2019年5月11日土曜日

ペルセポネー

実家の裏庭の隅っこにみつけた黄水仙たち。
少し西に傾いた陽に映えて美しく咲き誇っていました。


ギリシャ神話によると、女神アフロディーテの息子のエロスに恋の矢を打ち込まれたハーデス(ポセイドーンとゼウスの兄)は、デメテルの娘ペルセポネーに恋してしまいます。
ある日、エンナの谷で花摘みをしていたペルセポネーは、ハーデスによって冥界に連れて行かれてしまい、その時ペルセポネーの手から落ちた水仙がその後黄色く色づく花を咲かせ、黄水仙となったということらしいのです。
そしてその後冥界の女王とも呼ばれるようになったこのペルセポネーの話は、春夏秋冬「四季」の起源譚にも連なっているのだとか。
一方で、ローマ神話になると、ペルセポネーは「春をもたらす農耕の女神」だそうで、神話というものは奥深く面白いものです。

さて、実のところこの写真の黄水仙、父の話によれば亡き母の手植えのものだそうです。
母がいなくなってから4度目の開花ということになりますが、いままで気がつきませんでした。
ちょっと調べたら「黄水仙(きずいせん)」の季語は、春。単に「水仙」なら冬だそうです。
ちなみに黄色の水仙の花言葉は

「私のもとへ帰って」
「愛にこたえて」
「感じやすい心」

なるほど。




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