予定はしていなかったけれど
思いつきでクルマを走らせて
気が付けば
あかねちゃんの通っていた
小学校のあたり
このあたりの土地には
5度目の春を過ぎても
まだ深い深い津波の傷跡
ここで
ぼくらは、誰からともなく
黙とうをしました
9歳のあかねちゃんは
あの日
この町で
翌日の初舞台を
きっと
楽しみにしていたはずです
あかねちゃん
もうすぐぼくらは
毎年恒例「いのちのシリーズ」
とサブタイトルをつけたミュージカルを
上演するよ
舞台に立つ姿を夢見て
実現の前日に
儚くも
お星さまになってしまった
あなたの気持ちを
忘れずに
ぼくらは
今日もまた
ただただ
舞台づくりにむかいます
あなたの夢を
終わらせないために
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