ちょっとサボると、机の上には稽古場に通う子供たちからの読書感想文が積みあがっていく。
とにかく全部、目を通す。
そして、
全員に、たとえ3行でもコメントを書いて、お返しする。
稽古場には、そんな短く稚拙なコメントでも、
待っていてくれる、きらきらの瞳たちがある。
有り難き幸せ。
SCSミュージカル研究所リーディングマラソン。
まだ文字を習っていない子供たちは、読んだ絵本を絵で表現して持ってきてくれる。
毎日のように本を読み、ノートのページいっぱいに文字やイラストを描いて持ってきてくれる子や、原稿用紙にまとめてきてくれる子、読書後の表現はさまざま。 大学生ぐらいになると、作者や主人公の心の襞まで入り込むような深い感想を寄せてくれる者もある。
そうした彼らの文字や絵を眺めつつ、実のところ、言い出しっぺの私のほうが大いに勉強させていただき、読書に端を発した楽しい時間を頂いている気がするのである。
大人たちは、どこかで、自分が子供だった頃のきらきらや、周囲のこどもたちのきらきらに支えられて生きている。
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