2016年4月30日土曜日

教室にて

大学の教室に、仙台フィルハーモニー管弦楽団からお二人をお招きしての授業。そんなちょっと珍しい形式で、今週の水曜日に東北学院大学泉キャンパスにて「文化プロデュース」という授業、実施しました。担当させていただいて4年目になります。
今週は「音楽の力」と題して、クラシック音楽の演奏家としてのお立場から、東北の仙台を拠点として音楽活動を行う意味や、地方におけるオーケストラの意義について、下館和巳教授と私も加わり、ゲストをお迎えして対談形式で議論をさせて頂くという授業内容でした。

ご協力頂いたのは木立至さん(オーボエ)と長谷川基さん(ヴィオラ) のお二人。

受講生の皆さんは、講義のなかでご披露いただいた演奏と、我々との対談に真剣に耳を傾け、かつ様々な質問も飛び出すなど、教室では、楽しいながらも中味の濃い時間が流れていました。

実は、演奏をしていただいている間、私自身は間近で体験するプロの演奏家の音にうっとり。
臨場感ならぬ、便乗感たっぷりの贅沢な気分を味わったのでありました(笑)

2016年4月29日金曜日

雨ニモマケズ

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
季節外レノ寒サニモマケズ…
本日から始まる「上杉まつり」。よねざわ市民ミュージカル「伝国座」のメンバーは、生き生きと元気なパフォーマンスで、その開幕祭に華を添えてくれていました。


とんぼ返りでしたが、仙台からクルマを走らせ、米沢まで急きょ伝国座のこのイベント出演の応援に行ってみました。が、しかし、5月になろうとする時期とは思えない気温。吐く息が白くなっていました。 なんでも青森のほうでは積雪があったりしたとか。
そんな中、ご声援くだっさったお客様、ほんとうにありがとうございます。

今日の寒さとはうらはらに、このあと今年の伝国座は次回作に向けての熱い展開が待っています。
詳細は、このブログでも随時ご紹介して参りますね!

2016年4月28日木曜日

陰翳礼賛

時折、昔読んだ本を買いなおして読んでみたりすることがある。
昔買った本は、諸事情で散逸してしまって手もとにない場合が多い。図書館から借りて読んだ本などはもちろん、手もとにはない。
私の場合、電子ブックは目が疲れるし、所有している感じがしない。やはり「実体」がある方がよい。本屋で懐かしいタイトルに出合うと、ついつい手にとってしまう。

そんな最近の購入本。
『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』(谷崎潤一郎)


読み返してみると、まったく素晴らしい日本の芸術論であることを再認識する。
昭和初期に書かれた随筆だが、今読んでもみずみずしい。若い頃には気づかなかったことも多い。再読には必ず発見がある。

一方、昨夜の夕食。
とある隠れ家にて、音楽や文学での表現活動に携わる友人たちと、興味深い話題の連続となった。


食事の時の明かりは重要である。
友人たちの言葉は縦横無尽に光と影を行き交っているように感じた。

まさに、
陰翳礼賛。



2016年4月26日火曜日

ワンダフル

キッズクラスの発表会が開催されたホールの1階、仙台三越の入り口でのこと。
ライオン君の隣に、柴犬まる氏が鎮座されておりました。


かわいい(^^♪

人気の柴犬まる氏のイベントが開催されていたようです。

さて、犬の思い出として、忘れられないのは、昔「仙台興譲館」という学生寮(角五郎1丁目にあった)で、住込みで寮生のお世話をしてくださっていた「山崎おばさん」が飼っていらした「ろろ」という名の雑種犬。

ろろは、なぜか僕を気に入ってくれて、寮を出たあとも、訪れるたびに大歓迎をしてくれていました。
おばさんの話によれば、夕方、学校やバイトを終えて寮に戻る際、門から100メートルぐらい離れたところにある酒屋さんの角をまがる僕のバイクの音を聞くと、ちぎれんばかりに尻尾を振って寮の玄関まで迎えに出たそうです。


夜は、寮生の部屋を見回ってくれるのが日課で、僕の部屋にも鼻先でドアを開け毎晩訪れて、10分ぐらい時間をつぶしてから、ねぐらに戻っていきました。
まれに僕が外泊などしようものなら、朝には部屋の真ん中に、ろろの○んちがこんもりと…(笑) などということもありました。
結構やきもちやきの犬でした。寮生みんなに可愛がられてたっけな。しかしある時には、不審者に吠えまくって、不法侵入者を階段の踊り場に追い詰めたというお手柄も。

毎日のように「ろろ」と散歩した広瀬川の堤防は、今でも懐かしき思い出の場所。そして、ワンダフルな青春の日々。
写真は、手元に1枚だけ残っている「ろろ」との貴重な2ショット。
1984年、夏のある日。


今でも、私の机のそばに飾ってあります。



2016年4月25日月曜日

楽しい時間はあっという間でした(^^♪

キッズクラスの発表会が、おかげさまで無事に終了しました。
アンケートにも「楽しかった~」という感想をたくさんいただきました。

劇中のあるシーンでは女の子が「怪獣」に襲われて、危機一髪!


しかし、このあと、女の子の救出に登場した「昭和チックなヒーロー」は、子供たちの一番人気だったようです。
客席のお子さんたちも一緒に、緊張したり、応援したり、笑ったり… 怪獣たちが退散すると、舞台上の子どもたちも、客席のお子さんたちも大喜びでした。
この他にも、ミュージックベルを使ったナンバーや、稽古場でのお稽古再現シーンなど、バラエティに富んだ構成。


今回の発表会。演奏曲は17曲とボリュームがあるのですが「あっという間でした~」というご感想も多く寄せられました。

子どもたちが笑顔になるものには、時代を超えて共通点があるようです。
震災後、私たちの活動のキーワードは、変わらずに「子どもの笑顔」です。

さて、来月のSCSミュージカル研究所は、新緑の季節恒例「いのちのシリーズ」と銘打ったミュージカル。
高齢化社会を子ども目線でとらえたファンキーな作品『エイジング』を上演いたします。
詳細は、随時このブログでもお知らせしてまいります。どうぞお楽しみに。

(写真はオリジナルのものから解像度を変えてあります。また本ブログに掲載された写真の無断転用・掲載は法により禁じられておりますのでご注意ください)
(C)2016 SCS Musical Theatre Company & K.Kashiwaya All rights reserved.
 


2016年4月24日日曜日

初日、たくさんの拍手いただきました。

キッズクラスの発表会初日、無事に終えることができました。
たくさんのお客さまにおいでいただき、初舞台の子たちにも、たくさんの拍手を頂きました。
この場をお借りしてご来場の皆さまに心より御礼申し上げます。


今回は、プライマリーの先輩たちや、プロフェッショナルなマスターコースのお兄さん、お姉さんたちとの共演も楽しい時間。


子どもたちが笑顔は、客席の大人たちにも笑顔の花が咲かせてくれました。

さぁ、今日の舞台もみんなでがんばるぞ~(^^♪


(尚、写真はオリジナルのものから解像度を変えてあります。また本ブログに掲載された写真の無断転用・掲載は法により禁じられておりますのでご注意ください)

(C)2016 SCS Musical Theatre Company & K.Kashiwaya All rights reserved.
 

2016年4月23日土曜日

こころをひとつに

キッズクラスの発表会が間もなく開演です。
昨夜は、その最終リハーサルが行われました。

衣裳は着けていませんが、それ以外は本番通りに舞台が進められました。


諸事情により公演直前での曲目変更などもありましたが、オトナも子どもも、みんなで、こころをひとつにして、取り組みました。


梶賀センセも最後の最後まで、子どもたちに細かな指導を重ねながら、場面ごとの完成度を高めていきます。
今日の舞台では、普段子どもたちがセンセから頂いた振付を練習する場面も再現されます。
ちょっとした「子ども版コーラスライン」。

どうぞ、お楽しみに(^^♪

2016年4月22日金曜日

静寂

七ヶ浜国際村。
毎週ここにお邪魔しています。

稽古の合間のホールに座ってみました。

たまたま客席には私一人。
舞台の上にも、舞台袖にも、誰もいません。


し~んとした空間でした。
舞台の上に針が一本落ちても、大きな音として聞こえてきそうな静寂です。

そっと目を閉じてみました。
すると、瞼に浮かんできたのは、たくさんのお客さまが詰めかけて、満席となった会場と、舞台美術や照明…そこに子供たちの舞台衣裳の放つゴージャスな光に溢れたプロセニアム舞台。

賑やかな、そして華やかな光景です。なおかつ客席の私は胎内にいるような不思議な安堵感。
刹那の幻想でありました。

そして、再びそっと目を開けると、
もとの、し~んとした劇場であります。

まったく宇宙や地球の歴史に比べたら、我々の一生など、瞬くよりも短い時間であります。瞬くその一瞬のようなものなのでしょう。
そんなことを想いつつ、
私が舞台と関わる人生はもう少し続きそうです。



2016年4月21日木曜日

惹きつけるもの

私の部屋の窓辺に置いていたスズランの蕾がほころびはじめました。
朝日を浴びて気持ちよさそうに見えますね。


なんと可愛らしい姿でありましょう。
スズランをプレゼントしてもらうと幸せになれるって噂もあります。

しかし、この子は本来、日陰っぽいところが好きなのだとか。
意外です。自分勝手な思い込みはいけませんね。

花は見かけによらぬもの。
綺麗なバラには棘がある。
可愛いスズランちゃんには毒がある。

凡そ世の中、
美しいものにはすべて…

それゆえに人の心を惹きつけるのでありましょう。

くわばらくわばら(笑)


2016年4月20日水曜日

怪獣

キッズクラス発表会リハーサル稽古場にて。
試しにセンセが「ウルトラマンのうた」を知っている人と聞いたら、人数はゼロ。
そりゃあ、そうですよね、指導員も含め稽古場はみんな平成生まれ。

でも「怪獣」という単語については知っている子がほとんどでした。

そう、今度の舞台では、不思議な「怪獣」も出てくるんです。
(ちょっぴりネタバレ(;^_^A)


大喜びする子ども、口を開けたままの子ども、半べそかく子ども。
反応は十人十色であります。
しかし、総じて「たのしい!」のだそうです。

観ているこちらは、昭和も平成もなく変わらぬ子どもたちの反応が「たのしい」のでありました。