2011年4月26日火曜日

千年に一度の震災を二度知っている

25日の報告続きです。
大船渡から一関に向かう途中、千年に一度といいわれる大津波を二度体験しているいのちと出会いました。「大船渡の三面椿(さんめんつばき)」です。
日本最古にして最大のこの椿の木は、沢山の赤い花をつけていました。

樹齢約1400年といわれるこの椿は、869年の日本史上最大と言われていた『貞観三陸地震(M8.6~9.0)をも経験していることになります。


貞観三陸地震については、平安時代の901年に大和朝廷が編纂した歴史書『日本三代実録』の記述によると「貞観期の869年7月13日陸奥国で大地震が起き、押し寄せた大津波で仙台平野全域が水没。1.000人を超す犠牲者が出た」と言われていて、現代とは人口や町の規模は全く違いますから一概には言えませんが東日本大震災に匹敵するものであったのでしょう。


 椿の木のすぐ近くまで大津波が迫っていたことがわかります。


 下の写真は、三面椿の傍に立って海の方向を眺めたところ。


椿のあるすぐ近くでは、まだ行方不明者捜索のヘリコプターが飛んでいます。


三面椿は藤原氏三代の平泉の様子も生きてきたんだろうなぁなどと思いながら、一関へとクルマを走らせました。

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