日本の文芸界における重鎮、
大岡信(おおおか・まこと)先生の作品『あだしの』。
1967年にNHKラジオで放送され、書籍としては1972年に小沢書店より出版されています。
実は、昨年秋に、SCSミュージカル研究所の新しき四半世紀のスタートは、主宰の梶賀千鶴子が敬愛する大岡先生の、この作品から始めようということになりました。
梶賀センセは、震災後も通い続ける宮城県の沿岸部で、『あだしの』に登場するカエデのセルフが蘇ってきたそうです。 そのセリフからタイトルを頂き『バベルの塔』という名称で名作『あだしの』を潤色・演出できないものかと、昨年からずっと考えていたのだそうです。
幸い(公財)日本文芸家協会様を通じ、この作品の使用に関しての承諾を頂くことが叶って、制作陣も今月からいよいよ力が入ってきています。稽古場では連日濃厚な作品作りが進行して、活気に溢れつつも、ちょっぴり大人の雰囲気の稽古場は、普段とは少し異なる様相を呈しています。
梶賀センセが20代の頃、自らの劇団を率いて活動していた時代にこの作品は発表されています。この度の上演は、大岡先生が書かれた作品へのオマージュであるとともに、背景を昭和40年代から平成20年代の今に移し、小中学生にも観てもらいたい舞台になればと、制作陣も出演者も奮闘中です。
出演は、劇団四季の『ライオンキング』やミュージカル『ジェーン・エア』などに出演の安室夏(やすむろ・なつ)、
ミュージカル平泉『夕焼けの向こうに』ドイツ公演において藤原清衡役で主演の亀井貢(かめい・みつぎ)、
そしてSCSミュージカル研究所正指導員を含むSCSマスターコースのメンバー。
公演は、3月26日(土)~27日(日) 場所はエル・パーク仙台スタジオホール。
全4回公演。好評の『DANCE DAISUKI』も同時上演予定です。
チケット発売開始日などの詳細はSCSホームページのほか、随時このブログでも発信してまいります。
どうぞご期待ください(^^♪
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