昼間、トンボが沢山飛んでいるのをみた。残念ながら遠かったので写真は撮れなかったが、一瞬赤とんぼ(アキアカネ)かと思いどきっとした。赤とんぼには早すぎる。よく見たら腹に赤い色は見受けられずちょっと安心。先週の木曜日は七ヶ浜でヒグラシの声を聞いて、もうそんな季節なのかと思った。植物や昆虫は確実に季節を感じている。
時間に追われて恐らく季節に鈍感になっていた僕だが、なぜかこの10日ぐらい一人で居ると外の空気や音に敏感になっている気がする。
梅雨はまだ明けず、今日も霧雨が降っている。このあと、きっと夏がやってくる。死ぬまでにあと何度夏を体験できるのだろう。さっきのトンボもそうだが、季節を1度しか体験しない虫たちは、いのちを精一杯生きる。きっとそうしている。彼らに今年はどうするかなどという選択肢は無い。
ニンゲンの体にも季節を感じるセンサーと時計が仕組まれているとすれば、僕の体内でそれが動き始めているのを感じる。
毎週木曜は七ヶ浜町に来ている。今日も稽古場では子供たちの元気な声や演奏が響いていて、その声にほっとさせられる。地球にある島、日本、その中の東北のある地点で、こうして移ろいゆく季節を感じながら、僕はこのあと自分の音楽活動で何を伝えたらいいのか、そして僕たちの表現について考えている。
ちなみに(今まで知らなかったが)仙台管区気象台のページに生物季節観測というページがあった。簡単なデータだが、深読みすると地球は人間たちだけのものじゃないことが見えてくる気がする。
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