2015年11月28日土曜日

東京のお寿司屋さんと七ヶ浜

それは、2012年の夏のことでした。
七ヶ浜の子供たちが、プロでもこのステージを踏むことは難しいと言われる、日生劇場でミュージカル「ゴーへ」の単独公演を実施する機会に恵まれました。
満席となった劇場で、客席から沢山の善意と応援を頂きながらの公演でありました。


このことは、その後、町の広報誌の表紙を飾り、特集も組まれるなど、地元の人々を大いに元気づけるきっかけとなったことは、このブログでも随時お伝えしてきたとおりです。


日本生命の皆さん、宮城県東京事務所の皆さん、経団連の皆さん、そして名古屋のNPO法人レスキューストックヤードの皆さんはじめ、沢山の方々にお世話になりました。

実は、その時の出会いが今年も続いています。
当時、日生劇場に、「がんばった子たちに江戸前のお寿司をプレゼントしたい」と、駆け付けてくださった稲村親方(寿司屋の宮城野)はじめ親方のお弟子さんたち「握り隊」の皆さま。
(下の写真は2012年東京公演の終演後、日生劇場地下にて。)


その「握り隊」の皆さまが再び、先週の七ヶ浜にお見えになりました。

今年の様子は七ヶ浜国際村事業協会(←ここをクリックするとご覧になれます)様のフェイスブックページに写真と記事が掲載されています。

魚介類に関しては舌のこえた浜っ子たちをうならせるその江戸前の技術で、ミュージカル終演後の3時間以上、ぶっ続けで握ってくださいました。東京から朝、ネタを積んで東北自動車道をひた走り、駆け付けて握ってくださるその姿から、私たちは圧倒的な「人のやさしさ」を頂きました。
下は、終演後の限られた時間内での準備。仕込みに集中しておられる稲村親方(右)。


そうして、このボランティアで駆けつけてくださる握り隊の皆さまの心意気と姿を観た浜の子供たちは、一生忘れることの無い、あったかな記憶として、心に刻まれていくことでしょう。


ほんとうにありがとうございます。



震災から5度目の秋。
東京のお寿司屋さんと七ヶ浜のこどもたちは、確かな絆で結ばれています。

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