2014年3月30日日曜日

手書きはあったかい

少し大きめの郵便物が事務所に届いた。
開いてみると、色紙が入っていた。

この春社会人として巣立っていく学生たちの寄せ書きだ。
東北学院大学教養学部下館ゼミの6期生諸君による私宛の手書きメッセージ。


手書きの文字はあたたかい。
読んでいると、一人一人の顔が浮かんでくる。
私が俳優修業ゼミをお手伝いするようになって、4年ほど経つ。
この間、多くの素晴らしい個性や感性を持った学生たちと出会うことができた。
みんなと出会えたことを、今も嬉しく、誇らしく思っているよ。
私ごときが、芸術顧問という大役を仰せつかり、
どれ程君たちの役に立てたのか、 一抹の不安を覚えていたから、
こうして、メッセージをもらうことは、とても嬉しい。
あったかい気持ちにさせてくれて、ありがとう。

下館ゼミは、シェイクスピアの作品を言語学的に分析して、
自分たちのシナリオに仕上げる。
それだけでも、高いハードルであるが、
さらに、それを自分たちで演じていくという俳優修業の要素が加わる。

この冬、そうした一連のプロセスをやり遂げた時の、
みんなの美しい涙を、今もしっかりと覚えている。

そして、ここにメッセージを寄せてくれたみんなは、明日から社会人。
もう、学生という身分ではなく、学校が守ってくれることもなくなるのだ。
しかし、心配することはない。

「上演」という未知の頂きに登るために様々な困難を乗り越えて
仲間とともに、このゼミで過ごした密度の高い時間と経験は、
きっと君たちのこれからに、役立っていくことを保証する。

羽ばたけ、後輩諸君!

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