震災後、ぼくたちの活動のキーワードを「こどもの笑顔」に定めたことは、このブログでも何度か触れたかもしれません。
子どもたちを含め様々な世代とミュージカルの舞台作品作りを続けて四半世紀。子どもたちの笑顔には魔法の力が備わっていることを確信しています。
SCSミュージカル研究所では「キッズクラス」という最年少のクラスがあります。そのクラスはさらに2つに分かれているのですが、一つのクラスを覗いてみました。
今や、昔子どもだった子が、立派に指導員として稽古場で活躍していまます。
皆20歳を過ぎたばかりの若い指導員たちですが、全員10年のキャリアの持ち主たち。しかし、みんな昔はこうして「ぴよぴよ組」と言われて稽古場に居ました。
ミュージカルや舞台作品作りのための稽古において、一番人手が必要なのはこうした若年層です。しかし「キッズクラス」のメンバーは作品の舞台に立つことはまだ許されていません。(但し年に一度の「発表会」はあります)
それでも、多くの指導員(この日は助手を入れて5人)を稽古場に投入するのは、ここが一番大切な時間と捉えているからです。
初心者にこそ、本物が必要です。
稽古場では梶賀千鶴子先生を頂点として重層的な指導者の体系が形作られようとしています。
個人的には、各世代の指導員が配置できるのが理想と考えていて、来年はSCSの内外で、そうした指導プログラムの更なる充実化を目指します。
一方、子どもたちは、指導されているばかりではありません。写真でご想像いただけるように、指導者たちも明るくしていくパワーを秘めています。
近い将来、この子たちのパワーは、必ずや舞台で花を咲かせることでしょう。
それは、家族や客席、関係する大人たちの気持ちを明るくしてくれます。
最終的に子どもたちの笑顔になるものであれば、積極的に何でもやってみようと思っています。
私たちが今、東北の地で活動を続ける理由の一つがそこにあります。
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