2019年1月26日土曜日

渋谷にて

ミュージカルはその歴史からみてもバレエと深い深いつながりを持ち、現在もなお進化し続けているのだということを、あらためて認識した作品でした。
劇団四季のミュージカル『パリのアメリカ人』 。


会場はシアター・オーブ。
しばらくぶりに訪れた渋谷は、オリンピックを前にしたせいか駅周辺などずいぶんと様変わりしていておりましたね。
上演中はハイレベルなダンスシーンや緻密で大胆な転換、美しいガーシュインのメロディなど、大いに楽しみました。SCSミュージカル研究所出身の渡邊寿宏さんのダンスも光っていました。

我が研究所の卒業生の皆さんの活躍はほんとうに嬉しく、我々の創作活動に関しても大きな励みになっています。

一方『パリのアメリカ人』の背景に第二次世界大戦が描かれていたからでしょうか。圧倒的なダンスとその美しさに酔いしれつつ劇場を後にしながら、そして変わりゆく東京の街をながめつつ、なぜか1964年の東京オリンピック(私は3歳半であったが微かにその記憶がある)は、「もはや戦後ではない」という猛烈な勢いのあった昭和30年代の締めくくりであったのかなぁなどとぼんやり考えていました。

今度のオリンピックの年にSCSミュージカル研究所も30年目を迎えます。
もっともっと様々な作品を観て、様々な芸術に触れて、私たちももっともっと進化しなければなりません。
そんなふうに思いつつ平成も暮れゆく冬の日の渋谷を後にしたのでした。


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