2014年3月30日日曜日

手書きはあったかい

少し大きめの郵便物が事務所に届いた。
開いてみると、色紙が入っていた。

この春社会人として巣立っていく学生たちの寄せ書きだ。
東北学院大学教養学部下館ゼミの6期生諸君による私宛の手書きメッセージ。


手書きの文字はあたたかい。
読んでいると、一人一人の顔が浮かんでくる。
私が俳優修業ゼミをお手伝いするようになって、4年ほど経つ。
この間、多くの素晴らしい個性や感性を持った学生たちと出会うことができた。
みんなと出会えたことを、今も嬉しく、誇らしく思っているよ。
私ごときが、芸術顧問という大役を仰せつかり、
どれ程君たちの役に立てたのか、 一抹の不安を覚えていたから、
こうして、メッセージをもらうことは、とても嬉しい。
あったかい気持ちにさせてくれて、ありがとう。

下館ゼミは、シェイクスピアの作品を言語学的に分析して、
自分たちのシナリオに仕上げる。
それだけでも、高いハードルであるが、
さらに、それを自分たちで演じていくという俳優修業の要素が加わる。

この冬、そうした一連のプロセスをやり遂げた時の、
みんなの美しい涙を、今もしっかりと覚えている。

そして、ここにメッセージを寄せてくれたみんなは、明日から社会人。
もう、学生という身分ではなく、学校が守ってくれることもなくなるのだ。
しかし、心配することはない。

「上演」という未知の頂きに登るために様々な困難を乗り越えて
仲間とともに、このゼミで過ごした密度の高い時間と経験は、
きっと君たちのこれからに、役立っていくことを保証する。

羽ばたけ、後輩諸君!

2014年3月28日金曜日

あと一週間

「ふだん(ミュージカルなどの)制作者として作曲や演奏をお願いする側の人間が「歌う」ってのが、なかなか面白いね。」
ある知人から、そんなふうなことを言われた。

なるほど、そう言われてみれば、そうなのかもね。
とにもかくにも、2年ぶりのJUN_harvestライブまで、あと1週間。
今回は、仙台と東京の2カ所で公演します。


ゲストに作曲家の上田亨さんをお迎えし、彼にはピアノの他に、自作の曲を歌っていただこうかな、と計画中。上田さんは、様々な劇団に楽曲を提供している演劇業界では著名な作曲家です。
普段、楽曲を提供する側の、そんな彼が歌うと、これまたどんな感じなのでしょう。
なるほど、知人が面白がった感覚がちょっとわかります。

このほか、メンバーには、
サイトウミノル(ギター)、只野展也(ベース)、黒瀬理知(ドラムス)。

サイトウミノルさんは、ヒロセ純が学生のころから尊敬しているギタリスト。バンマスです。
そして、只野展也(ただののぶや)さんは、ベース、シンセサイザーの演奏はもちろん、編曲もこなすマルチタレント。舞台作品への楽曲提供も多数。
黒瀬理知(くろせみちとも)さんは、メンバーでは最も若いのですが、皆の厚い信頼を得ているドラムの先生でもあります。震災後は、瓦礫を使った再生楽器の活動にも尽力していました。

それぞれの世界でプロとして活動しているメンバーが久しぶりに集結。

今から僕自身もワクワクしています!
みなさま、4月4日(金)は是非エルパーク仙台スタジオホールまでおいでくださいませ~
18:45にメンバー揃ってお待ちしております(^_^)

2014年3月27日木曜日

別れの季節

弥生も残すところあとわずか。
今夜は七ケ浜国際村で今年度の活動の最後を締めくくる成果発表のステージがありました。
NaNa5931の発表に続いてGroove7の演奏が披露されました。
NaNa5931は、宮沢賢治の「貝の火」をモチーフに、梶賀千鶴子先生が台本を書いて下さった「きらきら」というミニミュージカルを披露。


特筆すべきは、NaNaメンバーは全員で振り付けや演出に挑戦したことです。今夜は無料で家族や関係者、出演者の友人の皆さんを客席にお招きしていました。開演前に、台本と音楽以外は全てメンバーが考えて練習してきた旨の説明がなされ、終演後は客席から、感嘆の声と大きな拍手が沸き起こっていました。
一方、Groove7のメンバーは、マリンバやジャンベの演奏の他、プラスティックカップを使った新しいパーカッションの曲にも挑戦。それぞれに個性あふれるパフォーマンスに、こちらもまた、大きな拍手。

そして、今日はサプライズコーナーがありました。
これには、私も知らされていなかったので、びっくり。
2つのグループの発表が終わり、終わりの会に入ろうとしたその時に、突然、5年間この七ケ浜国際村でパフォーマンスカンパニーの担当としてご尽力頂いたOさんへ、子供たちから感謝の歌が贈られたのです。
Oさんは、この春人事異動で国際村を離れるために、今日が最後の子供達との時間でした。


歌われたのは「KIZUNA」「ゴーへ」「ほんとうにありがとう」。


子供たちの粋な演出に、本人はもちろん、客席の私も涙。

Oさん、ほんとうにありがとうございました。
震災という大きな出来事に子供たちが負けないように、
あなたが心を尽くし、時間をかけて育ててくださったこの2つのグループは、
今後さらに羽ばたいていけるように、引き続き力を合わせていきます。

2014年3月26日水曜日

春がやってきたわけで…

昨日、西武新宿線のとある駅で電車を待っていました。


ほとんど人影のないそのホームに、うららかな日差しが降り注ぎ、僕は、なんだかふんわりととした気持ちになっていました。


手持ちのコートが邪魔になるような気温。

ふと、やるべきことたちをうっちゃって、
このままずーっと日向ぼっこしていたいなぁなどと妄想。

この季節は、みんなウキウキするのかもしれませんが、
自分が春に生まれたからでしょうか、
僕にとっては一年で一番落ち着く季節。
まぁ、基本がなまけものなのかもしれません。
あ~、このままお昼寝したいって気分。

夕方、仙台に向かう新幹線の車中、携帯の画面を見ると、
東京のソメイヨシノが開花」とな。

そうか、
江戸にも春がいらっしゃいましたか。
仙台にも、もうすぐ春がくるわけで。
そしたら、
歌でも歌って過ごしましょう。

皆さん、4月4日、お待ちしております!

2014年3月25日火曜日

3年過ぎて

昨日の河北新報朝刊を開いて感動。
見開き2面で、先日仙台で行われた3.11メモリアル・イベントの記事が掲載されていました。


3年前、河北新報社と宮城県が「ありがとうの詩」という詩を公募して、1冊の詩集を出版しました。さらに入選した詩に曲をつけたCDが付録としてついたものでした。ヒロセ純もそのうち1曲を担当しました。
昨年もメモリアルイベントが開催されましたが、今年は「未来へ 希望の詩」をテーマに一般から詩が募集され、優秀な作品が紹介されまた。
また、歌手の岡本真夜さんと川嶋あいさんのコンサートも開かれ、フィナーレではSCSミュージカル研究所も、コーラスとダンスで賛助出演いたしました。


「ありがとう」そして、「未来へ」。
あれから3年が過ぎて、
どちらも、今の私たちにとっては、忘れてはいけない言葉たちです。


2014年3月24日月曜日

伝国座のでんちゃん

昨日、山形県川西町で開催されたこども演劇祭に行かれた方からメールを頂きました。
「観に来てくれた小学校一年生が、でんちゃん(主人公)がやる気無いのが面白かったそうです。最初は恥ずかしがって歌わなかったのですが、早口言葉に挑戦したり、拍手でパンパンパパン!を、楽しそうにやってました。」とのこと。
客席の子供たちが楽しんでくれた様子が目に浮かぶような、嬉しい便りです。


昨日の舞台に出演した米沢のミュージカルグループ伝国座の代表メンバーは、しっかりミッションを果たしてくれたようです。

この伝国座というネーミングは上杉鷹山の「伝国の辞」から頂いたものです。
伝国の辞では、江戸時代という封建社会にあるにも関わらず、現在でいうところの民主主義の様な概念が短い文章で説かれています。
一国を預かる城主であるからこそ、民の心を重んじなければならない、ということを鷹山は、時期城主、そして後世に伝えたかったのでしょう。現代の我々にとっても政治、経済、文化、あらゆる分野に対し示唆に富んだ文であると感じています。
一方、その鷹山公が伝国の辞をお書きになったのはなぜか。
私は、伝国の根底にある「伝えていくことの重要性」を外に示して行くことが、伝国座の活動の背骨であると考えています。

昨日のミニミュージカルの主人公「でんちゃん」は、作者による架空の人物です。でんは、伝国のでんです。ミュージカルでは面倒くさがりやのでんちゃんが、周囲の子供たちの力で様々な気づき発見していくストーリーが展開されます。
頂いた感想にあるように。もしも子供たちの世界で、その時間、でんちゃんが、現実になってくれていたとすれば、小さなことではありますが、伝国座にとっては、大きな一歩であります。

2014年3月23日日曜日

浜の涙

昼前に仙台を出て、マリンバ奏者の星律子さん率いるグループによるコンサート「マリンバファンタジー」に出かけた。
場所は七ケ浜町にある国際村ホール。
地元の福祉施設「みお七ケ浜」と七ケ浜国際村事業協会、マリンバファンタジーの3者による共同開催のコンサートである。星律子先生が指導にあたるGroove7のメンバーも演奏や運営のお手伝いに入った。
コンサートはたくさんのお客さまに恵まれ、ゲストの笙奏者YUUさんの演奏も見事であった。YUUさんとは、久しぶりの再会で、嬉しかった。
本日の私の役割は、会場や受付周りのお手伝いであったので、全ての演奏を聴くことは、叶わなかったのであるが、後半少し客席後ろで聴くことができた。


素晴らしい演奏にアンコールや、スタンディングオベーションが沸き起こった。
フィナーレの演奏中。
舞台奥のホリゾントが開き、七ケ浜の(被災した)町と、美しい海が舞台の背景として広がった。


その時私は客席後ろに立ってドア番をしていたこともあり、お客さまの後ろ姿も見ていた。
何人かの紳士は、目尻に手をやり、何人かのご婦人はハンカチを取り出していらっしゃるのがわかった。
美しい音楽と共に舞台奥に見えてきた七ケ浜の町は、客席に座る人々それぞれに様々な感情を呼び起こさせたのであろう。
私には、コンサートのエンディングに現れたその七ケ浜の景色が、客席に人々の心を浄化していくように、それぞれの涙をいざなっているように思えた。

美しい音楽と涙が、被災地を癒しているように思えた、
というのは少々大げさな表現かもしれないが、
少なくとも私にはそう感じられた。

不思議に私の心も安らいでいくようなひと時であった。

2014年3月22日土曜日

うれしいねぇ~

昨夜のよねざわ市民ミュージカル伝国座(山形県)のお稽古場。
外は細かい雪が降っていて、気温もだいぶ下がっていました。
昨日のお稽古場の周囲は田んぼでしたから、軽く地吹雪状態。

しかし、お稽古場内部は、いつも以上に明るくかつ熱気あふれる雰囲気。
それというもの、明日は川西町にあるフレンドリープラザというところのホールで、こども演劇祭があり、伝国座もそのイベントに参加するため、その仕上げのお稽古日だったからです。

熱心な伝国座のメンバーの演技、そしてそれを支える大人たちの熱気で、外の寒さは嘘のようでした。サポーターでもある米沢おはりこーずの皆さんは、子どもたちのために、素敵な衣裳をつくってくださっておりました。

さて、そのお稽古が終わったのち「合格しました!」と、一人の少女が駆け寄ってきました。
ふと見れば、その手には志望していた高校の合格通知。


そして「純さんの後輩になります!」と、笑顔。
その笑顔を見たとき、勉強はもちろん、伝国座の活動もぎりぎりまで一生懸命やっていた彼女の姿が、ぱぁ~っと僕の脳裏をよぎりました。
がんばったね!
よかった、よかった。
最高の春になったね。
しかし、高校時代成績の良くなかった僕のマネはしないでね(笑)
メンバーには、この春から中学に進む子も居ます。
それぞれが、楽しい3年間になりますように。

帰り道、山形と福島にまたがる栗子峠では、道路に積雪はないものの、濡れた路面が完全凍結して、黒光り。まるでスケートリンクのような状態でした。
こんな時は「急」のつく運転操作は厳禁です。けれども、連休の初日でもあるからして、こうした路面状況に慣れていないサンデードライバーのクルマが突っ込んできたらヤバいなぁ、飛ばしてくる大型トラックが対向車線はみ出してこないかなぁ、などと内心ドキドキハラハラ。
でも、稽古場で沢山の嬉しいニュースや、かわいい子どもたちの顔を浮かんできて、いつにも増して安全運転になっているのでありました。

子どもたちの笑顔には、
事故防止、ひいてはオトナの寿命を延ばす間接的効果があるかもね。

2014年3月21日金曜日

お稽古場狭し(^_^)

春分の日の今日は、午前中からお稽古場に続々と研究生たちが集まってきます。
4月5日~6日の本番に向かって、それぞれがそれぞれの立場で山場を迎えています。


舞台は、ひとりじゃ出来ない。そして、お稽古場では子どもも大人もスタッフも、集中力が要求されます。
チームワーク、自助、共助、様々なかたちて力を合わせながら、楽しい場面が作り出さされてゆきます。

本番まで約2週間。
一意専心。

2014年3月20日木曜日

募集中

七ヶ浜国際村を拠点として活動を続けるパーカッション・アンサンブル・グループのGroove7(グルーブセブン)は、新学期を迎えるにあたり、新しいメンバーを募集しています。




一流の指導者のものとで、ジャンベやマリンバ、ドラムセット、アシシ、アゴゴ、ボンゴやコンガなど、いろんなパーカッションを楽しみながら演奏することができます。

このGroove7は、自治体(七ヶ浜町)が育成を続けており、写真のチラシ文面にもあるように、ジャズミュージシャンの渡辺貞夫さんのコンサートへの出演や、定禅寺ストリートジャズフェスティバル・フィナーレへの出演など、年々評価が高まっている団体です。
募集対象は原則として七ヶ浜町在住の方々になりますが、ご興味のある方は、是非七ヶ浜国際村まで、お問い合わせください。
電話:022-357-5931(七ヶ浜国際村事業協会)