやくあちこちで解除または緩和が進んできているようですね。今朝は仙台市内で久々に車が渋滞しているのを見ました。
渋滞は誰も喜ばないことですから、その光景を見ながら、果たしてこれが人間的な生活なのかと少々ギモンを感じてしまったのもコロナ自粛生活の影響と言うことでしょうか。

車と言えば私にとっては日々使用する大事なもの。そして毎日使うものは長く使いたいものです。しかし前に乗っていた車は東日本大震災で廃車、その前の車はもらい事故で。それぞれ意図せず9年までしか乗れませんでした。現在の車は、17万キロほど即ち地球4周ぐらい走ってかつ9年目です。よく働いてくれています。何とか10年は持たせたい、出来れば20年もしくは30万キロまで走りたい、などと目論んでいるところです。ただ、車は13年過ぎると15%も重量税が上がるんですね。実際私の会社で所有するワンボックスカーは13年を過ぎ増税されています。環境への負荷が上がるからというのが理由だそうです。ひとつのものを長く使うほうがエコだと思うのですが…素人ながらどうもその課税根拠が理解できません。

さて、その一方、車以外で毎日使うものと言えば間違いなくトップに君臨するのが、スマホ、そしてパソコンです。音楽制作で使用しているMacは2010年購入のものをまだ使っています。でも私がもっとも触れる時間の長いPCは写真のノートパソコン「レッツノート」。


2013年に購入した後、ほぼ毎日持ち歩きイギリスにも2度ほど連れて行きました。キーボードはテカリはじめ、蓋はちゃんと閉まらなくなっていたり、ボディの角が欠けて絆創膏貼ったままだったりしますが、現役です!

ところがこの愛機、普通の事務的仕事をするのには全く申し分ないものの、コロナの影響で動画編集作業などの頻度が上がると処理速度の遅延が気になるようになりました。音も映像も編集中カクカクします。
そこでDIY!
屋内に居る時間も長いせいか珍しく自分で改造作業してみようという気になりました。本体のメモリを(この機種の規格外ですが)12GBまで増設し、750GBの内蔵HDを1TBのSSDに換装しました(写真手前は取り出したHDD)。

するとどうでしょう。なんと爆速起動PCに生まれ変わって、大学の授業で使う動画教材編集のストレスもあまりなくなりました。
ボディは絆創膏だらけで、見た目もそんなに良くありませんが、現役の愛機、もうちょっと寿命を延ばせそうです。
コンピュータを長く使うということは車を長く使うこととは違った難しさがあります。でもせっかく生まれ変わったこのPC、あと3年、何とか10年動いていてくれたら嬉しいなぁ。