2018年9月3日月曜日

『キャッツ』のこと

今日出張先から事務所に戻ると劇団四季さんから情報誌「ラ・アルプ」が届いていました。
表紙はミュージカル『キャッツ』(=^・^=)


今回の東京公演チケットを入手した幸運な友人たちの何人かはすでに今回の新しい専用劇場での『キャッツ』を堪能してきたようです。
皆興奮した口調で感想を述べていましたが、かくいう私も幸運なことに先月鑑賞する機会に恵まれました。とにかくそれは一言では言い表せないあらゆる面で圧倒的な舞台。キャストは日本最高レベルの方々と言って過言ではありません。そして、何よりも観客全員を楽しませるエンターテイメント性の高い仕掛けがあちこちに見受けられて、客席に居る私はあっという間に『キャッツ』の世界に引きずり込まれました。

思い起こすと『キャッツ』に関しては、1988年に私が梶賀千鶴子センセと仙台で出会った頃にキャッツの『オーバーチュアー』を聴く機会があり、何か今までに触れたことのない音楽のように感じ、衝撃を受けた記憶があります。
なんとその5年ほど前に梶賀センセは『キャッツ』日本語版初演の演出補をされていたことを後になって知るわけですが、最近SCS事務所で古い資料の整理中に35年前の初演(1983年)パンフレットを見つけました。

日本初のミュージカル専用劇場でかつロングラン公演を成功させた当時のパンフレットを開いてみると、スタッフが記してあるページがありました。


これをみると劇団四季代表の浅利慶太先生から数えて梶賀センセは3人目にクレジットされていますね。2番目は(公社)日本照明家協会前会長の沢田祐二先生。初演時メインスタッフの中でも、大変重要な位置で梶賀センセが活躍されていたことがうかがえます。

しかしながら、現実のセンセは、とにかく猫好き、キャッツ大好き。劇場に近づくにつれ「楽しみだねえ、楽しみだ」と何度もつぶやき、はしゃぎ気味。専用劇場の中へ入るとグッツを買いまくり、『キャッツ』を知り尽くしている立場でありながら、客席ではまったく一般客と同じように声をあげて楽しんで鑑賞されていました。


センセいわく、なんでも1981年のロンドン初演を観たあと浅利慶太先生に「『キャッツ』を四季でやりましょうよ」と申し出たところ「この猫キチ(笑)が」と一笑に付されたんだとか。しかしその後、劇団四季が『キャッツ』を手がけることなり、日本のミュージカル界においても大きな出来事となったことは皆さまご承知のとおりであります。

とにかくセンセは今でもかわらず猫好き。スタッフが気づいたときにはすでに遅く、事務所の壁や棚などいたるところにねこちゃんの写真やイラストが所狭しと貼り付けてあります。

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