昨夜はNHKのEテレで、劇団四季による「ユタと不思議な仲間たちと」の東北特別招待公演のドキュメンタリー番組が全国放送されていました。この番組が制作されていた2011年当時、劇団四季の営業さんと津波被災地を案内しながら南三陸町や七ヶ浜町などを一緒にまわったことを思い出しながら、ついつい最後(深夜2時過ぎ)まで観てしまい、本日は少々睡眠不足気味であります。
昨夜の番組では触れられていませんでしたが、 この作品、東北の太平洋側のみならず、当時福島から避難者を受け入れていた山形県米沢市の小学校でも上演していただいています。微力ながら南三陸町(歌津)や米沢の公演地とをつなぐお手伝いさせていただいたことは、私にとっても貴重な経験でありました。
さて、その作品、「ユタと不思議な仲間たちと」。SCSとはとても縁が深いのです。台本はご存じ主宰の梶賀千鶴子センセです。さらに昨夜の番組内では座敷童の「ダンジャ」役をSCSの柏谷巴絵さんが演じていました。そんなわけで、熱中して観てしまったというわけです。
ゆえに、今日は事務所に居ると、寝不足で居眠りしそうだったので(笑)、席を立って「プライマリークラス」のお稽古場を覗いてみました。
SCSでは今月、来月と立て続けに新作公演が予定されており、公演が近づいてくると、土日の稽古場は、通常レッスンのあと、作品作りの現場に変わっていきます。今日は、梶賀センセも稽古場に張り付き、振付や場面づくりの様々な段取りをとっていました。
ふとそこに目をやると、センセは一人一人の名前を呼びながら、表現上注意すべきことは何かを、さとしていっています。いつものことですが、特に子どもたちの指導では、直接目を見て言葉をかけ、厳しいながらも細かな神経を使っていらっしゃるように感じられます。
そのセンセの動きを、マスターコースに所属する指導員たちが、しっかりと観察し、さらに、その外側で見守るように双方の動きに目を配っているのは、柏谷さんらSCSの正指導員のセンセたち。この間、子どもたちもセンセから目を離しません。上の写真は、梶賀センセの指導と指導員への指導が重層的かつ同時進行で行われている現場の様子をとらえたものです。
一方、同じ時間にマスターコースのお姉さんたちは、狭い稽古場をまるで見えないパーティションで区切ったかのように、自分たちのエリアを確保して、子どもたちのグループを指導していきます。同じフロアで、一度に4場面ぐらいの稽古が同時進行していくことも珍しくありません。
時として、まるでカオスのような状態にも見える稽古場。しかし、ここでは、KAJIKA-METHOD(梶賀メソッド)が、少しづつではあるものの、若い世代に引き継がれ、浸透していくのを目の当たりにすることができます。
私たちの次の作品は、今月21日~22日「五たびの春」。
楽しい雰囲気の中に子どもたちのみずみずしい歌が、じーんとくる舞台です。
どうぞお楽しみに!
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