2020年8月24日月曜日

擬態

コロナの影響で稽古場はもちろん、事務所も換気をしながらの業務である。
幸いこのオフィスビルは窓が開く。そこで常に窓を開け外気を取り入れながらエアコンを入れている。
当然のことながら、陽が落ちると、虫さんたちが明けた窓から明るい事務所へお入りになってくる。 たいていはあまり気にもならない小さな虫たちだ。
しかし、昨夜はちょっと違った。ちょっと大きい。「蜂!」と誰かが叫んだ。

窓を開けているからすぐに出ていくだろうとしばらく放っておいたが、事務所の中をブンブン飛び回るのは、あまり気分の良いものではない。追い払おうとしたところ見失ってしまった。多分…ホワイトボードのあたりだっかな?と恐る恐るボードをトントンしてみても反応はなし。

やっぱり、違ったか。ボードから目を離そうとした瞬間、

「いた!」

なんと、9か月ぶりにSCSが公演再開しようとしている作品のチラシの端。奇しくも、このミュージカル作品は虫の世界のお話。蜂も出てくるのでそのイラストのそばにじっとしていたのだった(笑)






居合わせた事務所メンバーは大笑い。「これがおやくめ?」

その後蜂らしき君には、私の誘導で無事お外へ帰っていただいたが、実のところ蜂らしき君の正体がどうも気になったのでネットで1時間ぐらいかけて調べてみた。これは蜂ではなくて「ハナアブ」の仲間らしい。人を刺したりはしないやつ。むしろ人や植物たちの役に立っているやつなのである。

それにしても、蜂と間違えそうなあの黄色と黒のストライプは見事。なんとそれは擬態なのだそうだ。

我々はすっかり騙されてしまった。
かつ、蜂のイラストのそばにとまって、身を隠すとはwww忍者か!

昆虫たちは天才である。
そして、自然は何にも勝る偉大な先生だ。

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