2020年7月25日土曜日

…と信じて

コロナ騒ぎ無ければ、今日はSCSミュージカル研究所創立30周年記念ミュージカル『梵天丸』公演の初日でした。
今日のSCSは、オンラインレッスンと、感染予防対策を施した稽古場では、人数を限定したレッスンが行われています。

ほんとうに、先を読むのが難しい時代に入りました。
かつて私たちは、舞台に立てる日を目指して9年前の震災の時は「がんばろう」と声を掛け合い、手を握り合い、肩を抱き合い、乗り越えてきました。
ところが、今回の新型コロナウイルスは、手ごわい。「がんばろう」というための希望の灯がよく見えない。とにかく先の計画を立てることが難しいのです。
しかし、何もしなければこのまま消滅してしまいます。止まっているわけにはいきません。

さて、一昨日我々は、東日本大震災の津波で街の3分の1の面積が被害にあった七ヶ浜町で、ミュージカルの指導にあたっておりました。会館職員の皆さんの全面的な協力のもとに、検温、消毒、マスク、換気…あらゆる感染拡大防止策を尽くしながら、地元の子どもたちの夢を消さない、いや、夢を紡ぎ続けるための作業です。


いわゆる密を回避しながらのお稽古。意外に盲点とだったなと感じたのは、換気。
写真にはありませんが、会場の出入り口や袖の搬入口などは、全部開けて空気の流れをつくっています。

すると…暑い。蒸し暑い。
とにかく、外気温と会場の気温が同じぐらいになってしまいます。
もともと劇場は普通のオフィスなどよりもかなり換気能力が高く設計されているそうですから、そこまでしなくても良いのかもしれません。

見えない敵を相手に試行錯誤が続きます。
けれども私たちは、知恵と力を尽くして、何としても七ヶ浜ミュージカルの灯をともし続けたいと考えています。
19年続いているミュージカル。メンバーはみんな七ヶ浜が大好きになって地元に就職して続けてい入る方も多く、小さいときから続けているメンバーは立派な指導員として、後進の指導にあたってくれています。

さあ、稽古を続けます。
近い将来必ずまた舞台に立てる日が来る、と信じて。


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