8月15日である。
私が幼い頃に聴いた話を思い出す。
祖母が、弟を産んで間もなく亡くなった母親(曾祖母)の代わりに、まるで我が子のようにして育てた実の弟を特攻隊にとられた。沖縄で亡くなった。という話。
今日は、8月6日、9日と並んで、日本人が忘れてはいけない8月の重要な日だ。
この春のSCSミュージカルでは「戦争を知らない子どもたち」というナンバーも歌われ、平成生まれの子どもたちが、その歌を歌う姿は誰の目にも新鮮に映った。
一方、私は戦後生まれには間違いないが、実のところその歌がはやった頃より、すこし遅れてきた世代。10代から20代にかけてはイギリスやアメリカのロックに夢中になっていた。
さて昨夜、お盆のさなか、、ひょんな思い付きで、大学に入ってから時々お邪魔していたロック喫茶に久々に訪ねた。
「ピーターパン」というそのお店。ここで時折聴かせてもらった70年代から80年代のロックは、今でも私の中では宝物ののように輝いている。
マスターの選曲は、いつも刺激的で、ターンテーブルに針が落ちるたびに、新しい世界の扉が開いていくような気持ちになった。
洋楽にかぶれる私は、祖父や祖母の世代にどんな風に映っていたのだろう。
戦前戦中戦後と小学校の校長をしていた祖父は、戦時中、空襲警報が鳴ると児童や職員を避難させた後、身を挺して奉安殿をおまもりしたという話も直接聞いた。そういう時代であったのだ。戦争は知らないけれど、悲しみを湛えた祖母のあの姿だけはしっかりと記憶に残っている。
終戦70年の日。
今日は一日事務所にこもって、静かに過ごしていた。
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