2016年1月30日土曜日

現代音楽

昨夜の演奏会は楽しかったなぁ。


作曲家・池辺晋一郎先生の新作:交響曲第10番「次の時代のために」(指揮:尾高忠明氏、演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団)は、世界初演だったそうです。
とてもエネルギッシュで躍動感のある曲でした。池辺先生ご本人が演奏前に「私のメッセージ」とおっしゃっていた最後のチューブラベルのメロディ。私ごときが感想を述べるのは大変僭越ですが、あの音は、期待とか未来とか、そんな明るい「歌いかけ」のように感じられました。
とにかく最初の音から最後まで、まるで子供のようなこころ持ちで音の構成やリズムを楽しませていただいて、演奏後は掌が痛くなるくらいに拍手をしていた自分がいました。

また、故武満徹さんのご令嬢、武満真樹さんと池辺先生のお話も面白く、武満徹さんの音楽をさらに身近に感じつつ演奏に聴き入りました。聴きたかった「系図」を味わえたことも大きな経験となりました。
そんな訳で昨日は、私にとって敷居が高いと感じていた「現代音楽」が、ぐ~んと身近になった素敵な宵でありました。

会場を出ると、天から雪がちらほら舞いおりており、それがまた聴いたばかりの音の印象を深めてくれていた気がしました。


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