先週このブログにて「春の兆し」というタイトルで紹介した窓辺の花が、おととい2つ目の花を咲かせてくれました。
そして、あれから4年11か月の今日、窓辺では昨日まで蕾だったスターカーニバルが一気に花を開いてくれました。
そのかわいい薄紫の花の色を見ているとき、ふと、あかねちゃんを思い出しました。
ちょうど4年前の今日、2月11日、舞台衣装を選ぶ資料として稽古場で撮影した写真が、私たちの手元に残るあかねちゃん最後の写真となりました。
楽しみにしていたミュージカル初舞台を翌日に控えて、あの日あかねちゃんは津波に襲われてしまったからです。
稽古場にある写真の彼女は9歳のままですが、こうして春が巡ってきて花が咲くのを見るとき、その色の中にもう中学生になっている彼女が見えるような気がします。
最近は、ちまたで東日本大震災に関する風化の懸念を見聞きします。
しかし、
あの日から突然会えなくなった身近な人たちの記憶は、私の心の中で風化することはありません。
かえってそれは深まって、ことあるごとにあらゆるものに宿り、姿や色を変えて現れては話しかけてくるように感じるのです。
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