仙台フィル、仙フィルと僕たちは親しみを込めてオーケストラの名を呼ぶ。
わが街のオーケストラだ。
仙台フィルハーモニー管弦楽団は、震災後も様々なかたちで音楽を通じての復興活動に励んでおられる。
個人的に友人たちが楽団員として居るということもあり、東北学院大学の授業の中でご協力を頂いたり、たまに一献やったりという関係が続いていて、そうしたなか何より記憶に残るのは、震災直後に日生劇場の作品「アリスのコンサート」の被災地公演をコーディネートさせて頂いた際に、仙台フィル9重奏団とともに3年にわたり岩手、宮城、福島の3県を巡らせていただいたことだ。
公演の少し前まで遺体安置所や避難所になっていた場所へも、日生劇場の皆さんと仙フィルの皆さんは、楽しく明るい音楽を届け続けた。当時の子どもたちの歓声は今も私の耳に残っている。
さて、その仙台フィルハーモニー管弦楽団が、いよいよ2月8日に七ヶ浜国際村にもやってくる。
なんと、プログラムの最後には、地元のミュージカルグループNaNa5931との共演も予定されているのだ。(チラシはクリックすると拡大してご覧になれます)
実は、昨年夏にも仙台フィルのコンサートでNaNa5931はアンコール曲での共演を成功させていて、その時の好評を受けての今回。地元七ヶ浜の子どもたちにとってもフルオーケストラとの共演はめったにないことで、大変楽しみにしている様子である。会場の七ヶ浜は、津波被災地ということもあり、毎週この町に通う私たちにとっても様々な意味において感慨深く、またNaNa5931のプロデューサーという立場からしても、とてもありがたいことである。
間もなく4度目の3.11を迎え、震災後5度目の春を迎えようとしている。
SCSのキッズクラスには震災後誕生した子供たちが通い始めているし、被災地も日々その様子を変えている。そして、支援の形も少しずつ変化を見せているが、一方で震災の記憶や教訓の楓佳という声も耳にする。
一方、被災地で活動する我々なりに手を携えて新しい舞台や音楽を模索し続けていることも事実。キーワードは相変わらず「子どもたちの笑顔」である。
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