2015年11月30日月曜日

静けき深き秋

秋の終わりの木々を見上げて
植物たちの豊かないのちの営みを想いました

別れることや、居なくなるってことは
そのかわりにどこかで何かが始まっている
ということなのかもしれません


落ちた葉は、少しづつ朽ちてゆきます
今年ノーベル賞を受賞された大村智先生の
「ぜんぶ微生物がやってる」という言葉を想いました

かつてここに生い茂った木々の葉の
幻想を見たような気がしたひととき

秋の終わりはいつもそうですが
私を、遠く幼い頃や学生時代に連れて行きます

静かな深い秋です
虫の声もありません
そう感じた瞬間
先週ファーブル昆虫記を少し読み直した影響か
学生時代にかじったキーツの詩を思い出しました
「きりぎりすとこおろぎ」
タイトルに虫の名前のあるソネット

その冒頭の行には

The poetry of earth is never dead:

とありました

30年も経って突然その詩を思い出すなんて
我がことながら少々当惑してしまいましたが
そう、大地の詩(うた)の途絶えることは
きっと無いのでありましょう!

木々の葉の幻想は輪廻の象徴だったのでしょう

時に無常に
時にやさしく

まさに、そんな風に感じられる2015年
明日はもう師走であります
そして

時は「現実」も
しっかりと連れてきます

2015年11月29日日曜日

NHK BS「きらり!えん旅」にて天童よしみさんが宮城・七ヶ浜町へ NaNa5931とも共演

先日、宮城県七ヶ浜町に演歌歌手の天童よしみさんが、いらっしゃいました。そして、七ヶ浜国際村専属ミュージカルグループNaNa5931とNHKの番組で共演していただく場面がありました。


いよいよ来月、その番組が放送となります。
番組担当の方からの許諾を頂き、かつ番組内容のリリースがなされましたので、当ブログにてもご紹介いたします。

NHK BSプレミアムの「きらり!えん旅(←クリックでNHKの番組ページが開きます)にて。
放送予定は・・・

2015年12月16日(水)
午後7時30分~7時59分

再放送
2015年12月22日(火)
午前6時30分~6時59分

2015年12月23日(水)
午前11時00分~11時29分


です。

みなさま、どうぞお楽しみに~!

学校ウサギをつかまえろ

全国で唯一の県立劇団「ピッコロ劇団」のステージを拝見する機会を得た。
体育館での公演。
子どもたちの反応が良くて、愉しい舞台であった。

ピッコロシアターさんとのおつきあいは、20数年前の山崎正和先生とのご縁に遡るが、震災後は特にそのご縁が深まった。今年の初めには、兵庫で公演された「マクベス」にSCSから柏谷巴絵(現在は劇団四季で「美女と野獣」に出演中)を客演させて頂いたりもした。

そして昨日拝見した「学校ウサギをつかまえろ」。
エネルギッシュな役者の方々と、子どもたちの素敵な笑顔が印象的であった。
体育館を出て、駐車場に向かう道すがら、ふと見上げた雲の色が美しかった。


よい作品に触れると、いつも空を見上げたくなる。
因みにこの作品、七ヶ浜町の汐見小学校でも上演していただいて、好評を得たそうである。


震災後、いろいろなかたちでご支援いただいているピッコロ劇団の皆さん、ほんとうにありがとうございます。


2015年11月28日土曜日

東京のお寿司屋さんと七ヶ浜

それは、2012年の夏のことでした。
七ヶ浜の子供たちが、プロでもこのステージを踏むことは難しいと言われる、日生劇場でミュージカル「ゴーへ」の単独公演を実施する機会に恵まれました。
満席となった劇場で、客席から沢山の善意と応援を頂きながらの公演でありました。


このことは、その後、町の広報誌の表紙を飾り、特集も組まれるなど、地元の人々を大いに元気づけるきっかけとなったことは、このブログでも随時お伝えしてきたとおりです。


日本生命の皆さん、宮城県東京事務所の皆さん、経団連の皆さん、そして名古屋のNPO法人レスキューストックヤードの皆さんはじめ、沢山の方々にお世話になりました。

実は、その時の出会いが今年も続いています。
当時、日生劇場に、「がんばった子たちに江戸前のお寿司をプレゼントしたい」と、駆け付けてくださった稲村親方(寿司屋の宮城野)はじめ親方のお弟子さんたち「握り隊」の皆さま。
(下の写真は2012年東京公演の終演後、日生劇場地下にて。)


その「握り隊」の皆さまが再び、先週の七ヶ浜にお見えになりました。

今年の様子は七ヶ浜国際村事業協会(←ここをクリックするとご覧になれます)様のフェイスブックページに写真と記事が掲載されています。

魚介類に関しては舌のこえた浜っ子たちをうならせるその江戸前の技術で、ミュージカル終演後の3時間以上、ぶっ続けで握ってくださいました。東京から朝、ネタを積んで東北自動車道をひた走り、駆け付けて握ってくださるその姿から、私たちは圧倒的な「人のやさしさ」を頂きました。
下は、終演後の限られた時間内での準備。仕込みに集中しておられる稲村親方(右)。


そうして、このボランティアで駆けつけてくださる握り隊の皆さまの心意気と姿を観た浜の子供たちは、一生忘れることの無い、あったかな記憶として、心に刻まれていくことでしょう。


ほんとうにありがとうございます。



震災から5度目の秋。
東京のお寿司屋さんと七ヶ浜のこどもたちは、確かな絆で結ばれています。

2015年11月26日木曜日

private

早起きして、身支度をして、雨の降るなか、ハンドル握って米沢に向かいました。
帰り道は、すっかり日が暮れて、仙台宮城インターに近づいた頃、高速道路から見た東の空。

突然雨雲が途切れて、お月さんがちょっとだけ顔を出してくれました。
少し嬉しくなりました。

そして、
「もう百日経つのだからね」
と 、諭されたような気がしたのでありました。



2015年11月25日水曜日

劇場で交流会

SCSミュージカル研究所では、現在のところ七ヶ浜町と米沢市に梶賀主宰はじめ指導員が定期的に通ってミュージカルの指導にあたっています。
それぞれにNaNa5931(2001年~)、伝国座(2009年~)と、少しづつ歴史のあるグループへと育ちつつあります。

そんな2つのグループが、先日の七ヶ浜ミュージカル「ゴスタン」(下の写真はリハーサルでの一場面)初日公演終了後に、


客席をお借りして小さな交流会を持ちました。


震災後は伝国座のメンバーからNaNa5931へ、いろいろなかたちでのご支援を賜りました。
NaNa5931からは、米沢からバスをチャーターして観劇いただいだ御礼を申し上げました。

伝国座の松田純一代表からは、「今日の舞台では、伊達政宗公がこのあたりの海岸から月を愛でていたというセリフが出てきましたね。政宗公は米沢のお生まれと聞いております。歴史的にもつながりのある土地同志、ミュージカルをつくって上演する団体として、これからもお互いに高めあえるような交流ができればと思っております」というご挨拶をいただきました。

交流会のあとは、敷地内のいろいろなディスプレイや仕掛けも楽しんでいただきました。


伝国座の皆さま、応援ありがとうございます!


2015年11月24日火曜日

SCSクリスマス公演チラシできました!

恒例となりましたSCSミュージカル研究所クリスマス公演!

実は先週にはもう出来ていたんですが…改めて、今年のチラシをご紹介しますね。
(クリックで拡大。右クリックでダウンロード可能)

今年のタイトルは
「ぶんぶん姫と七つのお茶」
12月23日&24日@仙台市福祉プラザ



オンラインチケットは、本日から発売です!
Lコード:25433
Pコード:448−266
全席自由、税込2,160円


毎年売り切れてしまう回がございます。
チケットのお求めはお早めにどうぞ(^^♪
SCS事務局にお問合せ頂いてもチケットお取りできます。
電話:022-224-7051

クリスマス公演の制作の様子や、お稽古場の様子などは、このブログでも随時記事にしていこうと思っております。
どうぞお楽しみに!

2015年11月23日月曜日

4年の月日

おかげさまで、七ヶ浜ミュージカル「ゴスタン(Go Astern)」、沢山のお客さまにおいで頂き、事故もけがもなく幕を閉じることが出来ました。この場をお借りして関係各位に心から感謝を申し上げます。

さて、下の写真は一昨日ゲネプロ(最終通し稽古)時のもの。
時間との闘いの中、仕込み作業を続ける舞台スタッフ。


元気いっぱい歌い、踊る出演者たち。


この作品は「ゴーへ(Go Ahead)」と対を成す作品として制作されました。思えば4年前のことです。手元にその「ゴーへ」初演(2011年11月)の時の写真がありましたので、ある場面を比べてみましょう。ホリゾント幕が振り落とされた後の場面です。


一方、今年、リハーサル時の写真です。


以前は見えなかった海岸線や堤防など、舞台から見える景色が一変していることがわかります。
そして、少しわかりにくいですが、手前の山が削られて、高台移転した住宅が見えています。
4年の月日の変化です。

少しずつですが、津波被災地では人々の新たなスタートがはじまっています。
そんな七ヶ浜で、出演者、スタッフ、そして応援に駆け付けてくださった皆さん(これは後日あらためてご紹介しましょう)とともに過ごした、充実の2日間でありました。
おいで頂きましたみなさま全員に心から感謝申し上げます。

そして、七ヶ浜町では、
みんな、未来へ向かってジャンプ!ですね。


(同じくゲネプロ時の様子より)

2015年11月21日土曜日

嬉しさは伝染します(^^♪

たくさんの想いのつまった
たくさんの人の手のかかった
新しい舞台を
子どもたちと一緒につくりました

そして
たくさんのお客さまに観て頂きました


おとなたちは嬉しくなりました
嬉しさは伝染します
こどもたちも嬉しそうでした


こどもの笑顔の無いところに
復興なんてありません

大人たちはまた嬉しくなりました

そしてまた
嬉しさは伝染します



朝の劇場

お客さまをお迎えするまえの


静かな劇場敷地内
 

降り注ぐ朝の光と
それに呼応する影が


私たちスタッフの
ワクワク感を
増幅していきます




S36

「ゴスタン」公演を控えた七ヶ浜国際村。
あちこちに楽しい仕掛けが施されてあります。

そんななかのひとつ、自動ドアの仕掛けにゃんこを撮った時、写真に写りこんでしまっているのは、館内仕掛け人のひとりでもある、画家で国際村事務局長の髙橋勉(たかはしつとむ)氏。


そして劇場入り口のコリドーの壁で「ぼっけのぼーちゃん」と一緒にポーズをとっているのは、今回の音楽を共同制作している音楽家の只野展也(ただののぶや)氏。
素敵な曲、楽しい編曲、面白い効果音までつくってくれています。実は「ぼっけ」とよばれるこの魚は七ヶ浜の名物深海魚。別名ケムシカジカと呼ばれています…おや?やはりカジカさんにご縁があるようで(笑)


実は、この二人と不肖ヒロセ純
3人共に同い年。
S36生まれ。

不思議なご縁でつながって、七ヶ浜での同級作業。


2015年11月20日金曜日

大詰め

楽しく観劇していただくために間隙をぬって…
おっと冒頭からオヤジギャグとばしてしまいました。

フェイスブックの国際村のページでは「七ヶ浜おはりこーず」の活躍ぶりがレポートされていたりしていますね。みんなの愛情がいっぱい盛り込まれた作品になりそうです。


一歩の舞台上では、文字通り間隙をぬって、コーラスの仕上げや音楽の仕上げ作業が続いています。創作ミュージカルの現場はいつも時間との闘い。カウントダウンの中での作業です。
しかし、ここ七ヶ浜国際村ミュージカルグループNaNa5931(ななごーきゅーさんいち)のメンバーは、15年にわたる舞台づくりのスキルを持ち、大詰めとなったこの時期においても、短時間で効率よく、みな嬉々としながら課題をこなしていきます。昨日も取材にお見えになった記者の方がその様子に感心しておられました。

継続して公演活動を行うということは、スタッフたちにとってもスキルアップの大きなチャンスとなっています。即ちスタッフも、子どもたちに負けない学習意欲をもって常に新しい取り組みに挑戦しつづけなければなりません。そしてこの公演活動を下支えしている哲理を、クリエイティブスタッフも技術スタッフも出演者も共有しながら作業にあたることが重要です。

すべては客席にお座りになるお客様の為に。

2015年11月18日水曜日

お米とミュージカル

米沢からお米が送られてきた。
今年、米沢の田んぼアートの「田植え体験」に参加したから、その参加賞、ということであった。
残念ながら稲刈りには伺えなかったのだけれど、これは嬉しい!
つやひめ。あの時自分で植えたもの、と思っただけでも感慨深い。


かと思えば、今日のお昼に、七ヶ浜ミュージカル「ゴスタン」の宣伝で、塩釜市にあるFM局ベイウェーブにお邪魔した際、出演を仲介して下さった我妻卓郎さん(ナナハマビト代表)から、お米を頂いた。
今年、七ヶ浜でつくられたお米。ミーハーな私は袋に生産者である我妻さんのサインを頂いた。訊けば、昨年の米沢で開催された「全国田んぼアートサミット」にも参加されていて、私の出演した「常長の祈り」ショートバージョンをご覧になっていたのだとか。不思議なご縁。


さて、久しぶりの生放送出演は、それはそれは楽しい時間で、あっという間の15分であった。(左がパーソナリティのアサノタケフミさん、右が我妻卓郎さん。
このFM局は七ヶ浜町のお隣の塩釜市にあるのだけれど、塩釜の市民ミュージカルでは、JUN_harvestのベーシストでもある盟友、只野展也さんも音楽で活躍している。今回の「ゴスタン」でも彼とは音楽を共同制作していて、そんな話題も飛び出した。


そういえば、お米とミュージカル。以前、山形県の余目町(現庄内町)で酒米の「亀の尾」を題材に「ひとつぶの煌めき」というミュージカルを地元で創ったことがあった。

ミュージカルづくりをしながら、なぜか大好きなお米にも縁があって、うれしく、楽しい。

2015年11月17日火曜日

その通り。

文学座のお芝居「再びこの地を踏まず」。
梶賀千鶴子先生と弊社取締役の村松さんが初日を観て「純さんも観たほうが良いわよ」と勧められたので、千穐楽を見た。
一昨日の新宿にて。
西川信廣さんの演出で、上田亨さんが音楽を担当されていた。


それにしても、マキノノゾミさんのが書かれたセリフにはやられた。
非常にチャーミングに描かれた主人公に乗せられた挙句に、
二幕の最後。
あえて野口英世の母を舞台に登場させなかったのはこのためだったのか。

東北弁での母への独白、決意。
東北人の私には、言葉がそのまま入り込んできた。

「お母さん、人の役に立つことをやる」

その通り。
私の胸に突き刺さってきた。
命を賭して義を重ずるサムライを見るようだった。

久しぶりに心がぐいぐい揺さぶられる、良いお芝居を観た。
役者さんたちの力量は申し分なく、さすが文学座の皆さま。

幕が下り、客電がともるのが恨めしく思えた。

しばし劇場の天井を見ながら、
こらえつつ、
この夏とともに逝った、母を思い出していた。


2015年11月16日月曜日

通し稽古ちう

七ヶ浜国際村にて。
新作ミュージカル「ゴスタン」の通し稽古を、制作担当者特権(笑)にて記録撮影!


とにかくみんな気合入っていますねぇ。
衣裳や照明、舞台美術が揃ったときの様子が楽しみです。

昨日は10時間近く稽古しているのに、疲れを見せない子どもたち、そして梶賀センセをはじめとするスタッフの皆さま。
頭が下がります。

音楽班、制作班も追い込みがんばります!

2015年11月15日日曜日

ドン・ジョバンニ

七ヶ浜町では、ゴスタンの稽古が進んでいます。いよいよ来週は、本番です。そんななか、震災後、舞台芸術や音楽のさまざまな形態で、被災地への支援活動をいただいてきた日生劇場制作によるオペラ公演を拝見させて頂きました。

「ドン・ジョバンニ」


上の写真は、私は開場と同時に劇場のロビーに入った私は、ワクワクする心を抑えながら、コーヒーを飲んで気持ちを落ち着かせているところ(笑)

この劇場で2012年に七ヶ浜のミュージカルグループNaNa5931(なな・ごーきゅーさんいち)が単独公演を実現させて頂いたことは、町にとって大変大きな出来事であり、当時出演した子どもたちは勿論、スタッフ、関係者に大きな希望がもたらされました。
日生劇場の皆さまの被災地へのご支援は今も続いています。

質の高い舞台芸術作品を提供し続けている日生劇場様は、いつの時代も私たちのように舞台制作、創作活動に関わる者たちの目標であり、精神的に大きな支えとなっています。


2015年11月13日金曜日

カゲレン

通称「カゲレン」
陰恋ではありませぬ。稽古のメインとなっている会場から離れた場所や、自宅などでお稽古を積むことをさして、私たちはそう呼んでいます。
七ヶ浜国際村NaNa5931のメンバーは、誰に言われたということでもなく、そのカゲレンをいつも自主的にやっています。

今夜もリハーサル室から、舞台の袖を通り抜けようとしたとき、
やってました。
ものすごい真剣な表情です。
集中しているんですね。


創作ミュージカルのお稽古場は、全て幕が開く時間からのカウントダウンの中で準備されていきます。作業効率は、舞台の出来不出来に大きく関わってきます。
例えば、1時間で5グループの稽古が同時進行したとしたらのべで5時間の稽古をしたことになります。

一方、音楽制作はなかなかそうはいきません。コツコツ譜面を書いたり、作曲家やアレンジャーから上がってくる音の確認などなかなか孤独な作業が続きます。
毎年、楽屋でヘッドホンを付けての追い込み&仕上げの作業は、スタッフの間で風物詩のように言われています。さすがに近年は徹夜することもなくなってきました。
インターネットやPCの性能、そしてソフトウエアの進化に大いに助けられています。


けれども、台本が上がると次の日にセンセから
「どうして音楽がないの!」と、
音楽家たちが無理難題を言われ続ける宿命は変わらず、
こればっかりはカゲレンしても、なかなか成果は…(笑)


サプライズな訪問

純クリエイションという会社を作ったのは29歳のときでありました。
あれからあっという間に25年経ってしまったような気がいたします。
以来ずっと変わらないのは、いつもどんな時もどんな日にも「人」に支えて頂いてきていること。
そして、(ちょっと矛盾する表現だけれど)孤独な時間と人と会うことが好きなこと。
だから、この会社の事務所に、たくさん人に来ていただくことは嬉しいものです。
例えば…
昨日は、東京に赴任しているはずなのに昼休みにひょっこり現れた友人と、サプライズ・パワー・ランチ!といいつつもお互いカロリーちょっぴり気にして和食(笑)


一昨日は、稽古時間を過ぎてもなかなかスタッフが事務所に上がってこないなぁ、と思っていたら突然団体で現れたぁ。そして歌いだしたのは「ハッピー・バースディ」!
をぉ、そうだったのか。弊社の非常勤取締役、村松さんの誕生日であったのでした。彼らが村松さんがまだ事務所に残っているということを知ってのサプライズ・アクション!思いがけないことに彼女が感激していたのは言うまでもありません。


シンプルだけれど憎い演出でした。

しかし、
不肖ヒロセ純、いちばんデレデレになっちゃうのは、こんなサプライズ訪問かな。


子どもたちの笑顔にかかっちゃぁ、どんな疲れも吹っ飛びます。

2015年11月12日木曜日

震災から4年半過ぎて

実のところ、まだ震災進行中という感が強い。
昨日は月命日。
業務が山積していたので、祈りを込め乍ら仕事に没頭した。

ずいぶん昨日はがんばったので今日は少し遅い出社。
「七ヶ浜ミュージカルの記事が今朝載っていたよ」 知人からの電話。
コンビニで新聞とコーヒーを買った。


朝日新聞の宮城版29面に、「ゴスタン」公演に際し的を得た実のある記事を載せて頂いていた。

一方、ちょっぴり企画に協力した関係もあって、劇団四季仙台オフィスの方から、南三陸町の小学校で「美女と野獣」出演メンバーがワークショップを行い、そのことをHP記事にしましたとご連絡いただいた。
【表敬訪問編】
【課外授業編】
(クリックで劇団四季様HP記事がご覧になれます)

こうして、マスコミの方々、劇団四季のメンバーの皆さんなどに「大人たちはみんなことをちゃんと見ているよ」というメッセージを発信していただけることは、子どもたちにとって、どんなにかうれしいことでしょう。

幸い私は週に何度も沿岸部に通い、津波で被災した町の子どもたちと接する機会に恵まれている。そして、通うたびに目にする津波の跡地の変化を見ながら、復興とは何かと自問自答している。

いつか、自分の実感として復興が感じられる日まで続けなければとあの日以来のミッションは変わらない。
だから、今日も浜へと通う。
みんなの顔を見にいく。

2015年11月10日火曜日

5コマ目

夕刻に、東北学院大学泉キャンパスのとある講義棟5階からの眺め。
今日は珍しく5時限目まで、授業のお手伝い。その移動中の廊下から、美しいヒコーキ雲に暫し見とれて。
そんな一日。

2015年11月9日月曜日

そろそろ動き出す

何となく慌ただしい一日であった。
ちょっと調べものがあって、若いスタッフに用件を託しバタバタと事務所を後にした。
出先から昼過ぎにに戻ると、しっかりと目的の資料が机上に置いてあった。うむ。私は優秀なスタッフに支えられているのだ、ということを再認識。見方を変えれば、そうしたスタッフなしには仕事が出来ない不肖ヒロセ純(笑)

その資料のなかに1992年の海外公演の新聞記事や雑誌の特集記事があった。
TAROHトロント公演の時のものだ。ちょっと忘れかけていた記憶がよみがえり、しばし見入った。当時「EVENT」という雑誌では、12ページにわたり特集記事を組んでいただいた。


また、The New Canadian という現地の由緒ある新聞の日本語ページでは、よい劇評を書いて頂いていた。(因みに記事の写真にあるTAROH役は藤田和正君)たくさんの、たくさんの方々にお世話になりながらの公演だった。


県知事や市長の親書も託されてドキドキしながら向かったっけなぁ…懐かしさとともに、SCSミュージカル研究所の原点を見るような思いがした。
あれから23年。
そろそろ動き出す時、かな。

2015年11月8日日曜日

オトナの愛情

何だか嬉しそうにシャッターを切っているワタシ。
宮城県七ヶ浜町にある、七ヶ浜国際村の事務室にて。
あんまり嬉しそうに写真を撮っている姿が面白いと、ワタシを撮影していたのはS係長。


なんで嬉しいかって、今度の公演の台本に事務局長が、こんどのミュージカルに出てきそうなキャラクターたちを書いてくださったのです!しかも全員分です。一つとして同じ絵はありません。
こんな風に…。


ご本人は「落書きです」と仰っていますが、いえいえ、舞台づくりを楽しんでほしいという子どもたちへのオトナの愛情たっぷりのイラストです。


線で描かれているのは、塗り絵にも出来るように、ってことかな。
T局長さん、ありがとうございます。 こんな風に、町に住むたくさんの大人たちの愛情が、作品の創作過程に盛り込まれていきます。

一方、稽古ではセンセから次々と新しい課題が与えられて、日ごろから基礎レッスンをみっちり行っている出演者たちは、その振付や演出をしっかり現実のものとしていっています。
今日は、取材の方もいらっしゃいました。 みんなもちょっと緊張(笑)



オトナたちの愛情いっぱい受けた七ヶ浜ミュージカル。
本番は今月21日~22日@七ヶ浜国際村ホールにて。