2016年3月10日木曜日

大村さんのCD

かつて『黎明』というヒロセ純のファーストCDをリリースしました。
16曲入り全曲オリジナル。音楽家の榊原光裕さんはじめ沢山のミュージシャンの参加をいただきました。1992年のことです。


その時にレコーディングに参加くださって、初めてお会いしたのが、ジャズピアニストの大村武司さん。以来、ミュージカルの楽曲録音やコンサートなどでたびたびお世話になっておりました。

さて、先月、その大村さんがCDをリリースされたというので、その発売記念のライブにお邪魔してきました。
相変わらず、素敵な演奏でした。
ピアノはもちろんですが、実は私、大村さんのハモンドオルガンの大ファン。
CDの内容は、大村さんの音楽性の幅広さ、人柄の良さがしっかりと録音されているすばらしい作品です。


下記のアドレスからも手に入れることができるようですね。
ぜひご一聴を(^^♪

[CD]大村武司 / 軌跡 - 梓薫堂

 http://shikundo.ocnk.net/product/152


2016年3月9日水曜日

ヨネザアド幻想

手元に置きたいものだと
ずっと思っていた本。

先週、私たちが通う伝国座(山形県米沢市)のお稽古場に、米沢市のM課長さんが、わざわざ届けてくださいました。
先月これを注文しようとしたときに、ねこきちセンセが、すかさず「あたしのぶんも」と言うので、しっかり2冊購入させていただきました。



この本に出てくる、風景も言葉も、
私の心と身体には、すう~っと入ってくるのです。

ふるさと。
もうそこで母の声を聞くことは叶いませぬが、
そういう場所があるだけでも幸せなのかもしれません。

2016年3月8日火曜日

お稽古順調

お稽古場では、今月末に予定されている舞踊劇『バベルの塔』の稽古が順調に進められています。

今回は、SCSミュージカル研究所が26年目にして初めて挑む、大岡信(おおおか・まこと)先生の作品。ストレートプレイに加えて、SCSの得意分野の舞踊も取り入れた舞台。特に、梶賀先生の大胆なキャスティングによる若手の活躍が見どころ。
好評の『DANCE DAISUKI』も同時開催されます。

その『バベルの塔』。
実は、出演者に「アンダースタディ」と呼ばれる控えの役者がそれぞれついています。そちらの役者たちも、長いセリフや場面ごとの所作、ダンス、すべてカラダに入っています。それを短時間で覚えこむ姿は、身内のことながらあっぱれなものであります。
今回皆様にお披露目できないのは残念ですが、アンダースタディ・チームの演技も、出演予定チームに負けず劣らず魅力的な出来栄えです。
というわけで、虎視眈々と出番を狙う(笑)アンダースタディの存在は、お稽古場の緊張感を否応なく高めて、作品のクオリティ・アップに貢献しているようです。


そんな『バベルの塔』、『DANCE DAISUKI』公演概要は下記の通りでございます。皆さまのお越しを、出演者、スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

ただ、初日1回目のチケットは、現在売り切れでキャンセル待ちの状態でございます。申し訳ありません。そのほかの回もだんだん残り少ない状態となってまいりました。チケットのお求めは、お早めにどうぞ(^^♪

『バベルの塔 』~大岡信『あだしの』より~
      & 『DANCE DAISUKI』 2016 March

【日時】2016年
3月26日(    ①14:30~(Sold Out)  ②18:30~
3月27日(    ③11:00~                ④15:00~
           (各回20分前開場)

【チケット】
前売り2,300円 当日2,700円(税込・全席自由)
ローソンチケット(Lコード 26321)
ちけっとぴあ(Pコード 449-459)

【スタッフ】
『バベルの塔』:潤色・演出/梶賀千鶴子 音楽/ヒロセ純  出演/安室夏、亀井貢ほか
『DANCE DAISUKI』:構成・振付/梶賀千鶴子 音楽監督:草薙潤一 出演/SCSマスターコース

 【お問合せ】SCSミュージカル研究所
〒980-0811 仙台市青葉区一番町1丁目4-30さのやビル3F
        TEL 022-224-7051/FAX 022-213-7789
        e-mail: info@scsmusical.com
        URL: http://www.scsmusical.com 





2016年3月7日月曜日

恩師との時間

しばらく前に、下館和巳(しもだて・かずみ、東北学院大学教授)兄から「純ちゃん、興味あるんじゃない?」とお声がけ頂き、以来楽しみにしていた講義に出席した。先週末のことである。

『キーツのオード群再訪』。事実上、吉田信先生の最終講義である。


さて、その会場となっていた教室に入るなり、目が合ったのは、懐かしき恩師のお二人!
柴田良孝(しばた・よしたか)【中世イギリス英語英文学 】 先生 そして、遠藤健一(えんどう・けんいち)【18世紀イギリス文学、文学理論 】先生である 。

思わず「先生、お会いしたかった!」と言葉がこぼれた。 そして、迷わず両先生のすぐそばに自分の席を陣取った。
大学の教室という場所がそうさせたのか、一瞬にして私の感覚が30年以上さかのぼった。
私は英文学を東北学院大学で学んだ。いや学んだなどとは言えまい。バンド活動に熱中し、本や楽器を買うためのアルバイトに時間を費やし、決して褒められた態度の学生ではなかった私であった。
しかしながら当時の英文科の先生方は、そんな私にもたくさんのアドバイスや、授業を通じての示唆をくださった。お二人ももちろん。
特に遠藤先生は私がやっと卒業にこぎつけた時の担任(グループ主任)の先生。卒業証書を頂いたときに、教室で遠藤先生から「廣瀬君、よかったね、おめでとう。」と心のこもった声をかけて頂いたことは今でもはっきりと覚えている。

残念ながら、当時私が所属していたゼミの谷藤勇先生にお会いすることはもう叶わないのだけれど、吉田先生の最終講義を、恩師と机を並べて受けさせていただくという誉に与るなか、いつしか時は遡った。私が好きだった授業のひとつで「英語音声学」を担当されていた平河内健治先生のことも思い出していた。

一方、吉田先生は、キーツの深く美しい世界を、静かな口調の中で情熱的にお話しくださった。私はそのことばひとつひとつに、大変感銘を受けつつも時折、吉田先生の講義のお声の狭間に、30数年前に英国ロマン派の詩人たちの言葉を読んで聞かせてくださった谷藤先生の声まで蘇ってくるような感覚を得ていた。
講義のさいごに、司会の下館教授から「吉田先生に何か質問はないか」と促された私は、夢うつつのまま思わずその日の講義とはちょっとズレた質問をしてしまった。つまりはキーツの詩のなかでも学生時分に自分が好きだった詩についての質問である。
突然、キリギリスとコウロギの話題になったにも関わらず、吉田信先生は、静かな優しい口調で、丁寧に答えてくださった。

私には、そのお応えそのものが、静かなソネットの調べのように感じた。言葉に集中していくと、そこからどんどん音楽のようなものが聴こえてくるものである。
はからずも、吉田先生のご講義がきっかけで恩師との再会を果たすことができた。

有り難きは母校、そして、恩師との時間。



2016年3月6日日曜日

日曜は百花繚乱

日曜日のお稽古場はこのところ12時間連続フル稼働です。
午前中のキッズクラスにはじまって、オトナが中心となる夜の作品稽古まで。各クラスの平均年齢は少しづつ上がっていきます。
SCSミュージカル研究所は、年齢層の分厚さも特徴のひとつ。現在3歳から86歳までが所属しています。

キッズクラスの日曜チームは、振りのついたお歌を来月の発表会へ向けて特訓していました。特訓と言っても、あまりに可愛らしいので、指導者たちからは笑顔が絶えません。


また、午後になると、その上級となる「プライマリーコース」で、ダンスの基本ステップが繰り返されていました。
写真の子どもたちの背後で、おにいさん、おねいさんたちは、また別の課題をこなしていますね。つまり、お稽古場では、グループごとに同時進行でレッスンが進行して、レッスン内容の多様性を維持しているというわけです。


最近は、時間によって稽古場の人口密度がかなり増しています。クラスの区切りに行う「ポールドブラ」では、さながら百花繚乱


一人一人の才能が美しく花咲く瞬間を見る思いです。

一方、稽古場の片隅ではレッスンを終えた光源氏が、お迎えを待つ間おねいさんたちをひとりじめして話し込んでおりました(笑)


おねいさんたちも、ミュージカルを始めたころはお迎えを待つ側だったから、子どもたちの気持ちがよくわかるようです。



2016年3月5日土曜日

『バベルの塔』ゲネプロにて

1つ前のこのブログ記事にてご案内いたしました通り、SCSミュージカル研究所公認カメラマン K.Kashiwaya 氏 撮影の「バベルの塔~大岡信『あだしの』より」ゲネプロ(最終リハーサル)写真をいくつかご紹介いたします。
(尚、写真はオリジナルのものから解像度を変更してあります。また本ブログに掲載された写真の無断転載・転用は、著作権法により禁じられておりますのでご注意ください)

『バベルの塔』 CAST

カエデ: 安室 夏(やすむろ・なつ)
近江三郎: 亀井 貢(かめい・みつぎ)


桜子(中世)/サクラ(三郎の妻): 佐藤花月(さとう・かづき)
小平太(中世)/黒木: 狩野勇人(かの・はやと)
六兵衛(中世)/小林: 眞坂祐貴(まさか・ゆうき)

Black Boys: 安倍大夢、狩野勇人、眞坂祐貴、渡部佳徳、佐藤花月、佐々木寛奈








原作:大岡信『あだしの』
(日本文芸家協会 許諾番号203936)
潤色・演出・振付:梶賀千鶴子
音楽:ヒロセ純

(C)2016 SCS Musical Theatre Company & K.Kashiwaya All Rights Reserved.


2016年3月4日金曜日

春のメンバー募集

宮城県七ヶ浜町にある「七ヶ浜国際村」が行っている町の子どもたちに向けた舞台芸術育成事業。
ミュージカルやパーカッションのグループがあります。今年度で満15年を迎えています。

さて、その事業の一環で今月は17日(木)にお稽古の成果を一般の方々に公開する入場無料の年度末発表会が開催されます。
昨夜は、ミュージカルグループNaNa5931のメンバーが、 発表会での作品について、梶賀千鶴子先生から指導を仰いでおりました。


今回は、メンバーが2班に分かれ自分たちでダンスの振付や演出を考えて上演するという実験的な試みですが、先生もびっくりするほどの良い出来栄えとことです。

当日はロビーにて、パーカッショングループGroove7の演奏も行われます。
皆さまどうぞお気軽に七ヶ浜国際村へお越しくださいませ(^^♪
(下の写真は「広報しちがはま」より。クリックで拡大できます)





2016年3月3日木曜日

40万アクセス

ふと気が付けば、このブログページの左側に設置してあるアクセスカウンターが40万アクセスを突破していました。
こんな私の拙い記事でも、日々カウンターの数字が上がって、つまり、どちら様かは存じませぬがアクセスしてくださる方がいらっしゃることに感謝申し上げます。

毎日更新を目標にはしているものの、この先どこまで続けられるのか。肩の力を抜いて、分相応にマイペースで、ポレポレと更新できればと存じます。
記事の内容が皆様にお楽しみ頂けているのかどうか、甚だ心許ないのではありますが、お時間のあるときにでも、引き続きお付き合いいただければ幸いでございます(^^♪

2016年3月2日水曜日

ハロー・グッバイ

東北学院大学の下館ゼミ8期生の卒業公演打ち上げの会にお招きいただきました。
不肖ヒロセ純、同ゼミの「芸術顧問」という大役を仰せつかり、彼らと2年間にわたり節目節目で同じ時空を共有しました。


最後は、彼らが演じたシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』から各人お気に入りの台詞の再現にて、2年間の〆となりました。
学生諸君からの花束、うれしかったなぁ。ありがとう。
とても素晴らしい卒業公演を成し遂げた皆さんに心からの拍手を贈ります。

Hello, good-bye.
またどこかで会えることを信じて。
それまで必ず元気でね。


2016年3月1日火曜日

OJT

今日から弥生。
宮城県内ほとんどの公立高校は本日が卒業式。
朝の雪には少々びっくりいたしましたが、SCSの研究生にも高校3年生が何名かおります。本日は、たまにお日さまも顔出す佳き日。めでたく彼ら彼女らの卒業式が執り行われたのではと想像しておりました。

卒業と言えば、弊社オフィスではただ一人某国立大学大学院卒業の経歴を持つK氏。
昨日はオフィス内で若手社員のOJTに勤しんでおられました。


私たちの業務は、舞台に関わること全般にわたります。
役者といえども、こうした全般的な知識を身に着けておくことは必要です。 必ず彼らの表現や生活の役に立つときがやってきます。
私がカメラを向けていることも気づかないほど、トレーニングを受ける若者たちも、K氏も真剣なまなざしだったのが、印象的なひとときでした。