2019年10月7日月曜日

今年の七ヶ浜ミュージカルは

2002年から毎年七ヶ浜町で開催してるミュージカル公演。
今年は新作ミュージカル『でえぎの涙』です。

【おはなし】
むかしむかし、この村の丘のほう、ルイルイ沼のほとりに、大きな、それは大きな一本の木がありました。その木は、ルイルイ森の精や、カッパ、木霊(こだま)たちと一緒に生きていました。
そんな風景を、友子と弟の大介は、お家でお留守番の最中に、ふっとお昼寝してしまった夢の中で見たのでしょうか? 気が付くと、カッパの「サラ」に導かれた二人はルイルイ沼を目指していました。たどり着いたルイルイ沼で、木霊たちが二人に話し始めます。
どれぐらい昔かわからないほど遠い昔から根付いているその大木のことを、村人たちは、でっかい木だから「でえぎ」と呼んで大事にしていました。しかしあまりに大きなでえぎから伸びた枝は、時折村人たちの家にまでかかるほどになりました。
そこで、村人たちは相談して、あぶないからと、でえぎを切り倒すことにしたのでした。神主さんに頼んでお祓いをして、長老は優秀な木挽(こびき)を集めて、切り倒そうとしたその瞬間。地の底からすすり泣くような声、そして倒れたかと思うと、あたり一面が一瞬にして真っ赤に染まったのでありました…。

七ヶ浜に伝わる民話にヒントを得て梶賀千鶴子が書き下ろした新作ミュージカル。現在は「大木囲貝塚(だいぎかこいかいづか)」として縄文時代の風景をのこす、いにしえの七ヶ浜に想いを馳せて、七ヶ浜国際村生まれのファンタスティックで躍動感にあふれる舞台をお楽しみください。




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