2022年1月27日木曜日

思いがけず

 東北大学の「芸術の世界」という授業を担当する非常勤講師としてお世話になってから6年、カリキュラムの改革によりその講座が今年度で終了することもあって、私も卒業ということになりました。

SCSミュージカル研究所研究生の一人(彼は私が担当した1年目に授業で出会って、ミュージカルの舞台を一緒に創ってきました)も、めでたくこの春大学院修士課程を卒業予定、社会へ羽ばたきます。先日その彼と「お互いに今年で卒業だねぇ」と笑いあいました。6年間はあっという間でしたが、そうした素晴らしい学生たちとの出会いは、生涯の宝物です。

ところで昨日は、ちょうど私のある大きな手術から5年となる日でした。あらためて今日この時を生きている有難さをかみしめていたところ、打合せで事務所にお見えになった大学関係の方々(私の担当授業とは全く分野の違う先生方ですが)から、すてきな贈り物を頂きました。

 


昨日でお会いするのが2度目の皆さん(おそらくこれから何度かお会いするようになると思いますが)ですから、私の状況は知る由もないわけですが、思いがけず大変「味のある卒業記念品」を頂いたような気分になり勝手に嬉しくなっていました。

我が大切なスタッフとともに、じっくりと味わいたいと思います。


2022年1月20日木曜日

時間

ある本がきっかけで「時間は実在するのか」ということに想いをめぐらせていました。すると、あっという間に眠気を感じてしまっていました。哲学的な考察には興味はあるのですが、難しいことを考えるって、私の場合自ら睡魔を招く事態になるようです。しかし脳みそをリラックスさせる意外な効用はあるのかもしれません(笑)

反面教師で、シンプルなもの程刺激が強いのでありましょう。表現活動に携わるものの端くれとして重要なポイントであると感じています。

そんなことを考えながら少しボーッとした頭で窓の外に目を遣れば、寒風の中街路樹につかまっているスズメちゃんたちがおりました。最近よく窓の外に集まってくれています。

街路樹(恐らく唐楓)は枯れ木のように見えてますが、よく見ると春に芽吹く準備が始まっています。スズメたちはそれを見逃してはいません。



スズメちゃんたちは、一日、季節、一年という時間を感じながら生きているのに違いありません。そしてこの街路樹も同様に、季節はもちろん気温や光をしっかり感じ取っているのでしょう。

この宇宙の中で「意識」出来るものだけに時間は存在している、もっと言えば生きているものだけが時間を持つなら、時間はやはり大切にしなければと思うのでありました。
生きている間にやりたいことは山ほどあります。

2022年1月9日日曜日

あけましておめでとうございます。

大晦日は父を連れて温泉に一泊。年が明けると大雪の米沢。

子どもの頃その雪国に住んで居た私は、ひらひらと風の中を舞いながら落ちてくる雪の姿や、地面に積もった雪を踏んだ時の音、雪遊びして火照った指先など、雪にまつわる感覚が身体に刻み込まれているようです。雪は雪国に暮らす人々に試練をもたらしますが、雪景色は生活の大変さとあわせて厳しさと美しさを併せ持った風景として私の目に映ります。

コロナ禍と言われておよそ2年。今年は益々サスティナブルな取り組みを生活や仕事のあらゆる場面で求められそうです。

写真は1月5日、今年初めての講義で出かけた東北大学川内キャンパス。米沢ほどではありませんが、仙台でも少し積雪となりました。




みなさま、本年もどうぞよろしくお願いします。