久しぶりに「伝国座」のお稽古場へと向かいました。
今回は文字通り小さな旅をした気分です。
仙台から福島市を経由して米沢に入ります。
実家のある米沢駅近くを過ぎて、市内中心部へ進むと、あちこちで桜が満開です。仙台の桜は、すっかり散ってしまっていましたから、得をした気分になりました。
子どもの頃、よく遊んだ上杉神社南側にある赤い橋あたり。
桜の木は、数枚の花弁を、風に任せるように手放しながら、美しく咲き乱れていました。
ここも、子どもの頃によく通った道。
上の写真右手に見える懐かしい写真館の建物は昔のままです。
正面は、こんな感じ。 昭和初期に建てられたと聞いたことがります。
さらに西へ進んで、たどり着いたお稽古場。
今日のお稽古場は愛宕山の麓にあります。
伝国座のメンバーと会うのは新学期になって、昨日が最初。
進学、進級を終えたメンバーの晴れがましい顔ぶれです。
伝国座の活動を続けたいと、進学先にあえて地元の国立大学を選び、山形市から米沢までレッスンに通う大学生。
社会人1年目でミュージカルに誘われ、2年目はさらに真剣にのめりこむ(笑)決心をした青年。
震災後、福島からの避難生活のなか、伝国座ミュージカルと出会い、この春福島の家に戻ったけれど、ミュージカルでの絆を大事にして続けたいと、福島市からレッスンに通ってきている子…。
それぞれの顔に、それぞれの希望をたたえて、
お稽古場にも、雪国米沢にも、春は訪れています。
稽古場のそとに目を移せば、
なでら山に沈んだ春の陽が美しく空を染めておりました。
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