アンダースタディ[understudy]。
オペラや演劇などで使われる、舞台用語です。いわゆる「代役」のことですが、今回の「バベルの塔~大岡信『あだしの』より」では、主演の二人と脇役の3人に、それぞれこのアンダースタディが付いています。
しかし代役と言っても、その場しのぎの代役ではありません。彼らは、作品稽古の最初から最後まで稽古場に張り付いて、本役となる役者の一挙手一投足をくまなく観察し、かつセリフも完璧に入れておく必要があります。
さらに、今回のアンダースタディ各人は、もちろん自分の役も持っています。つまり考えようによっては、これは主役以上に難しい役どころと言えるかもしれません。
写真は、演技や台詞の背景について、演出の梶賀千鶴子先生から『バベルの塔』の役者たちに、課題が提示されている様子。いわゆる「ダメだし」の現場です。
もちろん、アンダースタディとなっている役者たちも、同じようにその課題に取り組み、一つずつ克服していきます。演出家はアンダースタディにも主役と同じかそれ以上のクオリティを要求します。一瞬たりとも気が抜けない、張り詰めた空気が稽古場を満たしています。
『バベルの塔』公演まで、あと2日。
何もなければそれを演ずることのない彼らアンダースタディたちによって、この作品の味わいに奥行きと厚みが与えられているように感じます。
SCSミュージカル研究所の新たな挑戦です。どうぞご期待ください。
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『バベルの塔 』~大岡信『あだしの』より~
& 『DANCE DAISUKI』 2016 March
【日時】2016年
3月26日(土) ①14:30~ ②18:30~
3月27日(日) ③11:00~(完売) ④15:00~
(各回20分前開場)
【チケット】前売り2,300円 当日2,700円(税込・全席自由)
【スタッフ・出演】
『バベルの塔』:潤色・演出/梶賀千鶴子 音楽/ヒロセ純 出演/安室夏、亀井貢ほか
『DANCE DAISUKI』:構成・振付/梶賀千鶴子 音楽監督:草薙潤一 出演/SCSマスターコース
皆さまのお越しを心からお待ち申し上げております。
【お問合せ】SCSミュージカル研究所
〒980-0811 仙台市青葉区一番町1丁目4-30さのやビル3F
電話 022-224-7051 / ファックス 022-213-7789
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