2014年8月31日日曜日

夏が逝く

事務所の窓から空を見上げれば、もう秋に移りゆくような雲の様子。私が留守にしている間目の前のビルの解体作業は捗り、空は少し広くなっている。


さて、昨夜。
片平丁を歩くと、月と目が合った。
あまりに美しく佇んでおられるので、月好きの友にメールしたほどだ。


伊達政宗公(1567~1636)を思い出した。
その辞世の句のせいか、兜のせいか…。
米沢生まれ、B型…という理由からではなかろう。
時に月は、政宗公に限らず擬人化されて私に迫ってくることがある。

その月を追うように、否、導かれるがごとく歩きながら、眠られている場所の近くまで。すなわち御霊屋橋(おたまやばし)に差し掛かると、政宗公はまさにその場所、山影に沈んでゆかれる寸前。


昨年は宮城県などが主催するミュージカルの舞台で政宗公の家臣、支倉常長役を務めさせていただいた。その時にもずっと感じていた政宗公からの不思議なメッセージが蘇る。

一方、この夏、シェイクスピア(1564~1616)のお墓を訪ねる機会があった。


奇しくも政宗公と同じ時代に生まれた方。
考えすぎだとは思うが、不思議な符号である。
因みに支倉常長は、シェイクスピアが引退した翌年の1613年に月ノ浦(現在の石巻市)からヨーロッパへ向けて出帆している。

あぁ、今年の夏が逝く。


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