2015年11月7日土曜日

蕎麦を啜りて

過日、とある蕎麦屋にて。
蕎麦を啜りつつ、ふとその店の庭先に目を移せば、秋の日の木漏れ日の美しくちらちらと植木の葉を揺らしていた。
一瞬遠い日の祖父の姿を見たような、何故だか少しの懐かしき安心を得た。
味覚は、その場の環境や色、香り、そして先入観などで大きく印象が変わることは、ここまで生きて体得済みである。
私にはどれだけの時間が残されているのか。
然り気無い日常の幸福に敏感でありたいと切に願う。

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