一週間前に「俳優修業ゼミ」(東北学院大学・教養学部)の4年生たちの記事をこのブログに書きました。今週は、同じゼミの3年生の皆さんとのコンパにお誘いをいただき、出かけてきました。
このチーム、意外だったのは昭和歌謡を知っている学生が多かったこと。誰からともなく昭和40年から50年代ぐらいの歌謡曲を歌いだすと、みんな歌手の名前はもちろんのこと、歌詞まで知っているのでした。 曲によっては合唱(笑) 不肖ヒロセ純も思わず口ずさんでしまい…
聞けば、カラオケでみんなよく歌うのだとか。私の青春時代に流行したような曲を歌う彼らに、一瞬違和感を覚えたけれど、すぐに、彼らの歌声によって自分が学生時代へと引き戻されるような不思議な親近感、懐かしさに包まれたのでした。
それにしても、どうして、昭和のポップスやロック、はては演歌まで歌えるのかと、訊くと、学生の一人は「歌詞がすんなり入ってくる」と応えてくれました。さすが、言語学科の学生が多いゼミ、言葉に対する感性が敏感なのかな、という気がしました。
仕事で音楽に携わる者の一人として、ここ数年のヒット曲にある種の危機感を覚えていたので、この学生の一言に、少し救われた思いです。
時代は変われど、これまでも、そしてこれからも変わらない感性というものはあるはずです。
そうこうしていると、突然宴席の明かりが消えて、誰かがキャンドルがともされたケーキを運んできました。ゼミ生の一人がこの日、誕生日だったようです。
こうして温かい心を通わせながら、きっと彼らは残る1年の学生生活を、素敵な時間に代えながら過ごしてくれることでしょう。
そして…
来年の今頃、彼らは私たちにシェイクスピア最後の戯曲ともいわれる『テンペスト』の、素晴らしいプレゼンテーションを示してくれているに違いありません。
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