2013年6月15日土曜日

『こうもり』Die Fledermaus

昨夜はカエル、今夜は蝙蝠。
連日、動物を相手にしているような表現ではありますが、は虫類のカエルも、ほ乳類のこうもりも、好き嫌いの分かれる生き物です。
しかし、どちらもよく観察すると実にかわいらしい。当然のことながら、ニンゲンたちとは違って、裏切りや、嫉妬、媚び諂いなどありません。ニンゲン以外の生き物たちは生きることにまじめです。

おっと、脱線しそうになりました。
昨夜のカエルの合唱がまだ耳に残ったまま、今日お邪魔しているのは、仙台市南部の小高い丘の上にある「こうもり」のお稽古場。


『こうもり』(Die Fledermaus)は、ヨハン・シュトラウス2世が1874年に作曲し初演された全3幕のオペレッタです。お話の内容が大晦日のパーティを軸としていることから、ドイツ語圏の歌劇場では年末恒例の演目となっているとのことです。

それにしても、動物たちとは大違いなニンゲンたちの生活と、それをおもしろおかしく音楽とお芝居で描いていく「こうもり」。
私は演出家、助手を送迎しながらSCS代表の立場でオブザーバー的に稽古場に入らせていただいているのですが、さすが仙台を代表するオペラ歌手の皆さんです。稽古が進むにつれて、それぞれの役柄の方々に見えてきます。豊富なご経験に支えられた表現の数々は私も大変勉強になります。

指揮の本多先生、演出の梶賀先生による、熱のこもった、それでいて楽しい雰囲気のなか、稽古が進んでいきます。両先生の息の合ったディレクションで、稽古を重ねるたび「喜歌劇」にどんどん磨きがかかっていくのがわかります。
今日は冒頭に舞台美術スタッフとの打ち合わせもあり、どんどん作品が立体化されていく感じです。

写真は、思わず演出家席から飛び出して指導にあたる梶賀先生。


仙台オペラ協会による「こうもり」公演は
9月7日(土)、8日(日)
東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)にて

0 件のコメント: